家づくりを始める前に・・・
若いご夫婦のご相談も多いです。中には、小さいお子さんがおられる方も多いですから30-40年後の将来のことを考えられて、新築や中古を買ってリフォームしたいなどの家づくりを考えられることかと思います。
その将来性を考えると不動産会社などが中途半端に上っ面リノベした中古物件を買ったり(安心安全であるという実証がない)中古を買って中途半端なリフォームをすることがプラスにならない事はおわかりいただけるかと思います。
これからの時代、性能に対して多くの疑問のある建売をヤスモノ買いするのではなく、長く年齢を重ねた時まで暮らる家づくりを意識するべきかと思います。
そのためには事業を行う時のような事業計画を組むようにご家族の将来設計【ライフプラン】をしっかり組まれる事をおススメします。家づくりでも設計図が必要であるように人生の設計図も大切であります。
収入面では、これから先の給料や高齢者問題が絡む年金ぐらいで、支出面では、住宅ローン又は家賃と子供の教育費と車を持つか持たないか、家族旅行などのレジャー費、万が一の保険の見直し、老後の蓄えと最近では問題になっているのは、親の介護費用などです。
それらを考えた上で家のご予算をはじき出す事です。
もし、それが新築などの場合であれば、希望する家の大きさ、床面積を知ることで、プランや見積もりをしないでもある程度、実現性があるのかが理解できます。
家を売る側に相談しながら進める家づくりでよくある事は、これらを考える前に年収と頭金からどれだけ借りることができるか?をはじき出し、それに合わせた家づくりをされる方が多いという事です。
これって あたりまえのように進められていますが、これがおかしいのですよ。こんなすすめ方していれば、借りることができるだけの家づくりになってしまいます。これを事業で考えれば、返せる額 必要な額などを考えないで借金できるだけ借りている事と同じで、これって事業なら破綻しますよね。
皆さんが気付かない間にそんな家づくりを推奨されているのです。
店舗のご相談のあった方にもお伝えしましたが、いきなり最初に完ぺきに作ろうとしないで、年月をかけて作りこんでいくようにすれば、最初は、必要最低限でよろしいのでは?と申しましたが、住まいも基本同じで、その戸は、本当に今すぐ必要ですか?子供室の壁の仕上げも今すぐ必要ですかという考えができます。
希望する家の大きさを知りたい場合、LDKや寝室や子供室その他の部屋いわゆる居室の合計の1.6―2.0倍(平均1.8倍)すると総延べ床面積が算出されます。もちろん1.6倍というのは余程効率いい間取りでなければ、収納などの部分がほぼなくなるので注意が必要です。またLDKについても対面であれば5畳弱必要となりますし、そうでないなら食堂と兼ねることができますし、食堂は4.5畳ぐらい可能ですし、あとは居間を8帖程度にするのか、6畳にするのかという風に考えて漠然とLDKだけで20畳だ25畳だと考えない事がポイントです。
ただ本当に大切な事は、家族の本当の幸せを長期的、多面的にとらえることで家を建てる事だけを目的としないで、建てた後のこともしっかりと想像をして取り組んでほしいと思います
体験することで学ぶことが多いと思いますが、家づくりをされる方は、どこかでこれを思い出してほしいと思います。