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推奨する家は どんな家?

今日は、17年前に考え始めた当時に思っていた〝皆さんに推奨する家〟はどんな家なのかを今の時代にあわせて書いてみます。

 

これは、もちろん自己都合や営業抜きでの本音ベースで皆さんに伝えることが目的でありますので、売り上げ目標があったサラリーマン当時の事情とは少し違いますので、ここからそもそも違いますね。

 

おそらく皆さんが、これから商談する相手も皆さん売り上げ目標があったり、自社が推奨する工法やシステムを絶大して推奨することが会社から言われている立場の方ばかりですが、私は、全くそれがない。

大いに比較検討して先々(メンテや交換)の事も考えて発注者である建て主がよい!と思えば使えばよいし、過剰であればやめればよいという考えがベースです。

 

この家づくりサポートをして17年経過して、本音で今心から推奨できる家ってここでお伝えすることが出来ます。もちろん17年前(と言ってもその時で業界既に15年経験済)は、まだそこまでの知識も経験も至ってなかったのですが、その時なりに一生懸命考えていました。

 

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販売する会社の都合 例えばへーベルという会社は壁材を売る会社なので主に鉄骨であり、マンションのように長屋を重ねたように大きな建物を効率よく建てたりなどの簡素化で効率よく販売することを考えると木造ではなく、鉄筋コンクリート造や鉄骨造となることはわかるが、個人住宅では、木造以外に必要であろうかと思うが、これは17年前から考え方が変わらない。

 

中古住宅購入でも時折相談があるが、鉄筋コンクリート部分がある住宅の解体する時の環境問題も考えるとやはり住宅は木造で十分だろうと思う。もちろん一つの考えとして、その他の工法がこの木造よりも安くなるというならそれも考えのひとつになるが、高くなるのにわざわざそちらで建てる意味がわからない。よく木造は腐るということだけを指摘している事が多いが、それは昔の建て方であり、いつの時代の事例を取り上げて口にされているのだろうか?逆にそれがわかっているなら、その問題を払拭する木造を開発して販売する方が余程効率よいが、それでは売りたいものが売れない 差別化ができないからというのが本心である。

 

海外では、木造でもツーバイでそれが海外での在来とされていて、その住宅にメンテで手を加え続けて100年以上もっていますが、日本の木造も基礎や壁などの工事方法も変わってきていますし、これらに手を加えれば、築100年はもつのですが、どうも手を加えないでほったらかしで持たないか?と考える人が多かったり、まだまだ使える住宅を大手の住宅会社の営業担当者が潰させているのも実態で、よく言われている日本の住宅の耐用年数は築20-25年というデーターも登記上滅失登記されたものであり、現存する築100年とか50年越えの住宅のデーターが入っていないので、意図的に偏った情報であることも皆さんにお伝えしておきたい。

 

また、鉄骨や鉄筋コンクリート造を大手が推奨して建てていますが、日本の林業の問題を考慮すれば、大手が率先して日本の木を使うべきではありますが、どうもそこは知らんぷりをしているようなのが、自己都合でやはりどうしても好きにはなれません。

 

鉄骨などで建てる予算があるなら、日本の林業の問題もあるので是非とも日本の木を存分に使うよう(少し高くなる)にするだけでも社会貢献と言えると思います。

 

また地域で活躍する工務店も、森に行って自然にふれてる俺 みたいな写真を掲載しているが、その工務店は、輸入材でしかも集成材しか使わない加盟店だったりするから〝心がない〟事が氾濫している。

 

ですので、これからの時代は、メンテの事も含めて考慮して(これが長期優良の条件ですがあたりまえです)1度建てた家は、自然にもやさしく、使い倒せるように取り組んでほしいと思います。

 

コストのバランスの掛け方も、交換できる部分とできない部分で考えて、できるだけ構造や基礎など簡単に交換できない部分はしっかりと先々でも交換できる部分は簡単にでも生活には何ら支障はないと思いますが、性能も構造も基礎までもコストダウンをするから質の悪い長持ちしない家を建てるほど無駄はないと思います

 

そのような意味でのスケルトン&インフィルの考え方ができればと思います。

 

ここで〝木〟についてある本から抜粋すると

 

木は生きている素材 湿度が高くなれば湿気を吸い、乾燥時には湿気を吐き出す湿度調整作用を持つ。また断熱性も高く肌さわりが良い、木の床は足に優しく暖かさを持ち疲労度が少ない。紫外線の吸収率が高く、目にも優しい。日本人の生活に根付いた材料

 

とありますので、住宅に最も適した工法と言えますので、総合的に考えても、構造の基本は、木造でよろしいのではないでしょうか?

 

最近目立つ特殊工法は、売る側が他社と差別化するための素材なので、消費者にとっては過剰なものが多いです。しかもそれを扱うためには、加盟店は、加盟金を払ったり、毎月の会費や都度の広告宣伝費を払わなければいけないのですから、何かと経費が掛かりますし、その負担が住宅価格に影響することは言うまでもありません。

 

同時にこの危険性は、ある日突然、その部材の供給先が倒産した場合のリスクもありますし、加盟店が倒産した場合、在来のようにどこでもではなく、他の加盟店しか選べないという点は消費者にとって大きなリスクと言えるのではないでしょうか?

 

高う時も高くてリスクがある 
こんな工法をあえて選ぶ事はないだろうという結論です

 

一般的に誰でも扱える工法をベースにどうしても補強をしなければならない場合は、その部分を門型フレームなどを採用すれば、ほんの数万円で可能となりますので、それでよろしいのではないでしょうか?

 

あと建築費がここ数年、あれこれが高騰しておりますので、できるだけ住まいのスリム化を検討されたほうが良いです。そう、プランも徹底的に無駄を省くことです。

 

これまでの住宅平均建築面積を見てみると御覧の通り

住団連の戸建て注文顧客実態調査、5年連続で大手の建築費上昇=〝延床面積抑制〟でカバーか | 住宅産業新聞

 

床面積は、単価はここ5年で右肩上がりでも相変わらず130㎡=40坪弱前後である。

 

一方で世帯数を見ていただこう

日本の平均世帯人員と世帯数推移をさぐる(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース

1世帯平均2.5人で下がり続けている

 

となれば、今一度考えるべき、見直すべき事は、そこまでの床面積は、わが家では必要ではないのではないか?という事を考えてみればいかがでしょうか?

 

30坪以内でも十分では?という事。
それが私がこれからの家づくりで推奨する高性能な小さな家づくりであります。

 

いずれは必ずご夫婦だけとなり、最後はどちらか一人だけになることも考えれば大きすぎる家は、この先不要でしょう。もちろんどこかの街のように年寄りになれば、1階が病院の小さいマンション暮らしと多少の手持ち金となり、これまで住んでいた戸建ては、リフォームされて若い世帯に引き継がれるような仕組みとなればよいのですが、住宅会社や不動産会社の私利私欲などを考えると余程法律で縛らない限り、永遠に不可能であろうなとは思ってます。

 

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これらのような事を考えるとこれからは、家づくりをする皆さんも意識を変えていただいて、無駄を省いて、無理無茶をしないスリムな家づくりを建てる意識を持つことが良い家が増えるコツではないかと思います。小さな家が増えれば、空間も増え緑がきっと増える。そんな街になってほしいです。

 

housenet.jp