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大手ハウスメーカーのリフォームは素人⁉

ホームページに大規模リフォームの実例掲載をするために、他社提案も図面作成しておりましたが、あらためて書いてみると全くおさまらないあまりにもひどいプランであり、色々なリフォーム業界の問題も見えてきますので、こちらで先に掲載する事にしました。

 

まずは、簡単に経緯を申しますと弊社にご相談のあったお客さまは、大手不動産会社が提案する大規模リフォーム〇〇さんと誰もが知る大手ハウスメーカーのリフォーム部門に提案と見積もりをご依頼されました。

 

ところが、この見積内容もプランについても、素人であるお客さまが大いに疑問を感じられたので、弊社にご相談となった経緯でありますが、新築〇〇さんをウリにしている会社のプランも甚だ疑問と感じる部分が多いのですが、これはホームページに掲載するとして、それよりさらにダメだわ…と感じるほど大手ハウスメーカーのリフォーム部が提案があまりにもひどい内容となっていました。

 

まず、ご相談に来たお客さまの既存の間取りをご覧ください。ちなみに見やすいように玄関から見た図面としていますので方位は逆で下が北です。通常上が北に書くものですが、同じ方向で書いてあげる方がわかりやすいので大手不動産会社の図面に合わせていますが、ここも図面の基本を知らない方が担当しているとわかるかと思います。

 

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不満は、建物の老朽化と洗面脱衣が狭くて、和室の縁側みたいなのも不要で、階段が急で、2階の間取りも使い勝手が悪くて…といった内容で住まい手の不満もご想像ができると思います。

 

さて、皆さんがこの家の住まい手であれば、設備機器を新しくするのはいいのですが、どのような間取り変更をして使いやすいリフォームしたいですか?

 

大手ハウスメーカーのリフォーム部が来たのは、女性と男性のスタッフで訪問された様子で、工事担当の様子の男性が床下などの点検もし始めたらしいです。

 

まず リフォーム会社によくありがちなのですがここがミソ。とかくリフォーム会社は床にもぐる担当を連れてきがち。場合によっては下請けの工務店を連れて潜らせたりしますが、もちろん築数十年経過していたら誰が潜っても、潜らなくても老朽化していることは想像できるし、この段階でする事ではありませんし、そもそもリフォーム会社が、点検すると売り込まるのはあたりまえでこれって点検商法と同じですよ。

 

潜った結果、これはリフォームしなくていいですよ!なんていうはずもないのですから築年数が経過しているから、もし建物検査をしてほしければ、純粋な検査会社に依頼されればよいのです。

 

まして、大規模リフォームをされるのであれば、どちらにしても補強や性能向上をするのですから、下記写真のように丸裸にすれば、素人である建て主にも悪い部分はわかるのです。

 

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その点をしっかり理解してくださいませ。

 

で この大手ハウスメーカーの初期提案が以下のような内容です。これは、そのまま複写して作成しましたが、実はこれでも成り立つようにしたプランで実際は、既存図が間違っているという散々な内容でした。

 

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和室が小さくなったうえに玄関横に意味なく大きな物入れ。なかば無理やりL型キッチンにして冷蔵庫置けるという疑問。洗濯はどこでする気なのか置く場所がないし、2階のホールも無駄があり、部屋のバランスもとても悪い。

 

素人である建て主でも突っ込みどころ満載なので、洗濯機は指摘して、階段の物入れと部屋の大きさを指摘して修正してきたプランが以下の通りであります。

 

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和室は6畳にしてきてます。洗面脱衣にも強引ですが洗濯機を置いてますが、トイレの戸を折れ戸にして、洗面化粧台がなぜか元の位置になってます。これでは、玄関は狭く感じるだろうし、押入の上が階段なので半分使えないだろうし、玄関横の物入れは、シューズクローゼットならまだしも何と外から使う事になっています。

 

いかがですか?指摘した部分だけ修正してくる。これは、新築を担当する営業マンでもよくやる方法ですが、これは提案とは言わない。修正しているだけなのですが、そもそも素人である建て主に指摘されるプランを持ってくるのは、いかがなものかとなるわけです。

 

これができた後に実際に住んでみて、不満につながる事なのですが、この不平不満を言われるとプロはあなたがこうしてほしい!と言ったのでそれをしたまでだ!といえるのですよ。素人にここおかしい!と指摘されるようなプランを持ってきている時点で没にしないとプロが絡んでいるのにその意味がない、あなたの判断が全てとなりますのでご注意が必要です。

 

いかがですか?実にこれがわかりやすいいい事例です。
できると出来ているの差の意味が分かりましたでしょうか?

 

もう一度言いますが、この会社はどなた様も知っている大手ハウスメーカーのリフォーム会社 担当は資格もある女性ですが、会社や資格は関係ないのです。業界にいることでプロ扱いとなりますが、あきらかに素人がプランを作って、ノーチェクのまま、お客さんにプランを提出するという最悪な家づくりです。

 

驚いたことにこの担当者のお名前を検索してみると、もうこの会社を退社して、違う会社のリフォーム部でプランナーとして活躍されている様子がホームページで掲載されていますが、リフォーム業界のレベルの低さが露呈した結果です。

 

建築も知らない わからない素人がプロのふりをして対応する。それをだれも指摘しない組織。それなのに新築並みの価格の見積もりとなっている。

 

私が日頃言っている事が、はっきりとカタチとなって表れているセミナーでも使える良い?事例です。

 

もう1社の提案と弊社の提案を含め、詳しくは、ホームページで近々掲載いたしますが、それにしてもこれが大手ハウスメーカーのリフォーム業界に対する姿勢であり、実態なのだろうと思うと残念で仕方がない。

 

何もわからないお客さまは、高い費用を払って信頼されて依頼されるのに・・・

 

housenet.jp