減額案の打ち合わせ
この回では、プロジェクトの成り立つ理由が見えてくるオハナシをしたいと思います。
というのが、価格が見える家づくりプロジェクトでは、住宅の打合せを設計事務所で工務店を含めておこなったりしていますが、まずこのプロジェクトに参加していただいています設計事務所さんですが、どの方々も基本の本業と言いますか、普段は、ある大手のハウスメーカーの積算作業や図面などのお仕事もされていて、中には、数名の社員さんもおられる事務所さんもあり、その業務で日頃は忙しくされています。
ある設計事務所さんは、海外にもよく視察に行かれ、あきのこないデザインを学ばれ、経済的な家づくりに関してよく調査や勉強会などにも参加されています。
一方の創り手である工務店さんは、これまた超有名なハウスメーカーをサポートされている施工会社さんで、週1棟以上 月5棟 年60棟ほどの施工をしている会社さんであったりします。
ひと言 週1棟とはいいますが、これって相当な施工力と段取り力=工程力が必要となり、同時に超有名ハウスメーカーなので、現場の厳しい検査もクリアされるほどの施工力といえます。
尚、どちらもハウスメーカーさんが絡むので、名前は非公開とさせていただきます。
つ・ま・り 営業系でもなく、注文住宅だけを請け負っている会社と違い、売上や粗利に対して、積極的な営業活動の必要はないのです。
日ごろの業務をレベル高く、工程をできるだけ崩さずに段取りよく、施工をこなすだけでも大変な業務です。
こういう工務店のスタッフは、あちらこちらの現場でハウスメーカーの担当者の代わりに現場で様々な職人さんを使いながら監督されています。
逆にいえば、立派な施工性と価格も無駄がなく、魅力であっても、唯一一般に販促をおこなっていない。
営業→商談、プランニング プレゼン…という部分に投資をしたり、時間をかけることが、逆にイエづくりが高くなり、経営者としても大きなリスクであったりするのです。
釘をさすように申し上げますが、どれだけ立派な施工性と魅力的な価格であっても・・・なのです。
つ・ま・り、その足らない部分を外部の方にお手伝いをしてもらえばいい・・・という発想になります。
その足らない部分と言えば、先ほどの設計・プランニング。
皆さんご存じのように、これは相当な時間を要し、この出来、不出来で家の住み心地などは、全く違ってきます。
それならば、経費のかかる中途半端な人材を社内で置かないで、建築家や設計事務所の人材や人柄、家づくりに対する考えなどで判断して、タッグを組めば無駄のない家づくりができます。
もちろん、ここで施工する工務店と設計という立場の設計事務所だけで話をさせれば、立場上、設計者だけの都合が押し付けられることになりますので、消費者側の立場に立って話ができる客観的な立場である第三者が介入して話を整理させていかなければなりません。決して生活や予算を無視した作品づくりをしてはならないのです。
ということで、これらの経緯で消費者主導のプロジェクトの家づくりが見えてくると思います。
毎回のプロジェクトの家づくりも、価格を下げる方法を設計者からの案と施工者からの案を含めながら、色々とハナシを重ね、できる限りの提案をしよう!と打ち合わせを重ねております
いかがですか・・・
売上や粗利重視の家づくりと真逆の本当の目指す家づくりができる理由が見えてきませんか?
皆さん・・・これが本来の消費者主導の家づくり!といえるのです。
■ 無駄を省こう 家づくり!