企画住宅 標準仕様のカラクリ
新しい時代 令和の時代がはじまりました。
まずは、朝起きたら地元の神社にお参りしてきますが、平成の時もほぼ覚えておりませんが、儀式も時間があるときに見てみます。次の時代が変わるときは、おそらく見れませんからね。。。令和はどんな年になるのだろうか?日本は秩序のある、あらゆる無駄なものがそぎ落とされる良い時代になってほしいと願っております。
さて 令和の時代最初の書き込みですが、今回2世帯住宅の3階建ての原価計算をして、それを元に提出された見積をチェックしてこれなら安心ということで合格となりましたのでこの家づくり会社をお客さまに推奨できるのですが、その前にお客さまご自身が独自で過去に商談された数社のうち2社に絞って、その資料をあらためて見てみるとあらためて、今の家づくりの問題点がよくわかりますので、良い機会ですので、ホームページではなくこちらで書くとします。
では まずA社
- 屋根材が3階建ての勾配で無理なもので標準設定されている おそらく後程追加変更工事
- 外壁のグレード高い仕様の資料はあるが、見積りはグレードが安いもの これも後日追加変更工事対象
- タイルもハイグレード仕様のものもあるが、標準は一般的なシリーズ これも希望した場合追加変更工事
- 玄関扉が16種類もあるがどれを選んでも一律の価格という不思議さ。結局は、高い価格にあわせて全てが価格設定されている。つまり、安い定価のものを選ぶと利益額が伸びるという理屈である
- 高級キッチンもみせているが、見積内容は住宅会社向けキッチン つまりこれも追加変更工事である
- 洗面化粧台は一般的な750巾 建て主希望は、幅広タイプでこれも、後程追加変更工事
- トイレも子世帯は住宅会社向け商品と1階は2流メーカー品
- 断熱材の仕様に関しては、一切触れていない。断熱性能の説明が全くない。こうしたことから彼らの標準仕様というのは ほぼイメージは建売仕様であろう。
- その見積は 明細なしで本体工事1式3020万と付帯工事費348万と書いているだけでその内訳明細は一切ない
このA社の見積り書の横に書いてある家づくりの流れを見てみるとこれらのよくわからない曖昧な内容が、いずれも契約後にショールームで仕様などを確認するようだが、この時にはじめて契約した見積もり内容が仕様が安いものばかりであると気づかされることになるのだが、これでは進め方が逆であるということです。
なぜ契約内容を消費者に伝え、しっかりと確認させないか?
それは、そうすることで契約できなくなるからです。曖昧にして勝手に良いグレードと誤解しておけばよい!契約後の打合せで気づいて希望すれば、追加費用を払ってでもするだろうと思っているからです。
そんなおかしな流れの家づくりをしないで、これをお読みの皆さんは、契約前にショールームなどで先に現在の契約内容を確認して、追加変更がない事を確認してから契約となることを絶対守っていただきたい。それでないと売る側が後出しジャンケンし放題でとんでもない追加費用となるので要注意です。
ちなみにこの会社は、フランチャイズの会社でもあり、自社でも受注されている会社でもあるのでよくわからない姿勢の会社ですが、本も出版されて、いわゆるローコストを強調されている割に全く安くないという事実であります。
また東住吉区の事務所だった頃には、この会社と商談中のお客さまが、おかしいですよね!と相談に来られた際に希望もされていないのに4.5畳の洗面脱衣室のプランを提案していましたから、私からすれば、信頼性が全くない会社と言えますが、おそらく皆さんも聞いたことのある会社です。
では、よく似たものですがB社の資料。
- お客さまに出した資料では、スキップフロアや天井高さが高いことを強調しているが、これらはいずれも2階建てのハナシ。高さ制限がある3階建てには該当しないのに資料として出しているので消費者は間違いなく誤解する。
- 意図的なのか延べ床面積が違っている
- 間取りにゆとりを感じない。もう一案は逆に間延びしている →どう見てもプラン力がないが、作成者は営業か?プランニングに関してはプロではない
- 犬と戯れる営業担当者の写真 それよりも見積りとプランをちゃんとしよう。なにか勘違いしている
- この会社もA社と同じく明細は一切なしなので仕様と性能が現段階で全く不明。こちらも同じく契約後の打合せで追加変更が必ずある様子。つまり契約時点でどのような仕様と性能なのかの説明が一切ない
- 支払い条件に関して明記なし。おそらく契約時点にはじめてわかる。それも消費者側がとっても不利な条件をその場の空気で押し付けられるのはよくあるハナシ
- 屋根はA社と同じで勾配的に無理な素材が標準となっている
(ちなみに参考までにカタログをじっくり見れば勾配が書かれている) - A社もB社もどちらにも言えるが、外壁材も多種類あるが、これもカタログを見ればすぐにわかるが、デザインにより定価が違うはずなのにどれでも同じ価格というのは、高い価格で売り出し価格が設定されているので、定価が安いものを選べば、利益が大きくなるように仕組まれている
- 標準ではないモノをこの会社ではプレミアムとしているようだが、それを含めて資料として提出しているのでわからない消費者は間違いなく誤解する。おそらくわざと?誤解させるためだろうと悪意を感じる
- 内装建具も10種類あるがどこでどれを採用しているかがさっぱりわからない。
- 床材の標準仕様が、㎡いくらなのかわからないのに過去の実例の床材を多数掲載して㎡あたりの価格表示を強調している。その価格が決して安くはないが、ここからは推定だが、この価格がまるまる追加費用になるという意味かもしれない。→ 明細がないから不明である。標準の床材の分の価格を引くことはきっとしないのだろう
- 階段はオシャレな手摺だが、それが標準ではない。単純に踏み板の色だけの説明なのでこれも消費者は間違いなく誤解する
- キッチンについてはA社と同じ。豪華な仕様を添付はしているが、見積はもっとも安いグレード つまり後程追加変更対象となる。どこにも明記されていないのでこれを否定や疑うなら念のために確認してみると良い
- 彼らの思惑はこうだ。資料の中で特に注意すべき点は、ご提案資料と書かれているのは、今回の見積りで採用しているわけではなく、単なる提案しているだけである。標準仕様という商材で見積をしている。だからご提案資料で洗面ボウルがいくつもある
いかがであろうか?これが最近工務店でも多い標準仕様だの、企画住宅だの、どんぶり勘定のカラクリでありますが、消費者としてこのような対応をする家づくり会社がはたして理想の会社と言えるのか?これらのどこに誠意を感じるだろうか?お客さまのためと言いながらも、売り手側(自分たち)のための家づくりであるということがわかっていただけるだろう。
これを常識だとか、今の家づくりではあたりまえと思ってもらっては困ります。
皆さんは、建売を買っているわけではない。
注文住宅を建てるのである。
契約後に詰めなければいけない事はありますが、それらは契約前のベースの見積もりがしっかりした上で内容を理解した上での判断する事とは大違いである。
明細もない 契約時点でどのような仕様でどのような性能なのかもわからんないまま 追加費用もわからないまま契約すれば、その後に出されるあらゆる見積額が高くなることも理解できるだろう。なのにそんなリスクが高いばかりなのに契約をして後から決めようとするが、絶対にそれを鵜呑みにしてはダメ
支払い条件も払いすぎる必要はない。なぜ上棟までに7-8割払わないといけないのか?では 工事はそこまでできているといえるのか?できていないのになぜ消費者が払いすぎるのか? その点もしっかりと考えた上で進めるべきである
これらのような内容を笑顔で対応をするって相当怖いですよ
これをお読みの皆さんは くれぐれも誠意(心)のない相手と家づくりをすることはお避けくださいませ。完全に素人と思ってなめられていますよ
贅沢な経済的であたりまえの住まいを。