★ハウスメーカーのメリットを探してみました!?
今回は ハウスメーカーで建てる際の長所をできるだけ探してみました
① ブランド力
まずは これであるだろう。会社の組織的に考えても上場していることだけで、皆さんは、精神的に安心につながるようであります。
② 実体験ができる
近くにある住宅展示場にいけば、空間や仕様がわかるようになっているので、これも安心につながります。
③ 営業マンの対応
アンケートでも、決めた理由で一番多い理由である。銀行のこと、税金のことなどの資金の事から不動産業者の紹介や仮住まいから引越しなどの細かい点まで手取り、足取りに教えてくれる
④ カタログ
豊富にそろっているカタログでイメージがつかみ安いし、わかりやすいようである
⑤ スピード
プランや見積り、プレゼンボードに時折、模型作成する会社まであり、そのスピードが魅力で一気にその気になる
⑥ デザイン
今 流行のデザインの商品がわかりやすく提案される
⑦ サポート体制
アフターメンテナンスなども充実しており、設計・工事スタッフ、協力業者までもしっかり教育されている
⑧ 商品開発
専門のスタッフがおり、開発に励んでいる。施工のマニュアルがきっちりしているため、品質が安定している
⑨ 大量の仕入れ
全国展開している分 交渉力もあり商品の仕入れ価格は安い
と おそらくこんな感じですが、いつもとニュアンスを変えて皆さんにお伝えされているかと思います。
でも、住宅&不動産業界人ほどハウスメーカーでは建てません。
建築家は もちろん工務店も。
中には、ハウスメーカーの営業マンでさえ、自分の家や実家などは工務店に直接依頼している事もよく目の当たりにしてきました。
では なぜ家づくりの業界では、こんなに評価が低い=自分の家なら頼まないのか?と考えるとあたりまえのようですが、すごく不思議な現象といえます。
それは、プロは、基本的に家づくりのカラクリを知っているからハウスメーカーで建てる気がしないのであろうと思います。
手元にある『ハウスメーカーで建てるメリット』なる本を読んでみても、とても都合よく書かれていて、突っ込みどころ満載でほとんど説得力がなかったです。
いずれにしても、ハウスメーカーで建てる人は、上記のどれかで決めているのであろう。
さて、私は大阪人なので、ここからは突っ込みをいれてみましょう!
① ブランド力
これは 家づくりに関していえば全く関係ないことであります。今の時代、上場しているからといって先々絶対なる安心とは言い切れないし、どこに頼むにしても倒産という
リスクはつきものである。
もちろん広告など目立っている小さな住宅会社や工務店でも・・・である。設計事務所などは、倒産・廃業をしても元請けではないからメンテナンスに大きな影響はないが、だからこそできるだけリスクを回避をして、工事中は、お金は先に払いすぎないようにしてほしいものである。
だから今の時代は、現場の検査や保証は第3社機関がしてくれる時代というのは、素人である建て主の皆さんにとって以前よりはいい風が吹いています。
でも ブランの代わりに上場しているからこそ建て主のためというより、株主のために利益をしっかり出さないといけない会社の立場でありますのでそれは理解したうえで頼むことである。逆に言えば、上場もしていない中小の会社が、ハウスメーカー並みの価格であることは異常とも言えます。
② 実体験ができる
といっても、所詮モデルハウスである。敷地の大きさも、廊下の幅も仕様も夢の家である。営業マンにとっては、漁師の網であり、これさえあれば何か引っかかるという感覚であろう。これが、いわゆる昭和の時代をまだ引きずっている営業手法といえるのです。規模も単価も大きさも違うあまり意味のないモデルハウスを見るより、実際に住まれる方の工事中や完成された現場 しかもできるだけ同じような規模か予算の家を見るべきであり、そちらのほうがリアル。
でも、ハウスメーカーなどはそれをまたお金を払って、施主に見学できるように頼んでいたりするが、これはこれで本当にいいのかと思ってしまう。
いずれにしても、わざわざまた潰すのに高い経費をかけて建てるモデルハウスでなくてもいいのでは?となります。
③ 営業マンの対応
親切だから・・・ということなのだが、そりゃ親切のはずであり、そうでもなければ致命的な会社と言える。契約することが仕事なのだから、契約してくれる事による自分への報酬もきっちりいただいているのであるからあたりまえに親切である。それが仕事なのに他のスタッフから見れば、それが業界では理不尽でおかしな事だと思われるであろう。つまり、組織としての協調性や和が必ず乱れている。
とにかく気にいってもらえさえすれば、信用ができ高く売ることができる。そうなれば、自分に入る収入も増えるのである。だからそんな相手に嫌な顔はできない。ほとんどの営業マンは、契約の判子でフィニッシュ!であり、次のお客さんへの営業となるのは至極当然である
④ カタログ
全国展開しているので高額な費用をかけることができるのでいいカタログは作れるが、中小零細の工務店にはできないことであり、同じような事をしている中小であれば無駄な費用と言える。
しかもそれらを半年に1回は作り直しているので、広告宣伝会社としては、かなりおいしいVIP客といえ、木を扱っていてペーパーレス!!と言いながら、紙の印刷物がとてもお好きで大量に捨てているのもこの業界の方々である。
ただ手づくりのカタログであっても、見てくれは違うが同じ、いやそれ以上のことを提案している会社もきっとあるだろう。
そのカタログに掲載されているハウスメーカーの仕様のほとんどは、そこだけのオリジナルなものではない。よく考えて見ればわかるが、コストやリスクを負ってオリジナルキッチンなどを作るはずない。基本どこの工務店でも使え、それをオリジナルに見せかけて、規格化しているだけ
⑤ スピード
時間がない人には最適である。相思相愛だから急かされる。
だから短期間。だからどんぶりの見積りである。
一人一人の利益がばらついても、平均値で何でも考えるのであるから一式見積りである。
最後には、利益が苦しいなら下請けに少し無理をお願いすれば戸数が多いから簡単に利益が出るというそもそもの発想です。
⑥ デザイン
これもどこかのハウスメーカーで建てる流行る 流行りそうな家をあちこちの会社が結局は真似しているだけで、今は窓が少ない家や屋根が見えないキューブ上の家や白い壁やガルバが流行っているようだが、それもどこかのメーカーで出された商品の真似で結局はオリジナル住宅というのはほんのわずかで、仮にあったとしても過剰なスペックが多い。
ただ参考にしているその家のデザインの写真のとおりには建たない敷地のカタチであることを先に理解すべきであり、また5年後には、次のデザインが流行ることになり、つまり5年後にはそのデザインは古くなります。おそらくご近所にも、きっと少し昔に流行ったデザインの家が建っているかと思います。コンクリート打ちっぱなしや無垢の木を使った家などは、残念ながら数年経った現在 近所でも際立ってみすぼらしい家となって建っていますが、それもこれも建築家のわがままで建てられたものも含みます。
⑦ サポート体制
これは、大手であるその会社は基本的に何もしていない。その協力業者に丸投げで一番大変なのである。何でもかんでも連絡させ、見に行かせたり対応させる。その割に社内の連絡や連携がうまくいっていないケースが多く、そのしわ寄せはすべて協力業者である。アフターメンテナンスやリフォームも昔から、言うは易しでほとんどしていないが新築市場が暇になれば、途端にやりはじめる。
だから今では、子会社にさせて、そこでも保証に絡めて、リフォームとして競争なき、見積り価格で利益をがっぽり取るつもりであるので、皆さん アフターという名の営業お気をつけてください。
でも、あなたの家や家族の細かいことを会社は知らない。知っているのは担当者だけ。ただいくらの利益があったかどうかは、会社は知っているというおかしな現象であります。
⑧ 商品開発
流行や仕様などに関して、毎日研究しているデザイン企画専門のスタッフは立派で、ご自身でも誇りに思っているだろう。
ただこれがモデルハウス、営業マン、設計、工事、会社組織、協力業者という様々な要因のフィルターを通すことで途端に胡散臭くなっていくのである。組織内の色々なしがらみは永遠に排除できない。
⑨ 大量の仕入れ
確かに企画住宅で標準仕様とされたものは、商品の仕入れ価格は安いが、そのまま建て主に還元しているのではなく、自社の利益率が高いだけであり、しかも企画外の特定な商品に対して高い利益を計上したら、結局工務店より高くなることもある。つまり自社の利益率が上がっているだけであるがこれは間違いなく図星であります。
以上 プロである我々には全く通じない大手ハウスメーカーのメリットと言われる部分でありますが、このように羅列するとハウスメーカーの家があたりまえのように高くなる理由もはっきりと見えてきますね
ハウスメーカーのプレファブというのは 一番最初は、たしか別棟のプレファブ小屋の子供部屋みたいな安い家? そう・・・丁度アニメのタッチの子供部屋みたいなものから始まって、次第に今の家づくりに至っています。
これらの住宅の売り方は、これまで高度成長期を経ているので今では体制や考えなどが残念ながら時代遅れと言われても変えられなくなっています。
でも、これらだけを見直すだけでも、300万から1000万ぐらいは差が出るのです。1000円違いますよ!1000万です!!
金利考えれば 小さな家がもう1件建ちます。
車は、同じ車がいくらでもあるけど家は同じ家をあまり見かけることはない。全国皆が、同じ敷地の広さで同じ方向であればありえますが、現実は家族数も違うのでありえない
ハウスメーカーで考えているあなたも、もう一度冷静にちゃんとした目でしっかりした考えで、色々な会社を比較検討してくださいね
営業マンというのは、いい人で愛想がいいのがあたりまえで、自分で探すのであれば きっと時間をかけさえすれ、あなたにぴったりの会社とめぐりあうでしょう。
でも、相手はプロで場数を踏んでいるのでなんでも煙に巻くのは上手なので根気はいります。
■ 色々な誘惑を絡ませる家づくり