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あなたの家づくりは作品づくりですか?

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建築家との家づくり

今回は、気分的に建築家のお話をいたしますが、皆さんは、建築家に興味がありますか?


既に終わった番組ですが一時はもてはやされたいわゆる〝匠〟です(笑)

 

私自身この人は、ほんとに建築家だなぁ~と感じる人は、ほんの一部でおられますが、お世話になった所長をはじめ、これまでお会いした自称建築家には、社会経験が不足している感じの方が凄く多かったですが、少し彼らの社会経験歴を考えてみればその理由は、すぐにわかります。


それなりの有名大学建築科を卒業後建築家を目指す方は間違いなく、そのほとんどが業界でのみ著名な建築家に薄給で雇われ、早くて3年ないし5年後には独立する。こんな感じです。


これを他の社会と冷静に比較してみてください。もちろん経営者として、起業家として
才能を持たれている方は、おられるかと思いますが、設計事務所だけを経験された方が、猫も杓子も独立して〝先生〟と言われる事に関して、素朴に大いに疑問を感じております。


新卒である職種について、たかが3年や5年ぐらい経験して、誰もがその仕事の専門の起業おこせます?特に独立と同時に大きな勘違いからはじまります。それは、丁稚奉公でお世話になった先生と自分をダブらせるのです。


 『設計事務所の先生ってえらいんだなぁ…』


マーケティングなんて勉強しないし、営業経験なんてない。気持ちを組みとる必要もないし、現場も知るはずもない。まして見積なんてできるはずない。


ところが、あのバブル時代には、私が働いていた事務所では、マンションなどの供給が追い付きませんでしたから、小さな建築事務所でも沢山の仕事が来ましたので、協力業者などには横柄な態度の所長は、陰では嫌われていましたが、裏で私が謝ってまわっていました。


今の時代とは違って、ある程度開業さえしていれば、仕事はきていたのです。まして〝先生〟といわれてきっと意心地がいいし。


だから、その時代を生きた建築家って、誰に対しても不思議なぐらいの高圧的な態度をとる方が多いです。わかりやすく年代を言えば、私より年上の世代の方は、ほとんどこの微妙な感情の所で使えない方が多いものですが、


 『でも、建築家の家って感じがよくて、なんとなくすごくいいと思いません?』

 

と言われる方もおられるでしょうけど、そりゃそうです。予算を無視して仕様や設備も贅沢で大きさもカタチも尖ったものをつくって夢を描いてますから。

 

でも、皆さんの現実問題として、まずは予算ありきなのでしょ?

  
描いた絵と現実とのギャップを埋めるために〝先生〟という立場で、理不尽に施工する工務店の利益を落とさせる というより職人の手間賃などまでも落とさせるような家づくりが、はたして正解だ!と言えるのか?という点が大切です。

 
つまり、本当はこうしたいけど、こんなことしたら費用が高くなり、予算にあってこないからなぁ~って事をまず考えてプランをしません。同じ35坪でも床も無垢の高い仕様で、壁も塗って、設備機器も掛け率無視の仕様をデザイン優先で選んで、屋根や外壁まで高級仕様で変わった尖った作品をつくれば高くなるのはあたりまえだけど、彼らがはじき出す概算では、ほぼ普通仕様で計算するなど原価に対しては、無頓着な方が実に多いものです。

 
その作品づくりを現実化させるためにそのしわ寄せは、早かれ遅かれ必ず建主か施工する工務店や建設会社、至ってはその先の職人の方にまでいきます。


要するに建築家は、原価管理も見積もできないのです。

 

もしこの見積りができるなら、図面と実行予算をつけてその根拠をはじき出して、その価格でできる業者を探し、施工力だけを見極めた方が、どれだけ早くできることかであり、不快になる人もいないし、きっと気持ちいい家づくりができるのです。

 
なお、ここで誤解されている方もおられますが、各職種の職人さんに見積を出させて、職人の腕や対応などを無視して価格が安いだけの価格を寄せ集めて、マネージメント気取りで推し進めることが本来の家づくりではないと思いますが、そういえばそんな仕組みが、なんとかシステムとかいう名前であったと思います。


でも、予算組・管理能力・段取り力・交渉力がない彼ら自称建築家にスムーズにできるのでしょうか?

 

それよりも、得手・不得手を素直に認め、先生気取りで家づくりに参加しないで、素直に不得手な部分を得手とする相手とどうしたら改善できるのか・・・を見極めたほうが絶対よろしいかと思いますが、そんな勘違いした環境で育ち、知識と間違った権力で社会的に常識に欠ける人が多いですが、そもそも社会人として、礼儀や言葉の話し方で、相手がどのように思うのか、感じるのかなどの配慮ができない人に果たして、建て主の気持ちを汲み取って心地よい家づくりができるものなのでしょうか?

 
また、自分の名刺に建築士ならともかく建築家って書ける神経わかりません。


そう言えば、建築家の世界にも、間違いなく〝ゴーストライター〟が存在します。このゴーストライターというのが、どこまでの線引きかわからないですけど、

 

  あの人 建築家ねぇ・・・ 

 

というのは人が言うものであり、決して自ら言うものではない。
私って芸術家でしょ・・・って言う人います? 
俺って男前っていう人って ナルシストに見えません?
トップセールスマン!って聞く側にすれば、それと同じです。


社会経験も豊富で、気遣いができ、現場も経験して職人さんたちに配慮ができ社会貢献できる建築家(設計事務所)そんな方が少ないのが事実です。


建築家と数ある物件をされている工務店の経営者に本音を・・・お尋ねすると、皆さん口を揃えて言うのが

 『本当は、建築家の家づくりは、やりたくない、できるだけ避けたい。』


と施工される工務店の経営者が口にするその理由はなぜでしょう?それをよく考えて欲しいと思います。

 

図面に書かないで現場の判断で工事をした後に平気でイメージが違う!ってやり直しさせるが、その費用は出ないし、彼らの作品づくりのおつきあいのためにもっといい仕様でさせる。図面に書かないで現場で追加する過剰な仕様が多い


  『建築家が設計監理をすると現場が赤字になる』

 

と施工している工務店に言われたりする存在。これらの問題点を彼らは問題点として認識をしていませんから厄介であります。


施主のため、作品のため・・・といいながらそれらの負担を施工する工務店にさせますが、仮にそうでない!というのであれば、では、なぜ工務店から設計事務所との家づくりは、できるだけしたくない!と言われるのでしょうか?

 

ある建築家に至っては、噂が噂を生み、どこの建設会社も工事を請けないという現象が起きたりして不慣れな工務店に頼んでトラブルが続出という事も。


今の時代、これからの時代、はたして、こんなギスギスした関係がいつまでも続くものであると言えるでしょうか?

 
老害の建築家が、本当の意味でそれらの意識を含め、姿勢や体質など改善しない限り、今のままの体質で本当にいい意味での家づくりにはならないと感じています。


設計者だけが満足して、施工する工務店が不平不満となる家づくり。これは、決して 正解ではない!と思っており、マネージメント力の問題だと感じております。

 

■ それでも 作品を望んでいるのか?

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