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素人さんの間違いだらけの家づくりの知識。 あなたの家づくりに役立つ知識を大公開! 続きはブログで・・・

リフォーム業界はまだまだです

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今日は リフォームの事を書きます。


私がサラリーマン時代に出向先で経験した際に参加した会議での話ですが、それは、契約したリフォーム物件の見積りの〝根拠〟について、私の突っ込みとある営業担当者の会話です。


 『この見積り価格と原価の報告ですけど何の根拠で出した価格ですか?』

 『なんの・・・といわれても・・・』

 『例えば、原価ですけど・・・』

 『原価は、客出しの見積りの0.75掛けです』

 『?? ・・・ということは、客出しで数量不足とか、拾い漏れとかあったら原価が上がるので利益がおちるわけですね』

 『いや、その時は下請けに我慢してもらいます!!』

 『そんなやりかたで本当にいいのかな?』

 『仕事できるだけでもありがたく思っていただかないと…』

 『・・・(しばし沈黙)・・・では、その客出し価格が相場とどう違うのかは、いつ、どの段階でどのようにして見極めているのですかね?』

 『客の話から、その時々です』


いかがでしょうか? こんな話を聞いて私はずっと???で、わかったようなわからないような会話ですが、残念ながらこれは実話です。


他社は、工務店を連れて見積もりださせて、そこに計上していくだけ…そんな言い草をしますが、でもそれと比較する内容ではないです。

 
例として、ひとつのりんごをお客さんとハナシして、売値価格を決めて成立してから、仕入れ価格を勝手に決めて、果たして問屋さんにその価格を言って通じるだろうか?

 

言ってることは、それと同じなんですけどありえないですが、実は、そんなありえない事をあたりまえのように考えてさもそれが常識出るかのようにしている業界人たち!

 
私が、リフォーム会社で勤めていたときは、お客さんへの見積もりと実行予算を別につくり、図面と一緒にいつも検討していました。

 

で、内諾いただいたら、課題や懸念されているところを含めて現場確認をしっかりするというそんな進め方でしたが、これが本来の元請の仕事ではなかろうかと思う。

 

曖昧なまま見積もりに単純に利益を乗っける・・・とにかく、リフォーム業界はこのように胡散臭いまま仕組みができていますので、リフォームをする場合は、くれぐれも皆さんは、業者の選択に気をつけてくださいませ。

 

リフォーム業界は、素人も多くて無責任な方が多く、お客さんの家のリフォームの善し悪しよりも自分の成績が一番気になるご様子ですから、基本家づくりで営業マンという存在が問題の原因のひとつでありそうです。

         

あらためてしっかりと考えて、誰が聞いても〝こりゃいいわ〟というカタチにしないとダメです。今の時代は、昔と違い ハッタリは通じない時代で、後ろめたさや罪に感じたり、悪いことさえしなければ、理解してくれる方は必ずおられます。

 

35%以上の利益を取る会社が多いようですが、それだけ取る必要があるリフォーム業界の体質を変えたいもので、これは、私がリフォーム業界で働いていた時代に素直に感じていたことであります。

 

流通とはわかるが、あまりにもこんな安易な方法で利益計上する意味はなんだろう?しかも、それでも儲からないといわれているこのリフォーム業界のおかしな仕組みを変えたいものだ!新築市場も同じでこれまでの家づくりの仕組みや考え方を一切見直しもしないで、きれいごとは言ってても、結局は下請け叩きをして、利益だけを計上する方法邪道でしかないし、それではハウスメーカーの家づくりと変わらない。おそらくこれからの住宅業界におけるあの仕組みのハウスメーカーは厳しくなるし、これから先10年後の事を考えると、リフォーム業界も仕組みやシステムを変えないかぎり、益々しんどくなります。


大きい会社ほど何も変えれないが、小さい会社ほど柔軟に変われますし、結局、最後まで残れると信じております。


頑張りましょう!  
社会に誇れるいい業界に変えましょう !
若者が働きたくなる業界にしましょう !!

 

家づくりをしながら 社会に対してどうしたいのか?
不動産業もそうですが、それをしっかり考えて動かないとダメな立場だと思う。

 

余談になるが 下記写真はたまたま調べ物をしていた時にグーグルで見つけたイギリスの街並みですが、あきらかに日本の街並みと違います。こういう事を全体が意識しないといい街並みなんてできません。

 

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設計事務所(建築家)の仕事について

 

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現在、設計事務所の立場で書いた人と工務店側の視点に立って書いた人の本を平行に読んでも、どちらにも突っ込みどころもあり、肝心なところは、上手にぼかして書かれてますが、建て主の視点で読むと工務店側に立って書かれた人の本の方が、理屈は通っておりますが、詳しい話は、また先々お伝えします。

 

建て主に対して、ずっと責任を負う立場と価格も責任も問われない立場であれば、どちらの方が責任が重要かは、どなたでもわかります。

 

不具合の可能性やコストなどからも、施工者がやめておいた方がいい!と指摘しても 責任も負わないで、価格意識を持たないで、デザインだけを追求するような建築家に頼んだ方は 不幸と言えます。

 
東京からご相談されている方が、今進めているご様子の建築家との家づくりで悩まれているので、今回設計事務所のお仕事について書いてみます。 

 

この建築家=設計事務所の仕事は、大きく分けて二つ存在します。


 A 純粋に設計をして、それに準じる家を建てる
 B ハウスメーカーの設計部隊のような立場の役割


建築家を紹介します!というほとんどの仕組みは、Aタイプですが、一見プロデュースのようにしていて工事は自社で受注するケースは、Bタイプです。

 
ですので、建て主が自分で探しても、自社で受注しないカタチのプロデュース会社に
ご依頼する場合は、Aであり、これは、建築家と向き合うカタチなので、どうしても、しっかりした図面も必要となるので、費用も時間もそれなりにかかります。

 

もちろん、見積をする前に(ここがポイント!)イメージや仕様などが優先なので、コストもかかってしまいます。 

 

一方Bは、ハウスメーカー工務店が、基本的に主導権を握る仕組みなので、図面を整える役割!という感じとなりますので、先ほども言いましたが、施工する会社が受注する事が目的の建築家紹介システムなどは、このBに該当し、建築家と建てる家づくりでも、その設計監理費のコストなどが高く感じる方は、どうしてもBの選択となりますが、建築家や設計事務所さんの本音とすれば、競争などは避けることができれませんので(ここが建て主にはとっても伝わりにくいのですが…)競合ない場所のAのお立場で仕事をしたいものなのです。

 
ですから、世の建築家がこうあるべき!と言っているのもAであり、つまり、お客さんとしっかりと時間をかけて話をしながら進める家づくりは、Aタイプになりますから、何度も言いますが、その仕組み上、図面を書くことが最優先となるので価格よりも先に仕様優先の家づくりとなってしまいますので、その結果、予算より優先されている作品に近づくことができるのです。

 
これらの流れなどもしっかりと認識したうえで依頼しなければ、必ず依頼する側とされる側でズレが生じます。

 

一方で建てるお客さまにも、価値観の違いがあります。その部分にコストをかけてもいい!と思う人とできるだけかけたくない!と思う人ですが、これは、どちらかを正当化することなんて、できることはないです。どちらも正解であり、どちらも間違いでもありません。

 

また実際の設計図書関係の作業では、工務店・住宅会社やハウスメーカーにより、ましては、自社がこれまでお手伝いいただいた設計事務所に確認申請や書いてもらった方が
何事もスムーズ (または自社スタッフで書く)という事もあり、これらは、結果的に少しでも、お客さまにコストや時間などを還元できる部分となります。


ですので、設計事務所の方々が、純粋に建築家のお仕事を理解して頂き、紹介して、気持ちよく仕事をしていただくためのAタイプとひとつの設計部門のような家づくりをするBタイプを平行に用意して、それをお伝えしてお客さまに選んでいただこうという考えがベストであると思います。

 
なお、ほとんどのハウスメーカー工務店などでは、望まれているのは、Bタイプであり、自社完結型を理想とされていますが、これだけでは、設計者が不在ですが、しっかりした施工力がありながらも価格力もある施工専門工務店との〝ご縁〟はいつまでもないままとなってしまいますので、工務店の対応力によってAとBは違ってくるものなのです。

 

ただ、設計事務所が、A登録を希望されるのですが、これは工務店と同じことが言えるのですが、結局は、あなたと他社(他者)との違いがなんなのか?が大切であり、他社と比較された際にそれが個性となるのですが、建築家の場合はかなり伝わりにくいと思われ、これについては、工務店も同じですが、なんでもできますが一番個性のない事といえます。

 

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だから、ハウスネットでは、今の家づくりにおける色々な立場の方の色々なご意見を整理したら建築家との家づくりについては独自なカタチになりました。

 

 設計事務所の方のほとんどの意見は Aタイプ
 工務店ハウスメーカーとしては Bタイプ

 家づくりにおいてその他経費が掛かるのはAタイプ
 その部分をできるだけ抑えるのがBタイプ


それぞれ ネット上などでも意見相反となっているはずですが、なお、ハウスネットでは、A登録の紹介は、ハウスネットのホームページ、Bの仕組みの場合は、価格が見える家づくりで行っておりますが、無理やり型にはめないでこれが殉難にプロとして対応するという事だと思います

 

■ 整いました 設計事務所のお仕事

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どちらを選びますか?

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例えば 家づくりに使われるある商品、それはなんでもいいですので、仮にシステムキッチンとしましょう。全く同じメーカーで同じ商品(仮に定価150万)なら、あなたはどちらの会社から買いますか?

 

【事例1】 

A社:90万  B社:95万

これは簡単ですね。常識で5万安いならA社を選びます。日常の買い物でもよくあると思います。あっちの牛乳の方が10円安いとか・・・


さて、では次の事例の場合、どうされます?

【事例2】

A社:システムキッチン本体80万 取付費10万

B社:システムキッチン本体75万 取付費20万

よくみると取付費で価格の差があります。つまり合計で90万と95万となり同じように5万の差がありますが、商品だけ見ればB社を選んでしまう事があるのですが、よく考えてみてA社を選ぶかと思いますが、中には不思議な事にこのあたりの金額差は、会社や担当者で選んだりすることがよくあるようです。


では、次のような事例ではどうでしょうか?

【事例3】 

A社:システムキッチン本体60万 取付費10万 諸経費20万

B社:システムキッチン本体70万 取付費 5万 諸経費15万

どちらも、合計すると結局90万となりますが、実は、家づくりの価格ってこの事例のような事が多くあり、坪単価だけでかなりお買い得感満載で安く強調しているのは、だいたいどこかで帳尻合わせをしているのがほとんどで、諸経費と取付費を含めて検討しなければいけないケースがほとんどなので、ですので、商品だけを強調して安く見せてどこかで利益調整している事例3が多いです。


ね! こういう風にお伝えすればよくわかりますでしょ。薄利多売なんてしている会社はほとんどなくて、良い人からできる限り絞り出す仕組みとなっていますので、あなたがいくらでもいいので気にしていないですという方以外は、気を許したり、安心してはダメですよ。

 

ですので、傾向とすれば、ローコスト系の見せる部分 広告部の価格は事例1で、できるだけ諸経費を少なくしようと見せるハウスメーカーの場合は事例2が多く、原価をオープンにした考えは、事例3のような明細になります。

 
そうです、結局 合計なんぼやねん!が正解です

 

では 引き続いてどちらを選びます?問題です。

あなたは、次のような家づくりの依頼先があればどちらを選びますか?


A社 設計は✕ 価格は〇 対応は△ 
B社 設計は〇 価格は✕ 対応は△


このように質問をすると、ほとんどの方は、なんとか設計だけをクリアしてA社と思う方が多いかと思いますが、でも現実では、設計だけをみてそのあとの価格などは仕方がないなどわけのわからない理由だけでB社に依頼する方が多いもので、プロもそういう流れを理解してプランだけでOKと判断している会社が実に多いものです。

 
それが、設計という中に提案部分の工法であったり、断熱という事であったり、どうもその会社にしかできないとか、その工法だけがいいとか、見学会やセミナーなどで洗脳され、肝心なわが家の主旨(経済的・身の丈など)やコンセプトまでもが、曖昧になってしまっている方が意外に多いものです。


経済的で身の丈に合った・・・で始めたはずなのに、不思議と過剰であったり、高額なものをわざわざ選ばれるようになります。

 
工法や性能などは、必要あれば考慮すればいい事であり、もちろんガスや電気なども設備なので、プランが決まり仕様を決める際に価格と平行に検討すればいい事であり、そういう意味で〝プランニングと仕様決めと予算組〟という部分が、とても大切であり、大いに時間をかけるべきで、プランがお気に入りというだけで見切り発車する事ではありません。これから先の生活に関わりますから、焦ってはダメです。


が、とかくプランがいいから、価格や対応やこれまで建てた方の評価やアフターなどがどうあれその会社に頼む!という安易に判断される方が、現在の家づくりの経緯によって、その他の大切な事も無視されて依頼先を決めている方が多いのがとても残念です。

 

できれば、一つのプランが確定して、そのプランに対して色々な仕様や工法などを検討できる家づくりが理想といえますし、おそらく自分ならそうするであろうと思っており、これはプロだからできる!という事ではなく、心からその方法がいい!と思うのであれば、家づくりがはじめてで何もわからない素人の方にも、その方にとってベストな方法で家づくりができる環境を提案してあげることが本当の意味でのプロであると思っています。 


もちろん!施工会社を色々選ぶことのようにプランに関しても、色々考えられる要素を考慮し、選択できるような環境を提供すべきで、プロにありがちなのが、


 自分が書くプランだけがベスト!

 

これが 結局 致命的で視野の狭い考えだと思っています。建て主とは言え、素人におかしいところを指摘してもらい、そこだけを修正するというプラン書きは、プランニングというのではなく、単なる御用聞きをしているだけと言え、ハウスメーカーの営業マンも工務店も建築家もリフォーム会社も、この点は誤解しないでほしいものです。


気がつけば、仕事として捌いている。
そんなことはプロが見れば わかります。

 

◆本当の意味の比較をするということ

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