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建売住宅と注文住宅の価格の差!?

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時折 こんなご質問があります。

 

 なぜ建て売りでできる価格で注文住宅ができないのでしょうか?


消費者側の心理で、あたりまえのように考えるとこのご質問は、ごもっともな事だと思います。

 

仕様などの差があるにしても手間もそんなに変わらないはず。。。と誰もが思うことでしょう。


では、売る側の心理を考えてみましょう。

 
建て売りを販売している会社側は、会社の規模が小さいほど、できるだけ早く資金を回収したい。

 
同時に売れれば、仲介手数料以上の利益を稼ぐことができる!と考えるので、営業力のない下請けの工務店などを捕まえて、価格を叩いて 安く建てさせて 何とかして売りやすい価格で売り急ごう!として動かれます。

 
もちろん!建築的に満足する購入者が快適な家づくりかどうかは2の次なのです。

 
その理由は、売値である価格ありきの家づくりとなっているからです。


つ・ま・り、あの手この手の営業トークなどを交えて、はじめてで知識も経験もないあなたの購買心理をくすぐり、買い物ついでに衝動買いをさせようとします。

 

もちろん、まだ建っていないのに買うことになる青田買いの新築マンションなども同じです。

 
しかしながら、これはこれまでの住宅購入をされる方の行動パターンです。

 
モタモタしていると売れるかもしれない。。。
もうあんな物件、2度とないかもしれない。。。

 


ところが時代はすっかり変わり、空き家が大幅に増え、家が売れない時代になりました。中古マンションもこれから先余る時代で、生き残りの競争が始まり、家の数が世帯数を超えてしまっています。外人だらけのマンションとなって社会問題になるかもしれません。

 
また不思議な事に家の価格が安ければ安いほど疑わしく感じる方も多いかと思います。

 
かといって、またその心理をプロは逆手にとり、無駄の多い質がさほど良くないのに高い家づくりを売ろうとしている会社も増えています。


安かろう悪かろうではなく、高かろう悪かろうで無駄もなく経済的な家づくりをしてくれる環境が、さらになくなってきていて、お客さんが減ると建てるお客さんの単価を上げることに注力するという悪循環になっているとも言えます。


このような状況は、決して消費者にとってよろしくないです。

  

建売を買うにしても、工事中の経緯を見ていないで、上っ面の家を価格だけで判断して安易に買うのではなく、しっかりした家づくりの経緯を(できれば写真などで)確認してから買うようにしてください。売る側もちゃんとしているというなら写真で残すようにすればよい!のですがなぜか彼らはなぜか徹底してそれをしない。

 
注文住宅の場合は、広告などの最初の提出価格だけが安くても、商談を前向きに進めるうちに 「なんだ!結局それだけかかるのか!?」ということになるので、契約前に
「結局総額でいくらぐらいなの?」ということを必ず確認すればわかることだと思います。

 

曖昧にしている部分や根拠なく異常に安く設定している会社は多いです。例えば、外構について50万で設定している会社と200万で設定している会社では150万も違うのですが、そういう点ですら見落としされる方が多いです。

 
ちなみに職人の価格を安くするしかない建売やローコスト住宅からは、これからの時代工事をしてくれる職人が不在となります。

 

質を落としかねない職人さんへの手間賃は、叩くような事をしてはならない。それよりその他の無駄をなくす=断捨離という事の方が大切です

 


■ 家を買うということ

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