建築家プロデュースはいよいよ終焉かな!?
最近すっかり色あせた感のある建築家プロデュース会社
ブームの頃 提携を持ちかけてきた運営者から、堂々とターゲットは〝金持ち層〟と聞いたこともありますが、私のように業界に長ければ、色々な方を通じて、様々な話を耳にしますが、さほどバッティングもしないが、相談は多いので、深く意識はしなかったのですが、建築家を紹介します!的な建築家プロデュースは、数年前のブームは去り、おそらくなにかと厳しいようです。
そりゃそうです。まず宣伝が派手。会場もかりなければいけないし、顧客層が金持ち層ターゲットにしているので、家賃の馬鹿でかいハッタリのきくところに事務所を置かなければいけませんし、ゆったりしたスペースで模型を並べてみせることをしなければいけません(笑)
だから、運営費や経費、広告宣伝費用がかさみ、今後は着工棟数が減り始めると倒産する会社も出てくることでしょう。
自身 これからの世代で、先々の事を考えて賢いお金の使い方をされる方が多いので、そもそも、金持ち層でもそこまで大きな家を望む方が増えなくなるのでは?と思っております。
また建築家は、先生と呼ばれてきたせいなのか、高齢者であるほど驕りとプライドがあり、競うとなれば、作品づくりを意識するあまりに個性が強すぎることもあるし、一番の問題は、建築家が強ければ、いつも頼んでいる工務店・建設会社になりますし、プロデュースの運営を施工会社がしている場合は、全く比較できない仕組みになっていることもあり、中には、プロデュース会社でが絡んでいても、建築家が後ろで黒幕となっていて圧力をかけて都合の良い家づくりを仕組まれているのもあるようで、そもそもどうだろう?と感じるものがほとんどで、大切なファクターのひとつである価格が、適正かどうか誰にもわからないと依頼主の立場である施主さんが気づくようであります。
もちろん以前の提携時の話は、突き詰めたら施主に負担させればよいという言い草だったので主旨が違う!とお断りをしたが、その時もご高齢の建築家を圧力かのように連れてきた事の記憶はあります。
これについてプロデュース会社の更に価格が加算されていく考えの懸念事項については、私は当初から指摘していたのですがね・・・。
いずれにしても、今の家づくりは、なにもわからない方(施主)が、プランや使い勝手、わからない言葉の羅列がされた見積内容(時にはどんぶり勘定)などを見て、大切なポイントで、都度ジャッジ(判断)をしなければならない事が、おかしな仕組みであると言えます。
これまで沢山のプランを見てきましたけど、建築家が書いた図面でも突っ込みどころ満載の図面はありますよ。この人建売しか書いたことがないのではという方もいたり。もちろん素晴らしいプランニングをする方もおられますが、建築家だから誰もかれも素晴らしい!とは言えないからややこしいのです。
それ以前に社会常識を知らない方もおられ、あたりまえの会話ができない方もおられますからね。
いい意味でプロデュースするにしても、建て主側の立場で考えれば、それは建築家とプロデシュース会社がそれぞれ経費別で計上するのではなく、チームとして全てを経費込みの仕組みを考えないといくらでも加算される家づくりなんて小学生でもできますよ。
◆建築家との家づくりは経費の棲み分けがポイント