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ずっとこのまま?日本の家づくり!

今日は、長い期間、日本や大阪で好きな家づくりにずっと携わりながらも、素朴にさびしく感じるオハナシをします。


先日、ご相談あったお客さまから、

 

「なんで日本の家は、流行りを追っかけるのでしょうね? 映画などでみる住宅は どれみてもあきないのに…」

 

はい。わかっているんです。例えば海外の平凡な家。次の写真は、設計事務所の方が
シカゴに行かれた時の写真です。

 

 

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築年数は経過していると思われますが、次から次へと住居人が手を加えて家の価値が上がっていく。そんな感じですが、私も一度は海外の住宅を見に行きたい。。。

 

あの私の一番好きな映画のフィールドオブドリームスでも家が映ってます

 

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何気ないこれらの住宅 皆さんどう感じます?

 

もちろん、デザインの好みには、好き・嫌いはあると思いますが、でもデザインの基本であるシンメトリーになっていたり、新築でも、昔から建っているような感じもするし、流行りを追っかけていないので、何年経過しても流行り廃りを感じることはありません。

 
同時に外から見て、窓がデザイン的に統一されているので何の部屋かわかりません。つまり、家の中が想像できません。この部屋は、リビングなのか、部屋なのか、はたまた
浴室なのか、トイレなのか・・・これが特徴です。

  

ところが、日頃われわれが目にする見ている日本の家は、目だったりするのは、ほとんどが流行りだったりしていて、時代に応じたパターンがあったりします。

 

今では窓が見えない!や小さい窓しかない、雨漏れの可能性が高い庇もない箱のような白や黒の壁のすっきりした家でしょうか?

 

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どこのハウスメーカーも外観だけではどこかもわからないものが多く、同じようなテイストで、その時の“流行”を追っかけます。

 

しかも、上の写真は窓がないからわかりませんが、建売などは、ある程度外から見ても、間取りやお風呂の場所やトイレなどわかったりします。

 
同時に売り逃げする建売などは、付近との調和や環境に関係なく建てられます。業界で生きてくためには仕方ないかもしれませんが・・・

 
家づくりを通じ、街なみを考えるプロとしては、世界一小さくて短い寿命、世界一高い価格といわれている日本の家づくり。自分たちが、そんな街づくりをしてきたのに日本では、街づくりとして考えないで一切変えようと努力をされないし意識すらしない。

 
売上・粗利重視の私利私欲の固まりの家づくりである事を考えると日本の家づくりでは、大きな土地や区画として街そのものを買わない限り、いまの個別の家づくりから
いい街づくりは無理かもしれない。

 
その昔は、野暮ったい家具だけが羅列されていたあの立花通りのように、今、元気な街は建物からデザイン力もあり変わっています

 
価格もそうだが、家づくりを通じての街づくりも何とかできないだろうか?

 

housenet.jp