そっと 経済的でいい事 お教えします。
とある業界誌にこんなことが書かれていました。
皆さんもご存じのように住宅業界では、提案の段階で仕様・性能・構造・機器などで他社との違いを強調して、差別化をされますが、消費者はあちらこちらで話を聞くとこの情報に振り回されます。A社では、〇〇工法で耐震や免震を強調され、B社では、断熱と高気密を強調され、C社では、カントリー風を強調され、D社ではZEHの時代と言われ、結局全部良いので採用することで検討する となるととんでもない価格なります。
つまり
という業界の狙いに見事にはまっていくわけです。もちろんこれらは、これから先の着工棟数が減ることへの業界全体への対策であることはおわかりかと思いますが、これに素直に乗っかるか、その手には乗らないよ!とシンプルな考えで家を建てるのかで、価格は違ってくることは言うまでもありません。
余談ですが一方で不動産業界では、中古住宅や土地なのでこのような過剰提案というのは、建売以外ありえませんので差別化はサービスしかないような気がしています。
さて 家づくりの価格で皆さんが意外と知らない盲点をお伝えします。
どんな家にも壁があります。
例えば、器を時で表すと〝ロ〟とすれば、田の場合、ロよりも内に壁が多くあるわけです。でも、よく考えると、内側の壁が増えているだけで、この〝口〟と〝田〟は同じ大きさで、つまり同じ建坪となります。
なので、価格は、大きく増える事はありません。もちろん、内壁の下地材料費や仕上げ材などの価格は増えますが、大工さんの手間とすれば、広さの坪数で計算するので、内壁が増えても、実はその基本となる費用は同じであるという設定になっています。
何度も言いますが、材料代は増えます。
ちなみに巷に多い企画住宅では、建て主が間仕切り壁がいらないのでということで〝口〟の間取りを希望されても〝田+Ⅰ(安全率)〟程度で価格の設定をされていますので価格が安くなることはありません。
もちろん売る側は、ドンブリ勘定の時点でそれなりのリスクをカバーしていますから、最初から〝田+安全率〟で計算している事が多いのです。
ですので、企画住宅で次のような間取りは
企画住宅としてどんぶり勘定の見積りで売る会社の場合、売る側にメリットがあるわけですが、生活空間としてのムダがかなり多いとも言えます。
もちろんこれらは、新築時のオハナシ
リフォームなどでは、壁一つ一つの見積もりに手間賃が加算される方法を取られていますので、これが、リフォームと新築の見積もりの違いといえます。
ですので、このような白の壁の場合
新築時は、壁の表裏の下地と仕上げ材程度ですが、リフォームで希望される場合は、その壁の造作手間が加算されます。
もちろん、壁といってもこんな壁?にすれば
ガラス費用とガラスの補強工事でそれなりに高くなる事は言うまでもありません。
もちろん間仕切り建具でも同じことで、間仕切り建具の費用がそれなりにかかります。
つまり、見積もり明細の形式では、新築時の壁は、驚くほど大きく価格に影響しないといえます。一方でどんぶり企画住宅では、それがオプションとなり高く計上されます。
ですからだからと言って、新築時にむやみに壁を作っても、将来、リフォームして解体する時に大規模なリフォーム工事になる事もしっかり考慮されて、壁計画をすることであります。
これらの理屈もわかっていたら、皆さんも経済的に意識できますので、ぜひ頑張ってください。