そもそも その家づくりの仕組みが違います
年末掃除しながら 皆さんにお伝えしなければ…と思っていた事があります。
仮に2000万の家とするならば、粗利率が20%の会社であれば、400万となりますので原価は、1600万円となります。
その粗利率が30%や40%を超えると言われている住宅会社が存在していますが、その場合を計算すると原価は1300万円前後となります。
これらの事実についてあらためてお伝えしますが、お客さんが契約される2000万という額からの計算ですので、ここでよく勘違いされるのですが、原価が上がる つまり質や性能を問われると既定の利益率を確保される限り、そもそもの2000万という額が崩れていきます。
要するに原価1600万と1300万の家が、性能も同じであるはずないし、仕様も同じであるはずないし、職人に対する支払いも同じであるはずないので手が違うという事を示しています。
おわかりいただけます?
例えば、先程の事例で後者の場合は、原価が仮に1500万となる場合は、利益率が高いためにお客さまへの提示価格は2300万前後にもなります。
これが、大手ハウスメーカーなどの想定利益率と中小の工務店の利益率の差と言えるのです
大量仕入れ!! と言いながらも原価は確かに安いかも…と言えますが、そもそもの利益率に大きな差があるためにお客さまへの提示価格でこれだけの差が発生します。
その想定粗利率が高く必要な理由は、モデルハウスや広告宣伝費や営業マンや間接的な社員数とその方々へのお給料などが理由となっています。
それぞれに意味がありますが、そもそも違う家づくりだからお客さまに対しての提示価格が大きく違ってくるというものなのであり、これが現実であります。
だから、中小で同じように見える工務店であっても、派手に広告していたり、ショールームやモデルハウスを持っている工務店などの場合は、高い粗利額が必要となるので、残念ながら工務店であってもハウスメーカーの様な家づくりとなるのあります。
これが私がよく口にする 最近の工務店がハウスメーカー化しています ということであり、この事でそもそもの社会での工務店のありかたや役割をよく考えていない目先の数字のみ追っかける工務店と思えてしまいます
中小が大企業の真似事をして本気でこれから先も続くと思っているのでしょうか?
■ 同じ土俵ではない家づくり!?