家は、きっと・もっと安く建てられる!? -その3
〝不透明な見積もりで進めない〟
家の価格が高くなる要因の一つとして、不透明な見積もりの存在があります。
多くの見積もりは、どんぶり形式が多く、担当者が図面から面積などの算数レベルの数量を入れると1式、または、材工一式というカタチで明細が出されます。
しかしながら、このような見積もりでは、どこに、どういうものをどれだけ使ったのか、商品なら定価すら不明で曖昧になっていますので、もちろん、どれだけの利益が計上されているのかなどもわかるはずもないのです。
通常の見積もり明細書というのは、図面がある程度決まってから、平面的な床や天井の面積と立体的な壁の面積も計算して、工事工種ごとに分けられ、材料費と工事の手間賃に分かれていて、どの内容についても確定ではないにしても、根拠として説明がきっちりできるものなのです。
床材や扉、サッシなどの建材やキッチンやシステムバスなどの設備機器などについても、メーカーやシリーズによって仕入れる価格も掛け率は違うはずなのに、選択もできないまま 情報もわからないまま 仕様は決められている事が多いものです。
それらは、同じようなレベルの商品群(決して優れものではない)で企画化されて、パンフレットがあって標準という会社ほどそういう対応になります。
きっと一般の消費者からすれば、他の買い物の事を考えるとおかしなことだ!と思われる方も多いでしょう
一方で、明細を見てもどうせわからないならドンブリでもええやん!という方もおられます。
確かにそれも一理ありますが、ドンブリ勘定なら余計に今の見積内容の仕様などをできるだけ明確にしてもらうようにしないといけません
例えばコンセントの数把握できていますか?
どこから標準でどこから別途なのですか?
それが理解できているのであれば、どんぶり勘定でもOKとなりますが、とにかく今の位置をはっきりとさせる事です。
追加工事やオプションなどで500万も増えたりしたら全く意味のない見積もりですのでそこをしっかり理解されることです。
完成後の追加工事なども、どこの会社もちゃっかりしていますが、減額工事などは、依頼者側が気付かなければ言わない会社も多いようです。
追加があれば減額もある これは、あたりまえのことなのですが、明細に書いたけど工事をする必要がなかったのであれば、返してもらうのはあたりまえの事なのですよ。
このあたりの明細があれば、材料を変えてコスト調整もできるし、場合によっては、一部のみ良い商品に変えることなどもできるのです。
つまり、施主自身でコストコントロールもでき、把握もできやすい見積もり書が、その明細があるか否かでわかれます
ですので、この見積もり書が透明か不透明かは、コストに与える影響は、かなり大きいものなのです。
どんぶり勘定のそのキッチンや床材 品番はもちろん定価いくらのかわかります?
で何割引きしてくれているのかも?
だから わからないなら余計に明細があり価格が見える家づくりを!とお伝えしているのです
■ 価格が見える家づくりのススメ