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建築家は 社会から見ればどう見える!?

弊社のホームページを見て、ごもっともな事がしっかり書かれていると褒めてくれる建築家もいれば、若くても人の話に素直に耳を傾けない建築家と会いましたが、これまで建築家でお会いした人は、数知れず。お客さんとトラブルになった建築家も数知れず。

 

家づくりの依頼先の一つである設計事務所や建築家。工務店や住宅営業マンに足らないところと感じる設計力。足りる場合もあれば、する前から無理だと思い込む方もおられるのだろうか。建築家しか無理だと思っている方もおられるのであろうけど、基本変わったことをする、奇を衒うこと以外(リスクも伴う)は、使い勝手やプランの基本を押さえるプランだと仕様以外なにものでもない事も理解すべきだと思う。

 

しかも建築家に頼んだのにプランが悪ければ、最悪である。途中でやめてもそれまでのまとまったお金がとられますのでご注意を。 

 

もちろんその設計力が足りないまま、不満足なまま無理に進めることをしなくてよいのですが、しかし、皮肉にもプランがよければ、他の条件が多少悪くても、その会社に依頼する確率が増える事になります。
 

他の要素は、例えばハウスメーカーなどは、窓口となる担当者の印象が良いなど、あまり家づくりの大切な部分とは関係ない事で決めたりされる方もしばしば。

 
期待しているのか、変わったことを望んでいるのか、その設計力を補おうと世にいう建築家(ここでは設計事務所を指す)という方が多く存在していますが、ここでもう一度確認しておきましょう。

 

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工務店ハウスメーカーや住宅会社は、新築や増改築など家づくりをする事で利益を得ています。一般的にその利益率というのは、工務店などは25%前後でハウスメーカーなど工務店やリフォーム会社でも高いところは40%以上などとも言われています。

  

しかし工務店でも、協力業者という立場の場合は、10%程度で数をこなす事に徹していて、逆に同じ工務店でも、最近、雑誌などでよくお見かけする派手な宣伝バンバンされている工務店などは35%以上の利益率を目標としている会社も多いと聞きますし、業界誌でも推奨されています。

  

これは、この先、棟数が激減するであろう事で危機感もあるのでしょうけど、かといって業務改善は、これまで通りで何も変えないまま、客数が減ったので顧客単価を色々なウンチクを並べて単価をあげて利益率を高くする!という単純な発想をされます。

  
もちろん、この図式は、ハウスメーカーでも同じでも販売価格をあげる事は、競争で負ける事にもなるので、その場合は、彼らは安易に発注価格を下げたりしますが、入札癖のあるゼネコンなどの体質は、この発想に近いのですが、職人不足と言われる時代にこれでは、これから先、まともな職人は誰もついてこなくなりますが、こういう流れになると何らかの形で現場に影響することは、以前のブログで書いたとおりで、クレームも増え、スタッフや職人のモチベーションが、益々上がらなくなります。

  

いずれにしても、一般的には、適正な利益率を設定している工務店に依頼する事が、良い選択であると言え、施工価格も〝適正〟と言えます。

 
一方で、設計事務所は、設計監理費という部分が収入源になります。これは、意外にも人それぞれで、なんだかんだと計上する人もおられ、一般的には10%と言われていいますが、色々足されて20%程度の方もおられますので、仮に間の15%としても、2000万の家ならば、その費用は300万となります。

 
施工する会社でも、20%とすれば400万の利益なので、この価格について、ご依頼される方々がどうご判断するかです。


図面を書く役割と現場の対応や管理、保証メンテナンスまでする役割。この両者の仕事のバランスからして、この300万:400万という比率は、私自身は、どうもバランスがおかしいと考えておりますが、おそらくこのあたりが、これまでも建築家との家づくりが様々なバランスを崩す要因でもあると思っております。

 
もちろん、図面もある程度(過剰にはいらない)必要ですし、確認申請も必要ですし、構造計算も希望されたり、3階建てでは必要ですし、検査の立会も必要です。 

 
しかし、それ以上の事に関しては、本当に必要か?や適正なコストなのか?などを全体からの予算を踏まえて考慮すべきだと思い、だからこそ、どんな方にでも、建築家との家づくりが正解である!とは言えないのです。

 
逆に言えば、この発想は、どの方にでもハウスメーカーとの家づくりが正解だ!と言っている事と同じです。


そうです!人によって適材適所の家づくりがあるのです。


先ほどのような工務店が、一番適正価格であるという事がわかっているが、頼みにくい、不安だという点を回避すればいいのであって、だから、すぐに工務店が✕とはならないもので、設計力があるかもしれないし、仮になければ、ハウスメーカー工務店に頼む設計費と同じような価格で設計事務所に依頼する事ができないのか?と考えるのが、最もノーマルな考え方であります。


工務店ハウスメーカーに頼んでも、結局、その設計費などは、協力業者=下請け会社に依頼しているのであり、そこでも利益を計上しているのであれば、直接そんな費用で頼むことができればいい!という考えになるのであるが、もちろん相変わらず、この考えに否定的な建築家は多い。


建築家としての王道を歩む!というなら歩めばいい。しかし、はっきり言えるのは、自分が思っているほど客観的にお客さん側から見れば、特徴もなく、差がよくわからないもので、その割にコストが高くつきそうで、本当に良いものができるだろうか?」できない場合の時のリスクもあるし、しかもどこもかしこも同じに見え、敷居が高そうで、
だから、探せない、頼みにくいという事をよく認識すべきである。


利益額 300万:400万 
やはりバランスはあっていないだろう。

 
もちろんお客さんが直接その建築家を見つけ、依頼する場合などは否定はしない。建築家として大いにその役割を果たすべきです。

 

しかしながら、どなた様に対しても、なんでもかんでもその価格を推し進める!という考えがいかがなものかと思うのです。


まず、ハウスメーカー工務店などに依頼するようにコストもできるだけあげないで、それぞれの家づくりのメリットもなくさないで、建築家との家づくりもできるように考えるのが、本当に施主であるお客さんのための家づくりであると言えます。

 
この基本設計費用(構造計算除く)は、紆余曲折しましたが、30-35坪で60-70万と考えると坪2~2.5万程度の予算組み想定が理想かな?多くても坪3万と考えると100万前後そのあたりが妥当であろうと考えております。

 

建築家に頼む場合は、この工事費に対してというそもそもの発想がおかしいと言え、設計費と工事の価格は、関係ないと思います。仕様がよくても悪くてもこの設計費に関しては同じでいいですよね。

 
しかも、自分たちが動いたら、商談1回○万円とか、1日○万円とか、図面1枚○万円とかを基準に言いますが、商談なんかは、意図的に増やそうと思えば、何回でも増やせますし、ショールームに同行するだけで○万円っていう考えや図面なども1枚で書けるものを意図的に2枚で書けるものですのでこういう意味でも基準もおかしいと言えます

 

1回でも10回でも同じ、何枚書いても同じ、ショールーム同行も必要であれば行きます。結局、全てはいい家づくりをするために・・・と考えれば、坪数で括るのが、お客さまにはわかりやすいだろうと思いますが、着地点はむずかしいです。

 
だから、300万前後の正当な価格を建築家の方々が、消費者からしっかりと取りたいのであれば、自分でそんな理想のお客を差別化してでも探すしかない 

 
建築家だから・・・と言ってそんなに甘い世界ではない!という事を知るべきで、それにさらに簡単に価格を上乗せするだけの建築家プロデュース会社などは正直サイテーだと思う。


それが私からのメッセージです

 

■ 家づくりのこれまでの常識が非常識

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