本部（本社）の住宅理論より…
わが家の一番下の高校生のチビが、コンビニでバイトを始めたので、いい経営者なのか？と尋ねてみたら、いい人そうなので決めた！と言ってた。
最初のバイトとしては、それでいいだろう。そのあと何か感じて他のバイトに変わるのも変わらないのもどちらでも良し。何か感じたら動いたら良しです。
このコンビニはほとんどがフランチャイズなので、昨日まであったところが潰れる割に近くに同じコンビニができたりすることもありますが、ご存知のようにフランチャイズ展開されています。
住宅業界にも全国展開するフランチャイズ（FC）はあります。
そこに加盟するのは、ほとんどが価値観を求める工務店や建設会社が大半で、色々な名称を付けては、工法と資材や機器などを付けて売り出し、差別化となるような特徴を付けて売り出され、それに賛同する経営者が加盟を表明して、加盟するからにはそれなりの加盟金を用意して、毎月の会費までしっかりとお支払いしながら継続しなければなりませんが、加盟したからどこもかしこもとはなりませんので、それはそれなりの費用も必要だから続かない加盟店もおります。
なぜそこまでして、加盟するのかと言えば、コンビニとは違って〇〇工務店や△△建設という名前を伝えることができない事から ブランド力に期待する つまり雑誌への掲載と同じで集客のために加盟する会社が実に多いのです。
でもよく考えていたらわかりますが、基本〇〇工務店なので余程体質や手法を変えない限り、ブランド力が変わっただけで、家づくりの本質については何も変わらないのです。そこがポイント。
逆に仕事への取り組みなどは、ほぼ変わらずに加盟したからといって、これまでの単価を下げたり、仕入れ先との関係を断ったり、これまでの明細見積りをやめて、本部が推奨するどんぶり勘定に変更するなどがいい例で、本質を変えてはいけないところを変えたりする。
その点をそのFC本部は、どこに頼んでも同じ質の家づくりが提供できると伝えますが、買う側である消費者は、本部が発信する情報を見てその加盟店が対応されることになりますが、残念ながら先ほど申したようにそもそもの変えれない本質があるので、どこに頼んでも同じ質の家づくりは得られないものなのです。
これは、理論武装の手法と現場の違いといえ、大手のハウスメーカーでも住宅営業マンによる出来栄えと満足度の違いも同じことです。だから大手に頼んでいるけど個人商店に頼んでいるようだと揶揄されるのです。
これは、単なる仲介業であるはずの不動産会社のフランチャイズでもその対応の違いがある事はわかるかと思います。
だから「本部が発信しているあのシリーズの家の出来栄えと違う」とか「本部のホームページに書いている事と工務店が言ってる事が違う！」などという事はさほど稀ではないのです。
家づくりをすることにおいて、工法の好みは人それぞれですし、懐具合も人それぞれですし、間取りも人それぞれですし、どこの会社も同じ職人を使っているわけでもないですし、その職人さんの腕や担当者の細かさなどを含め性格は違うわけですし…。
ハウスメーカーの本社もこのようなFCの本部も同じように理論に対する裏付け資料も沢山持っているだろうし、本当に気に入ったのであれば採用することはよろしいかと思いますが、実際に対応する担当者や加盟店である工務店に対して、簡単に信頼することは早計だと言えます。
本社や本部が、どれだけ立派な住宅理論を持っていても、担当者や加盟店の対応や質は必ず違いますので、FCだから…大手ハウスメーカーだから…ではなく、担当者や加盟店である工務店や建設会社の質をしっかり調べることが発注者として大切な事です。
どうも、そこに過度な期待をした結果、大きな期待外れで家づくりの依頼先の選択を失敗したという方もしばしばおられます。
施工する工務店であれば、対応力、あたりまえのやりとり、価格力、誠意がある資料などを施工する会社として見聞きして、住宅理論通りの施工をしていただけそうなのかをじっくり調べるべきで、勘違いしてならないのは、窓口の担当者が良いからとか、プランが良いから、それ以降の施工力やアフターや価格力などが全て良いというわけではない事も理解しておいた方がいいです。
ちなみに弊社の優良登録店は、各社様々な経営方針のもとしっかりと基盤を持たれた工務店や住宅会社やリフォーム会社ですのでフランチャイズというものではありません。
◆だから家づくりサポートをしているのです
