その家づくりは、結局誰が責任とります?
久しぶりに自称建築家らしい設計事務所のひどいプランを見た。
その建築家 年のころを聞いたら30台中盤の若い方と聞いた。
その図面をみて 発想からしてバブル世代かと思った。
この建築家という立場の方との家づくりの場合は非常に厄介である。
少し意見を言うと、ねちねちとピーチクパーチク持論を重ねる
あきらかに自分の説明不足なのにそれは棚上げして正論のつもりで申される。
家づくりはリフォームであっても、建築家と進める場合と工務店やハウスメーカーとはちがいますので 消費者はくれぐれも注意しなければなりません。
では ここでご質問。
建築家との家づくりを終え、生活している時に
「少し水の出具合が・・・」
「建具の調子が悪くて・・・」
という事が起きた場合、あなたなら建築家と工務店のどちらに連絡をするのでしょうか?
建て主施主の立場なら 普通の感覚で施工した工務店に連絡をするかと思います。
では、私は未だに20年近く、工事引渡しをした後に経験した事がない〝雨漏れ〟などがあった場合は、どちらのご連絡されますか?
・・・・そうですね これも普通に考えれば、施工した工務店となります。
では、客観的に申し上げます
こうしてオサメるように!と設計図面に書かれた通りに施工しても、その責任を工務店だけに負わせるのでしょうか?
おかしくないですか?
デザインやカッコばかっかり気にする建築家がそうしろ!と言ったのですよ。
クライアントでも施主でも建て主でもあるお客さんは、一般的には、設計事務所に設計を依頼して、設計図書が出来上がり、見積もりを数社からとり、何を根拠に決めるのかもあいまいで、価格競争までさせ、一番価格が安い工務店に工事をさせるケースが多いようですが、工務店側とすれば、一度安く出せば、今後も継続して発注してくれる可能性が高くなるわけです。
つまり、ある意味何の根拠で決めているのかわからない当て馬多しの出来レースともいえ、こんな事が裏の世界でやりとりされています。今の時期お中元までいただいたりね~~(笑)
価格を安く受注させて、デザイン優先したカッコばかりの家の図面に書かれた通りに工事をして 雨漏れすると設計者は素知らぬ顔で、施工した工務店にその責任や処理は、押し付けられています。
・・・そうです。この責任についてで、ここがとても大切なのです。
消費者の代弁をすると、「責任とれないなら図面に書くな!」とも言えます。
とある工務店などは、「こんなオサマリでは、雨漏れしますよ!」と言っても、一切その助言を聞かない建築家もいると言ってました。
で、案の定、雨漏れ・・・
そんな経緯を全く知らない施主さんは、工務店さんに
「手を抜いたな!欠陥住宅だ!」
と激怒する始末。
建築家に相談するも 自分が悪いんですと言わずに困った顔までして、
「なんとかさせます!」
というだけ
嘘みたいな話ですが、実際にこんなこともあるようです。
いかがです?
消費者に見えている部分と見えない部分では 違う事もあるのです。
施主さんのお気持ちは、よくわかりますが、心ある建て主なら、むやみに欠陥住宅って言葉を職人さんの気持ちを考慮すれば、簡単に言う事ではありません。
その図面を書く建築家を選ばれたのも、その方と設計契約されたのも、施主さんでもあります。
もちろん施工会社として、責任とれないなら受注するな!とは言えます。
でも、家づくりの流れや責任の所在が、おかしくないですか?
あまりにも理不尽ではなかろうか?とも言えます。
ほんの一例ですが、これなんですね・・・おかしな家づくり。
ハウスメーカーなどのケースでは、自社が元請けして、自社も検査しているのに何かの問題が起きると急に施主さんと一緒になって、協力業者である工務店さんなどに責任を取らせる
あなた元請でしょ? それだけの利益を取っているんでしょ?
元請けとは何なの? 検査の意味は?
こんな住宅業界でよくある理不尽な事を中小の工務店が、日々対応されています。
逆に言えば、この方達の支えがあるからこそ、今の家づくりがあるともいえます。
図面に書いていても、責任とれないなら、無視していいから、施主さんに説明して
しっかりと雨漏れしないように建ててあげましょう!と言える家づくりが本当の家づくりだと言えます
それが心のある家づくりだと思います
■全員が同じ方向に向かないといい家はできません