素人さんの為の家づくりい・ろ・は

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その家づくりの見積りについて

相変わらず まだ電話である質問が


 『 御社にお願いすると坪いくらですか? 』


これは、ハウスメーカーとかローコストFC系の工務店で、坪〇〇万円と聞いたりされているからでしょう。

 
一応そのような質問がくると本音では、『希望の大きさは? カタチは? 何階建て? 外壁はなにを希望? 断熱の仕様は?性能は? キッチン、システムバスはどの程度? トイレはいくつ? 床は無垢? 壁は塗り?などを答えていただかない限り
あなた基準がわかりませんので答えれません!』 と言いたいものです

 

イヤ ほんとに 
これらの仕様と形状と性能を聞かないと答えれないものなのです。

  

でも、このような質問をされるとわからないので ほぼ 


 『いや、一般的でいいです!』


と応えられますが、さて、どれが一般的なのでしょうか?となります。

 

例えば、キッチンなどわかりやすいのですが、どんぶり勘定で出す住宅会社ほどキッチンは企画住宅会社向けだったりするので、価格優先なので物はさほどよろしくはありませんが、我々はそれ以上のキッチンを推奨しておりますが、過剰ではなく見比べたらわかりますが、皆さんそちらを選ばれます 

 

そんな価格表示については、このページを読めばそのカラクリがわかりますので、是非ご覧ください。


◆ 建築本体工事というカラクリ

 

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チラシや雑誌などでの表現で “坪いくら” という表示で安く感じる時があります。


でも、その価格を見たり聞いたりして、消費者とすれば、どこまで含まれていると思われているのだろうか?

 
本体と別途工事を含む、含まないかが大きなポイントであり、実はこれには、ルールがないのです。

 
ある会社のチラシでは、諸経費をはじめ、仮設工事、廃棄処分費、確認申請・設計費、外構工事・カーテン・照明工事、屋外給排水工事などが含まれず、電気・ガス工事まで含まれていないところもあるようです。


登記関係などの税金、保険などは、ある程度、理解できますが、定義もなければ、統一のルールがないので仕方がないでしょうね。


また、建築家に頼めば、彼らの設計監理報酬も別ですし、比較する事は、簡単ではなくむずかしいです。

 
坪単価で安く見せて、問い合わせさせて、当たり前のように利益率の高い別途工事で調整する。


それが狙いです。

 
よく目にするチラシや雑誌の単価も同じようなものですので、一度、直接ご確認してみてください。嘘ではありません。

 

よって、本体工事だけの坪単価の比較は、あまり意味がないのが現状なのです。一部の坪単価だけの比較だけではなくてトータル金額で考えましょう。 

 

 

では ちゃんとした見積もりとは?

 

ガラス張りにして透明で細かい明細まで作成する家づくりの見積もりの作業は、なかなか大変なのです

 

だから この見積もりの明細作成が、もちろんどんぶり勘定でもいいのであれば、そりゃぁ~私の仕事が助かりますし、ラクなんです

 
でも、ほんとうにそれでいいのですかね? 高い買い物・・・なんですよね?

 
1式80万とか、ハウスメーカーなどは、750万とか(笑)
明細がほぼなくて、内容もわからない2000万以上もする見積もりを出されて、気持ちよく納得でき契約できます?

 

例えば 下の分布図をご覧ください

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青線が平均値としたら すべての条件をクリアできるオレンジの点線に基準をすれば、どんなケースでも安全率が含まれているという事で損はしない考えになります。

 

このオレンジの点線がどんぶり発想の坪単価になるのですよ。

 

つまりこの線から遠い赤点の方は、もっと安くできたはずなのにどんぶり勘定にされたから高くなるのです。

 

おわかりいただけますよね 

かといって 確かにはじめて見る工事明細を見ても、消費者はわからないでしょう。

 
でも、大切なことは、何が入っていて、何が入っていなくてという部分であり、わからないから説明が必要ですし、その曖昧な部分までの内容を皆さんは理解されていますか?となります。

  
仕様書や図面などで明確に書かれているのであるなら、ドンブリ勘定でもOKでしょう!

 
一方、ドンブリ勘定の簡易積算ではない方式の場合は、全ての面積を拾い出さなければなりません。

 
床、壁、天井の面積計算や構造、設備、給排水に電気と・・・何かと色々と拾い出ししますので、時間はあたりまえに必要なものなのです。

 
だから、住宅を商品と呼び、営業マンを配置して売る仕組みの会社は、その営業マンに積算の技術を求めるようなことはしないで、仕様の標準化をして、見積もりの書式そのものを簡易的にして〝作業の効率化〟という都合のいい言葉のもとにどんぶり勘定の方式をとられています。


どうしても、この積算にスピーディーさを求めるとこのような仕組みの家づくりとなり、売る側とすれば、上のように安全側になるような数値として設定した簡易積算となるので、結局は、スピードを求める代わりに価格か対応や吟味する時間など何かを犠牲にすることになります。あたりまえにプロ側は、ギリギリの価格を提示するとリスクも生じますので、これらを効率化をするためにリスクをカバーするように安全率を出しています。

 
また営業手法では、曖昧な部分が多いほどいわゆる〝後だしジャンケン〟ができるようになっています。

 
つまり、この簡易積算方式では、いずれにしてもチェックを一切しないでそのまま鵜呑みにすると高い買い物にはなるようになっています。


なんとなく安く感じるのは、元々安いからで高い家づくりが、安くなっているという事ではありません


ここを勘違いしない方がよろしいです。  

だから、商材もある程度決めて企画化しているのです

 
お金をとるか、時間をとるか、ここが積算の段階でのわかれ道です。

 
なので、明細を希望する消費者の方が、ドンブリ勘定する会社に依頼したり、本当にシビアに経済的に建ててほしいのにきっちり見積もりをする会社に簡易積算のようなスピードを求めるのは無茶な話なのですよ。

 


■見積もりの基本は 面積×単価の積算 

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