誰のため?何のため?の家づくり
少し前によく耳にしたサブプライムローン問題って覚えてますか?
あれって、簡単に言えば、元々無理なローンを組ませ、住宅ローン会社が証券化したら、優良な投資対象に化けたものですが、お金儲けのために作られた架空の仕組みですが、一番の被害者は、家を追い出される消費者ですが、残念ながら無理なローンを組むことに問題がありますから、どちらもどちらという感じ。
これまでもよく申し上げていますが、ハウスメーカーだけではなく、建築家、工務店も会社を経営されています。
常識ある経営者や担当者ならば、ちゃんとした仕事を不手際のないように、責任も負いながらプロとして前向きに話をされます。
時折、未だにこの住宅業界では、工務店に対して儲けなしでしてくれ!という消費者や大きな勘違いしている建築家もいたりします
己が逆の立場ならするのか?
相手の立場を考えない想像力の欠如です。
そもそもの思考が 間違っています。
特に素人でないはずの建築家は 自分が儲けなしで依頼されれば、きっと
馬鹿にするな! と怒る事でしょう。
でも、工務店にはそれができる不思議な感性をお持ちの方が多いです。
いわゆるこの感性は、鈍感な素人と同じです。
ちゃんとした素人の方がよくわかっておられます。
その様な方は、「利益は、ちゃんととってくださいよ!」と言われます。
しかも、そもそも色々な仕様や機器などの取引価格なども知らないで、予算があるのになぜイメージだけで先行して、仕入れ価格も理解しないまま、沢山の図面を書き進める事ができるのだろうか・・・
これは、知らない!と言えない体質が悪く、そもそもの家づくりの進め方が間違っている!と言え、そこはちゃんとしっかり契約する前に建て主に説明すべきところですが、もちろん、そんな事をすれば、契約をしていただけなくなるかもだからぼやかしているとも言えます。
ハウスネットでは、こんな無駄を省いて、設計事務所にも可能な限りお願いしながらも、無駄な作業をさせずに同時にプロとして、きっちりした事をしていただくつもりですが、それらは全て、建て主の予算ありきの話であるからです。
プロというのであるなら、これまでの仕組みがそうだとしても、無理をさせ、お金のかかる家づくりを進めるものではありません。
それが 本当の意味でプロというモノだと思います。
もちろん家の価格の常識で原価1000万の仕様で、原価2000万の仕様の家はできません。
しかしながら、原価1000万の家を2000万のように売るような会社が、とても多い事が現実なのです。
でも、そんな売り方がいい! これからの時代はそうあるべき!という業界の事をよく知らないバカなコンサルも多くおられます。
その家づくりの見積もりというのは、モノを増やし、面積をやたらに増やし、仕様や性能もあげると価格は、あたりまえに比例して上がるものです
これは 算数です。減がなく、増ばかりであるから、あたりまえで増えます。
そんな事をいくら釘をさしても、警告しても、アドバイスをしても、聞く耳持たず、結果的に予算より大幅に価格が上がって、その他の予算にしわ寄せがいき、調整不能となって、文句を言われても…と感じる。
まずは、苦言に対して耳を傾ける、素直になるという事は、家づくりでも大切かと思います。
人は、感情を持っています。
もちろん、工務店も設計事務所も建て主も、機械ではありません。
感情を逆なでる事をいわれながらも、無理して大きなリスクを感じながら進めるほど家づくりは、機械的にできるものではありません。
家づくりには 〝信頼関係〟というのが必要であり、その信頼ができなければ、頼まなければいいのであり、信頼されていないと感じるから断るのです。
ここに理屈はありません
これからも、さらにプロも見極め、同時に建て主も見極めたいと思っております
そうしないと多大な時間を費やして、信頼されないまま、お互い傷つけあい、不幸になり、何のためにしているのか、わからなくなります。
■ 社会のルールは 最低でも守りましょう!