プロとは言えない人が作るプランと見積もりをチェック!?
現在、それこそ家づくり見直し隊でして、ご相談のあるお客さんが商談中の会社が提案したプランとお見積もりを預かって、チェックしましたが、まぁ、おどろくほどひどい内容です。
この会社は工務店という名でお仕事されていて、よく雑誌の宣伝などにも掲載されている会社でして、私も名前は見たことがありましたが、その宣伝だけ見ているともうちょっとちゃんとしているのかな?と思ってましたが、どうやらリフォームや住宅業界をアパレル関係のように勘違いしているんでしょうかね。
命に係わる器を扱うのにね。。。
ちなみに不動産会社の間取りや敷地図でも、間違っていたり、変なのが多いのでご注意くださいませ。
最近のは、敷地を大きく見せている不動産情報だったり、下のように間取りがおかしいのはよくあります。
これの何がおかしいかわかります?
この図面では、浴室もトイレも入れないんですよね。。。
如何に建物に興味がないというか無知というか、建築に携わっているならここはありえないミスなんですよ
今回のチェックした図面では、通し柱の周辺の壁を取っ払って、梁がないところに意味のない壁を作ってます。階段上がれば、2階の床で頭が当たりあがれないなど。
それでいて堂々と耐震性が上がる!と申されているから素人の営業マンってほんと怖いです。
見積内容がもっとひどい。
小さい家の大規模リフォームなのに2000万越え。
見積りはいかにも明細風に出ていますが、例えば数量に拾い方を見るとあまり業界人は畳数では拾わないのですが、どうやらこの会社では畳数で拾っているようですが、床や天井の畳数はわかりますが、壁工事を畳数で拾うって何を考えているのでしょうかね?開口部は無視かいな!
そんなことをしていると広い畳数、例えばLDKなどは同じ畳数でもカタチが違えば壁の長さが違うってことわかっているのだろうか?それでも損しないほど高く拾っているのでしょうけど、ほんと素人の考えそうな見積の方法です。
床材は、当社は無垢材を大量仕入れしているのでお安く提供できるので!という事で提案されていますが、貼るスペースよりも1.5倍ぐらい広く拾ってますし、塗装工事が加算されていますので、もっと安い床材いくらでもありますし、階段だけは自身がないのか定価で入れていたり、この会社は工務店とは名ばかりで、素人の集団なのだろうかと感じてしまいます。
そういえば、他のあるお客さまは、同業界のある方からサッシの掛け率を聞かれていて、その価格をこちらに言われてましたが、細かいお話をしますとそもそもサッシは ガラスの価格が曖昧で定価がないので掛率だけの判断をするとおかしくなるんです。
実にややこしいのですが、定価もばらばらで割引率の印象を良くしようと思えば、定価を高くすればよいわけでして、それよりも同じ形状同じタイプで同じ性能のサッシがいくらで買えるのかが消費者にとっては大切なのです。
理屈は、同じモノを頼んだのに何が違って、結局それをいくらで買えるのか、という検証をしないと単純に掛率だけで判断はできるものではありません。
そうなんです。サッシのように定価がない商品も存在するという事です。
少し前には、ある方のA社とB社にサッシの見積もりを依頼しましたが、A社とB社で掛率だけは2%の違いで、その掛率だけを見るとA社が2%だけ安かったのですが、そもそものこの両社の定価は、50万も違っていたのですが、このように定価だけを比較してもあまり意味がないわけです。
結果的に定価の違いが大きくて13万円もの原価の差が発生したのですが、13万って額 大きいですよね。
そこそこいいテレビ買えます。Ipadも買えますねぇ~いい自転車も買えます。ひとりでちょっとした海外にいけます。
てなると無理してまで定価の高いA社で進める必要なんてないですよね。
ということで サッシはB社にしましょう!となるのです。
こんな事をしっかりと理解していただいて意識していただけるように見積をチェックして、おかしいところをわかりやすくお伝えするために資料を作成します。
冒頭のお客さまは 契約する前で見直し隊に連絡いただけて本当によかった。
■コストを一つ一つ意識していきましょう