家の価格について 建材 建具編
さて、以前の続きですが、今回は、基本プランを元に内装建具を考えてみましょう。
もちろん理屈でご理解いただけるかと思いますが、いくら坪数が同じでも、この内装建具の本数が5本の住まいと20本の住まいでは、コストはちがってきます。大きな部屋に建具1本付けている部屋と引き違いの戸計2枚が各4-5組ある家では、建具の価格は違いますがこれらを踏まえて一緒に考えましょう
まずは、場所と数を拾います。
1階 玄関ホールで開き戸、階段下の収納扉、トイレの引き戸、洗面脱衣の引き戸の計4か所
2階 洋室の引き戸×2、家具室の引き戸、収納扉2ヶ所となり、計5か所
なお、浴室の戸はシステムバスについていますし、他には、階段上がる部分に引き戸をつける方もおられますので、つまり、内装建具は合計9か所と階段に付けるならプラス1か所となります。
さて、その建具のデザインと価格の関係を見てみましょう。
よくハウスメーカーなどの営業マンから引き戸にすると価格が高くなりますよ!と指摘されるらしいですが、実際は商品でどれほど上がるか?で、内装建具の数が多く、わかりやすいパナのベリティスで比較してみましょう。では、まずは一般的な建具
こちらのシリーズの価格設定では 上の左の扉では、54000円で引き戸1645に変更した場合で、86400円となっていますので、定価で約3.2万円ほどの差となることがわかりますが、これはあくまでも 定価! であります。
つまり、この割引が仮に50%OFFで提示されると1.6万円ほどとなるわけですから、ハウスメーカーなどの説明や価格提示でどれほどの価格として提示しているのかをしっかり確認されてはいかがですか? そのためには、品番が何で定価がいくらでどれだけの割引があってなのかを確認すべきです。
ハウスメーカーや工務店、住宅会社の別途やオプションや追加変更工事の価格設定では、この時だけ定価のまま提示する、つまり上の事例では、割引なしで3.2万円と言ったり、それ以上の価格を請求する会社もあるのでご注意くださいませ。
では ハナシを戻します。
その扉をデザイン性が高いものにするとこれらの価格は、どう変わるのでしょうか見ていきましょう。上の写真の事例でも、右の框型にするだけで1万円ほど上がりますが、その他は、次のような価格になります。
ガラスの大きさも違うのですが、どうやらひと括りとなっているようですが(笑)、つまり定価ベースでプラス3.24万円という感じです。
では、もっとデザイン性が高い次のような建具を見てみましょう
これらは、ベリティスプラスというシリーズですが、上の例になりますが、定価は以下の通りとなっています
この引き戸に変えると定価だけでプラス20万近くあがることになり、2枚引き戸にすると定価だけで40万以上の差となります。
さらに消費者側で注意しないといけないのが、このベリティスプラスシリーズなどは 先のベリティスシリーズよりも、掛率が高く、つまり割引率が低くなっておりますので感覚としてはかなり高いイメージになるかと思いますのでご注意が必要であります。
他に最近採用率が高い建具は、下記のような収納の引き戸です。
昔は、折れ戸が圧倒的でしたが、最近はサイズさえ合えばこのような3枚引き戸を採用される方が多いです。理由は、上の右の写真のような理由です
こんな事などを考えて 完全注文住宅の場合は、価格とデザインと使い勝手のバランスで決めていくので人それぞれと言え、過去の実例では、下の写真のようにポイントだけベリティスプラスを採用される事が多いです
子供室の収納などは、大きなカーテンで済ませる方も最近増えましたし、それはそれでよろしいかと思います。
それが完全注文住宅ともいえ、身の丈ハウスとも言えます。