家のプランニングと価格について 階段
階段についても 良い機会なので書いておきます。
先日も書きましたが、これまで素人の建て主さんがご自分でプランされていてこの階段を忘れた方は お二人おられ、プロとは言えない不動産会社の方もおひとりいますが笑えません。
仮に書かれても、無理やりの急な階段が多かったりと難しいようです。もちろん昭和の時代の階段は 以下の写真のように
1間で上がる階段が多かったので、解体中の写真のように急だったのですが、今ではゆったりと。。。となりますが、その分昔より階段スペースが必要となる理屈ですが、こればかりは仕方がないとなります。
まずその階段ですが、2階の着地点をしっかりと押さえて考えなければなりません。例えば、わかりやすい事例は次のようなケース
ほぼ真ん中で到着したのちに各部屋へ振り分けられます。
ところが、次のように1階の上り口を優先すると
端で着地 → 廊下はじまりとなるので各部屋に行くための通路となり、居住空間が狭くなります。もちろん!どちらも同じ坪数で同じ価格。これが効率がいいか悪いかであり、廊下も坪数に含まれますから、上の計画の方が居住スペースが広くていい!となりますのでプランニングの際には要注意です。
さてこの階段、色々な形があります。
最も多い段数13段で説明してみましょう
まず直進型の階段
階段で3マス、着地と上がり部分で各1マスの合計5マスがスペースとして必要となります。この1マスは、910ピッチなら約0.83㎡ですし、メーターモジュールなら1㎡となります。
では、次のような階段の場合
上り口で2段稼いでいる例ですが、あたりまえなのですが、この場合、直進部分で2段減りますので、2段分、つまり1マスの半分のスペースが必要でなくなりますので4.5マス分のスペースとなります。
では、着地点でも階段2段で振り分けると次のように4マスで可能となります。
でも、3階建ての場合などは、冒頭で申したように次のように青い部分が通路となりますのでそこも要注意です。
あとは、例のイッテコイの階段のケースです
この場合、6マスを使う事になりますが、茶色部分や上で示した青部分などを例えば、リビングなどとすれば、無駄とならず、どちらも4マスで可能となります。
いずれも、先に申しましたように13段で上がる階段でありますので、14段で上がりたければ、1段をどこかで稼がないといけません。
その場合、スペースとして増やすのか、廻り階段部分の2段を3段にするのかなどなどであります。また、いくら段数が多くても、階段の距離が短ければ → つまり踏み面が短ければ、急となります。
その事例が下です。
実はこれ、あるお客さまに説明するためのモノでしたが、長さを含めていくら説明しても、絵を見せても理解されず段数が多い急な方を選ばれました(笑)
極端な例は 住吉大社の階段がいい例です(笑)