売る側の心理!?と姿勢
オール電化にコージェネに太陽光、建て主であり住まい手である方が、意識を持って自ら設置を希望する場合 否定するつもりなど全くない
でも、そのきっかけが〝売る側〟から薦められたのでという場合は、あまりオススメしておりません。
というのが、おそらくその売る側になんらかのメリットや特典、例えば個人の評価が上がるとか何かがあるから推奨するのであって、基本過剰設備は永遠に使えるものではないので、一度設置するとずっと面倒を見なければいけないという事もよく理解したほうが良いかと。
今つけるとお得!というのは、その売り子またはその会社がお得ということがほとんどです。だから私は今つけるとお得と言ったことがない。本当に必要ですか?とは何度も申し上げたことがありますが・・・
売れば、その先のメンテでどれだけお金かかろうが、知ったこっちゃない!という姿勢で売られている相手であるという事をしっかり買う側は、認識されたほうがよろしいかと。いつも、結局被害をうけるのは買わされる側という事を再認識してほしいものです。
さて、これを踏まえて、家づくりの見積もり。
よく考えれば、ドンブリなんかでできるはずないです。
もちろん、仕事の効率化などを考えると車などは明細が出るわけではない事を考えれば
全否定するつもりはないですが、それならあとあとしっかり理屈通るようにその見積もりの内容を明記して、どこかで ビシッ! 線引きして欲しいものです。
壁があるのか、ないのか、家のカタチも人それぞれ違うわけで、ある程度の決められた何らかのルールがあるはずです。
例えば、窓は一部屋2つまで。3つほしいと言えば、1つは追加となり、それはオプションや別途と言われ、それらは市場価格より高めの利益設定にされます。
ここが都合のいい別途という表現でずるい印象になるので、別途やオプションという表現をなくせばいいのです。
希望する間取りは いくら。
このシンプルさで いいのでは?
別途やオプションとして、目につくほどの価格の高さでよろしいのでしょうかね?
ここで欲しい!と希望しているのは、建て主であるあなたなので、少々高くても買うだろう!という販売テクニックなどを姑息に使うから、余計に印象も悪くなり、スッキリしないのだろうと思います。
ここで、営業力・提案力で利益を伸ばし、会社からも上司からも褒めてもらおう!という売る側だけの都合の心理が動くからでありますがわかりますよね・・・
売る側の状況、心理を考えればこれが実態です。
例えば、建て主が 「窓一つでいいねん!」といっても、「会社の規定で1つでも2つでも同じ値段です!」という説明が消費者からすると 「はぁ?なんで?」となるのです。
元々基準にしている二つの意味は、換気で風を通すためのものなので、小さくても2つ付けた方がいいですよ!としっかりと理屈を説明した方がいいのですが、売っている営業マンが売るプロ?であっても、家づくりのプロでないからそんな説明になるんです。
売る側とすれば、こういう場合は、1つでいいから値引きして!と言われると値引きにはならないです!というか、仮に値引きしても、追加の時の価格より低い価格で値引きします(笑)
つまり、適正価格より追加の場合は高く、減額の時は低く。これが売る側の常識でそんなもんなんですよ、今の家づくりのどんぶり勘定の企画住宅って。
出来るだけ売る側は、利益率が下がらないようにリスクがないように想定されています。
そりゃそうです
業をなしているビジネスで しかも相手が上場されている会社で、ボランティアではないのです。
そこで最初の印象でどれだけ消費者に安いという印象を与えることができるか?と誤解させようとあの手この手で、別途やオプション、追加工事などを増やして建築本体価格という部分だけを安く見せるように設定されているものなのです。決して、安くもないものを安く見せるために必死のパッチです。
・・・わかりますよね
売る側の心理を考えれば、当然であり、脳みそはそういうところにフル回転で使うようですが、使うところが違うんですけどね~~
しかも、いちいちスタッフなどが積算しなくても、新入社員でも2-3日レクチャーすれば、そのドンブリ勘定の見積もりを作成してもっていけるように営業効率をはかっています。
これもお分かりの通り、販売効率いいから・・・という理由だけです。
なので買う側とすれば、意外に気付かれていませんが、リスクやデメリットが結構多いものなのです。
明細も不明でわかりにくい、曖昧な点が多い、見える部分の価格が高く感じるなどの問題点もよくあります。
そこが〝曖昧な点〟となり問題となっています。
率直に考えてみてください あなたはよくわからないものに2000万以上もする費用を出せます?しかも、それが金利付きで支払い30年の分割払いだったりするのです
私なんか明細のない、はっきり中身のわからないドンブリ勘定は、1万円でも嫌です!飲みも食べもしていないものを過剰申告されていたら・・・と思うタイプです
はい!そんなもんですよ。今の営業系の住宅会社のしている家づくりって。どうしたらもっと早く楽にリスクなく簡単に売れるか? 日頃の業務が簡略化できるか?どうしたら安く見せて高い利益がとれるか?
もちろん、それが会社と言えば会社なのですが、結局は、それが消費者を騙すような手口であったり、煙に巻く手法であったり、営業マンの口から曖昧でデマカセであったり、焦らせたりする行動言動などが絡むので、何も知らない純粋素朴な消費者が、なんとなくの家づくりのまま、結局は、ムダに高い買い物させられ、銀行と一括りになって高い借金を抱えさせられるのです。
今の家づくりの仕組み。これらに気付いていない方が沢山おられますが、消費者がどれだけ少しでも経済的にいいモノを適正価格で!と思っていても、そうならないように仕向けられているのが今の家づくりですが、あなたが始めようとしている、既に始めている家づくりも、なんとなくねじれてませんか?
近江商人に習う
かなり前になりますが、この近江八幡まで足を伸ばして行ったことがあります。
金沢や飛騨のように静かに時間が流れるいい街なみです。
さて、この近江というのは、お客さんでもあるとある経営者の方から聞いて、それ以来ずっと気になっていた街です。
そのある方とは、大切な時期にお会いしたあるお客さまで、ひとまわりぐらい年上の方で、繊維系の大企業から独立されて成功されている方です。
その方から 「あなたがやろうとしている、考えている商売は、それが商売の理想といえ、近江商人の三方よしですね」てなことを言われた事があります。
三方よしとは、もちろんもうご存知の方が多いのですが、
売り手よし、買い手よし、世間よし
これが 基本であります。
世間のためになるものでもなければならない!という事を強調されていますが、それ以来です。不思議とこの近江商人という言葉をよく耳にするようになったのは。
その他は
人生の目的は、まじめに働くことであり、そうして得た利益は真の利益である。これは、誠実に社会に貢献して得た正当な利益であるとの固い信念を示している。今昔にかかわらず、商人にとって何よりも大切なものは信用である。信用のもととなるのは正直である。出精専一とは、商売ひと筋に励むことであり、商人として成功するには欠かせない要素である
などがありますが、幸之助さんの言葉のようにも感じますし、いずれも仕事の基本と言えます。
■ 家づくりサポートの三方良し