自由設計と言いながら不自由設計⁉
大阪市内の建売には、立地上ミニ開発といわれる次の写真のような袋小路が多いです。
大阪市内にすごく多いですが、これは昔からですが、でも、同じ袋小路でもこんな空間ならきっと土地の価値が上がるなぁ~というのはこちら
自分が分譲できる立場ならこんな計画したいです。資産価値や周辺環境の事を考えるときっとこうあるべきなんですよ。住宅のプロが集まるわけですから・・・ですよね~~
この分譲住宅や建築条件付きでよく使う言葉が、自由設計。注文住宅はあたりまえかのように口にするのですが、注文住宅の要望をお聞きするとトイレ1か所希望の方もおられたり、2か所の方もおられます。2階建ての方もいれば、3階建ての方も平屋の方もおられました。
システムキッチンが、定価100万程度の方もいれば、300万ほどの方もおられました。
一般的に注文住宅に標準というのはありません。そういうものです。
ですので、要望をお聞きして、プランをまとめ、見積もりをして、積算をして、はじめてその方の希望する家の価格が出ますので、それらが希望する予算と合致しているとは限りません。思ったより安くなる場合もあれば、高くなる場合もあります。
それがプランと見積りの差異となる部分です。
希望する広さと仕様と予算がピタッ!と適合するなんてことはほぼありえないです。今の冷静な時ならどなた様でもわかるかと思います。
ところが、建築条件付きであったり、注文住宅でも、〝自由設計〟と言いながら土地と建物の価格がいくらと表示されている事例が多いです。
土地だけの場合は、売買されている価格なのである程度市場価格からわかりますよね。
でも、これから注文住宅で自由設計なのにまだ決まっていない建物の価格がなんでわかるのでしょうか?
ここにこの仕組みのカラクリが見えてきます。
そうです!〝自由〟と言いながら、ある程度のプランも設備も仕様も用意されているのです。
おわかりになりますか?
購入を検討されている方が、どこのキッチンを使って、どれだけの仕様のモノを希望されているのかもわからないのに〝価格〟なんて言えないのが、実はあたりまえなのです。
なのにある程度のプランが掲載されていて、仕様の写真も掲載されていて、価格も提示されているのに〝自由設計だ!注文住宅だ〟と〝響きのいい〟言葉を羅列します
でも、いざ進めてみると「なんだ!ほとんど選べないじゃん!←標準語」ってなことになるのがよくある話です。
いわゆる建売は、建ててから売る方法でしたが、条件付きは、買うお客さん見つけてから建てるという方法で、結論は一緒なんですよ。だから、一生住む家を3か月以内に契約なんて言う縛りがあったりするのです。
こう考えるとなんとなーくわかって見えてくるかと思います。
ちなみにハウスメーカーなどの企画住宅もある程度の制約(決まり事)があります。
◆形の角を増やさない → 増やしてもいいけど割増する
◆できるだけ正方形 → 長方形になれば割増する
◆窓はひと部屋2か所まで → リビングでも同じ それ以上は追加
◆その窓を減らしても価格は同じ
などなどプランに関してのルールがあるのですが、これを本当に〝自由〟というのかは疑問なところです。
いずれにしても、規定外なら、別途やオプション扱いで高利益をとられるので、結局最終的にお客さまが、高い買い物をする事になるものなのです。
■土地から探す家づくり