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フランチャイズの本部って…

以前、こちらのブログでも、フランチャイズのオハナシはしましたが、コンビニのように住宅&リフォーム&不動産業界でもフランチャイズ(FC)というものは存在します。

 

有名どころは、住宅系ならアイフルホームやCASAや夢ハウス、ナックやSE構法のNCNなど、リフォームでは、リノベるやリノベ不動産(この違いがよくわかりません)、弊社も登録しているリクシルパナソニック、不動産系では、センチュリー21やハウスドゥなどが該当します。ちなみにFCではない!VCだ!と言いますがそんな細かい事はどうでもいいです。

 

弊社、ハウスネットも以前は立派なFC(正式にはVC)でしたが、自分が本部に身を置く立場でしたが、素朴に疑問などを感じていたことがありました。

 

 

それは、加盟店との関係性と本部としての機能とその働き方です。弊社の以前の看板は、大阪でも有名な大阪〇スという大きな看板が付いていたので、看板料(加盟費用)もそれほど高くないので、何かと加盟店は集めやすかったのですが、以下の点がそもそもこんな仕組みで良いのかな?と個人的に感じていてたことです。

 

  1. 本部と加盟店の関係が、加盟金と資材の販売と購入のみ
  2. 営業・販売は、加盟店の力量だけに頼る
  3. 設計・提案力も加盟店次第
  4. 企画住宅を商品化しても、加盟店の販売力に期待して本部が〝買ってください〟という関係。モデルハウスを用意しても、営業力・提案力のなさだけが目立ち、資材の販売についても他の納材業者卸会社との価格競争に巻き込まれるだけで、手間がかかる割に発注意識が低い。同時に本部からすれば、消費者がお客さまではなく、加盟店がお客さま。

 

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もちろんサラリーマンで、疑問すら感じず、お給料もらって言われたことだけをしているのであれば、これでも良いと思いますが、こんなことをするために専門知識と経験を構築してきたのではないし、誰のために何をしているのやら?と思っていたわけです。

 

こうなれば、こんなことがいつまでも続かないだろうという事で、加盟店の設計力 提案力 営業力に期待しないで施工力と価格力に集中してもらおう!と構造と意識改革を始めたのが、家づくりサポート&紹介なのです。

 

最初は、上司にこんなことを始めたい!とちゃんと稟議書をあげたのですが、そんなことをする暇があるなら住宅事業部に紹介してくれ!と言われ却下されたので、クビ覚悟で勝手に始めました。具体的に数字さえあげたら、誰も何も文句を言わないだろうという感じです。

 

その集客は、当時加盟店で掲載していた住宅雑誌の中のこんな記事。

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この記事の一番下だけで17-8年前からとおわかりいただけるかと思いますが、この小さな記事に相談が殺到したわけです。

ここから相談のあった方と依頼する会社が決まっていない段階であれよこれよと要望を聞いて一緒にまとめて、その情報を元に加盟店に発信したわけです。

 

するとこれまで仕入れ先として、本部を利用していただけの加盟店の態度が真反対に変わり、これまでも事を詫びるつもりなのか手土産を持ってくるような加盟店もありましたが、そこは天邪鬼でひねくれモノの私なので、そういう手のひら返しをする会社は、お客さまに対しても、契約したあとやトラブルになった後に手のひら返しをするだろうと思うので評価をマイナスポイントにしたり、発注先であるメーカーの担当者に本音を聞き、発注ミスが多い、値切る、偉そうな口を利く会社はどこかなども聞いてその会社の評価を下げたりして、それらの情報と見積比較などをして、トラブルにならないであろう依頼先を絞り込んでいってました。

 

もちろん私はサラリーであり、本部の立場なので、〝お客の立場でもある加盟店〟の口うるさい方がいる会社には呼び出され、今にも殴られそうな勢いで凄い圧力をかけてこられることはよくありましたが、それでも信念は曲げないで、こんな会社に紹介するときっとトラブルになるだろうとして、選ばれないように上手に仕向けていきましたので、結果的に1棟も実績ないまま不愉快だと言われ退会されました。

 

自分が窓口になる前は、まだ個人情報がうるさくない時代でしたので、新築見込情報があれば、フォローをお願いするために地域ごとの各加盟店にお願いしてましたが、商談につながったというケースがほぼ皆無でしたし、その後フォローを続けている様子もないですので、自社で活動できなくて看板に頼ろうと加盟店になるような会社は、そもそものそこからの問題なんだろうなと感じて、それではどれだけ広告をしてもそれこそお金をどぶに捨てるようなことになるので、そんなことなら営業経験もあるので、私が対応をした方がいいかも?となったのも正直な気持ちでした。

 

それから17-8年。今では胡散臭いもの含め、それらしいものも増えましたが、いずれもプロのための販促支援をしている会社が多いので、消費者を守るというのはほぼなくて、プロと一しぃになって少し営業が上手な人が売り込むことなどプロをサポートしている仕組みが多いと言えます。

 

例えば、先日お電話があった過去水廻りの工事をされたお客さま。次の気になるところをその工事をした会社に直接電話して相談すると『専門用語の羅列で圧がかかって話をされるので怖かったです』という感想を言われてましたが、結局この緩和剤役と通訳が私の役割でプロに対してはいい加減な事を言わないか?しないか?などの監視役となるのですが、上のような経緯を経て今があるのですが、ハッキリ言えることが、何でもかんでもできるそんなに都合のいい会社は、それほど多くないですよという事です。

 

housenet.jp