素人さんの為の家づくりい・ろ・は

素人さんの間違いだらけの家づくりの知識。 あなたの家づくりに役立つ知識を大公開! 続きはブログで・・・

現在の住宅供給の流れの問題点について

日本では、昭和の高度成長期に確立された家づくりが、令和時代になっても引き続き継続されそうですが、まだまだ家づくりをする際、直接、設計事務所に相談するという方法は、ほんの一部の方であり、建築家と建てる場合でも間に私利私欲が絡んだプロデュース的な会社がさらに高額な家づくりをもたらす要因となっているだけで未だにしっかりと確立されていないような気がします。【一生確立されないかも】

 

それにしてもなぜ?直接建築家に頼めないのでしょうか?

 

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これは、消費者とすれば、建築家や設計事務所の敷居が高く、全体的なコストもかかるだろうし、途中で要望が合わなくて断ってもそれなりの費用をとられそうだ(とられる)、強引に押し付けられそうだ、怖そうだなどのような感覚になっているようで、しかも、依頼者である施主の要望よりも優先にする“作品”になってしまわないか、そんな家に住んでみたら住みにくいかもな・・・などあれこれ非常に不安になるようです。

  

一方で、ハウスメーカーなどは、建築士の資格を持っていない営業マンがプランを作成し(これがほぼノーチェックで提出されるからできの悪い家ができることもある)自社の工法にあったプラン・仕様のレールに乗っけながらも 完全注文住宅です!と言いながら、なにかと注文をつけるとそれは〝オプションです〟〝別途工事です〟とこちらも半ば強引に押し付けられるような感覚のお客様が多いようです。

  

ところが、先の設計事務所の方々の知識・プラン力は、嵌った時は大変素晴らしいものであり、フィーリング・イメージなど自分にあった設計事務所の方に出会えれば、こんな素晴らしいことはないかと思いますが、ただ、ふたつの点で大きなネックがあります。

 
ひとつは、ハウスメーカーでは無料(契約したらちゃっかり経費に入ってます)といわれる設計料(=正式にはプラン作成費用)です。

 

世間相場の設計事務所の住宅設計料は、総工事費の15%前後といわれています。建物建築工事が1500万でも225万前後? 同じ大きさの家でも、設備機器や建材などグレードのよいものを選択するほど工事費が上がるのでこの設計料も上がる??って、どう考えてもおかしいですよね。

 

建築工事費に対して15%前後であるならば、きっと依頼者である建築主に工事費を高くなるように説得して、少しでも利益が出るように工事費を吊り上げようとするだろうなぁと考えてしまうのは私だけでしょうか?これをお読みの皆さんも、これらの点ご注意ください。

 

次のもう1点は、建築家は、図面を全て書き上げないと見積ができないと言い切る方が多く、だから設計契約をするのですが、図面を全て整えて見積りを依頼しない限り、その見積ができることはなく、この長い道のりの結果、予算とかけ離れる事は多々あるようで、なぜ見積りを依頼する資料を最小限にとどめて、先に依頼して方向性を固めてから図面を整えればよいのですが、彼らはえてして設計契約をして図面を整えてから依頼するという流れをかたくなに守る融通の利かない不思議な方々です

 

また、その設計者が見積作成が全くできないという事実からも、コスト意識が低い方が多く、どんな商品がどの程度の費用で工務店に卸されるのかもわからずに、デザインが良いから・・・という事だけで採用したりするから、コストバランスが崩れるのはあたりまえである。

 

これらの問題を回避するために考えましたが、建築家が主導権を握る限り、考え方や進め方を変えない限り、結局の解決策は見当たりませんでした。でも、私が言うようなこれまでの流れを変えると自分たちの利益が減りますから誰もそうしませんよね。

  

昔おこなった設計コンペでも、設計費込みで2000万の家を要望されているお客さまの限られた予算のコンペの際、ある建築家は、鉄筋コンクリート造でしかも床面積の合計が70坪の馬鹿でかい家を提案されて来ました。

 

その際に私が 

 『予算をわかってます?』

と尋ねたら 

 『良い家なら、お客さんもどこかから費用を捻出するだろうし、工務店も利益を減らしてでも頑張るから何とかなるはずだ!』

とのことでしたがので、

 『ちょっと、建築主と工務店を馬鹿にしてませんか? 』 

と言いましたら、

 『私があって説得しますので・・・』

 

と言われましたが、その後も訳のわからない理由を並べ、能書きと圧力を私にかけてきました。

  

もちろん圧力など私には通用せず、私はこの設計事務所にそのまま作品を持ちかえらせお断りしましたが、かなり恨まれていると思いますが、今はあちこちでセミナーなどを積極的に開催されているようですが、人の本質の根っこがいかがなものかと思っていますが、他のプロデュース会社の建築家紹介します!にも、その方はしっかりと他の建築家と顔を並べて写真に入っていました。

  

建築家?設計事務所さんの登録については、何で判断されているのか不思議です。運営側は、お金さえもらえば登録させるのでしょうか?根っこまでしっかりと見ないのでしょうね・・・? それにしても何が基準となっているのでしょうか、わかりません。

 

私はサラリー時代にまず70人以上の設計事務所に訪問しお会いし、上で書いたような設計費の理屈のおかしな点などをかなりきつい質問をぶつけてきました。(これは消費者の代表として) 

 

そのときのご返事・ご対応とか考え方などをお聞きして、基本的にはまず人柄から判断しておりますが、その時も結局1割も満たない方しかお勧めできませんでした。

 

もちろん人柄でだけでは、良い家はできません。でも、その人たちと他の横柄で柔軟な考え方ができないような〝先生〟らしき人とプラン力に住宅で本当に大きな差ができるでしょうか?

 

それよりも建築主と工務店と一緒に家づくりをしていくわけですから、コミュニケーション力や人柄は大切であるといまだに思っております。

 

つまり、住宅づくりでは、誰かが上に立つような方 先生は不要!と考えております。まして、名刺に自分で建築家と肩書きをつけるような人とは関わることはありません。〇〇さんとお名前でお呼びするようにしています。

 

またテーマである “敷居を低く” “個性のある家” “いいものを適正価格でご提供する” をテーマに建築家と建てる場合でも、フィーリングがあうまで面談していただけるようなこともサポートしますし、場合によっては、建築家と工務店をピックアップして建築主も含めたプロジェクトを組むことができ、予算に対して設計費用込みでこれまでに既に何棟か実績を組まれている設計事務所+施工会社のチームとして提案してもらい、世間相場より経済的で安心が出来るようにサポート(ただこれをご理解・クリアできる設計事務所が極めて少ない)していただけるように考え推進しています。

 

この件にご興味があれば、詳しくは弊社スタッフまでお尋ねください。
もちろんご相談・ご紹介無料となっております。

 

建築家と建てたいが、よい設計者とよい施工会社で、これらが気持ちいい相手が見つかり心地よい空間を望まれる方に向いています。

 

housenet.jp