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家づくりの見積もりというのは・・・

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建て主で依頼者である皆さんが家づくりをされるときによく見積を比較されるのですが、それって同じ性能で同程度の建材や機器ですか?

そもそも同じプランでされていますか?
そうでなくて〝価格だけ〟での比較であるならあまり意味がありません。

見積もりを提出するプロもそれほどお人好しではございませんし、あなたの家だけ特別に安くするつもりなんてございませんし、逆に価格だけ安く見せている会社ほど、とても腹黒いかも…です。


ですから、はじめて家づくりする人には、いくら比較してもさっぱりわかりませんし、わからないようにしています。
 
だから、この〝相見積〟というのは、実は簡単そうで意外とできないものなので、間取りも違えば、工事内容が違ったり、設備関連も違ったり、性能も違ったりするものです。


例えば、わかりやすいのが、内装建具の本数も同じで、同じようなメーカーの同程度のシリーズですか?となります。
 
A社のプランが5本なのに対し、B社が10本あれば、あたりまえに価格に差が出ます。建具1本で大違いなのです。

 

では、わかりやすい事例をどうぞ。パナソニックのベリティスでご紹介します。

 

まずはこれ

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普通の開き戸のタイプで下記の通り定価60,000円です

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それが引き戸になると

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定価は、90,000円で定価でプラス30,000円となります。
これで、ハウスメーカーや住宅会社が引き戸にしない理由、引き戸をオプションとしている理由がわかるかと思います。

では、さらに戸が一枚増える2枚の引違戸にすると

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定価は、145,000円となり、更にプラス55,000円で定価の合計85,000円のプラスとなります。
 
更にこれを2枚とも引き込むタイプにしますと

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定価が185,000円となり、更にプラス40,000円で定価の合計125,000円もあがりましたが、いかにメーカー側の定価設定価格の高さがわかりますし、建具が一本増えるごとに…枠が伸びるごとに…というイメージになりますが、建具が増えているから、あたりまえといえばあたりまえの話であります。


1枚のドアを引き戸にするだけで3万円あがり2枚の引違にすると倍以上となる感じですが、いずれもメーカー側が設定した定価でありますが、このパナソニックのベリティスのように掛率が安い商品なら、原価だけでみれば、基本となる戸で2万ぐらいになりますのでご安心くださいませ。。。

 

でも、これは原価であり、工務店さんの利益は含まれていませんが、誠意ある(笑)家づくり会社であれば、2.5万から3万程度で購入できますが、利益を追求する会社などは、同じものでも基本以外は追加分定価売りする会社もありますし、中にはなんだかんだと取付費などを上乗せして定価に近い価格で販売される会社もありますが、別途工事やオプションという表現で提示されているのはこんな形が多いです。


おわかりいただけます?
 
売る側の絵の描き方によって、建具1本だけでも倍ぐらいの価格の差が生じたりするのですが、それが積み重なれば・・・ですが、これが今の家づくり。特に上場会社や報酬付の営業系の会社は、その利益で給料や評価が決まってきますので、このようなう図式になります。

 

 

また、よくあるわかりやすいケースで、どこの家でも同じように見えるトイレへのこだわりもお客さまによって価格は違うものです。

 

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あるお客さまのトイレでは、原価で6万円弱のモノを選択されましたが、もう一人のお客さまは、原価で15万ほどのものを選択されていますし、1住戸に1トイレの方と2トイレの方もおられます。


手洗いは、タンク付きのものを選ぶ方と別の手洗いを選ぶ方もおられますし、その手洗いだけでも、選ぶものによって原価で10万以上の差があったりします。

 

これの差額をまとめるとMinで6万弱、Maxで50-60万の差がある事になります。

 

つまり、建物が仮に30坪とすれば、トイレだけで、坪単価2万ほど違ったりするケースがあるということになりますが、意識って怖いモノでしょ。。。

 
できるだけ費用を抑えようとしていても、これらの機器含めてしっかり意識しておさえないとコストはかかるばかりという事になりますのでご注意ください

 

■ トイレだけでも 坪2万も違う!?

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