家のプランニングと価格について その3
では、昨日の事例の場合 間取りをどうするかを考えてみましょう。
光のスペースを確保するなら玄関はこちら
でも、2階の広さを最大限に取ると2階はこんな感じになります。
するってぇとバルコニーが上に長い庇のように乗っかるので、1階がなんとなーく暗くなることも想像できるかと思います。こういう時こそしっかりと想像力を働かせてくださいね。以前申しあげたように庇は有効ですが、適度な庇の長さですよ。
だから、それを考慮して2階を少し控え目にこんな感じにすると
これで1階も明るくなりますが、もちろん2階は先ほどよりも狭くなりますが、床面積が減るので、キッチンやシステムバスが同じままでも、下の案の方がずっとコストは下がる理屈になりますが、きっとおわかりいただけるかと思います。
次に1階の玄関をハンケン(半間=910)程押し込んでみましょう。つまり1階が1畳狭くなったわけですので、少しでもコストダウンになります。
その2階は、こんな感じでも可能ですが、建売や住宅会社のプランでも、とても多いのですが、バルコニーの奥行きの狭さが気になるところです。
ですので 洗濯物を干したら通れねぇ~となる事を避けるとこんな感じも可能となり 部屋は狭くなるが、バルコニーの奥行きにゆとりが出ます。もちろん外干ししない方はこれらの点は無視できます。
もちろんこれもバルコニー面積は増えておりますが、それ以上にコストがかかる部屋の面積が減るので、下の案の方が安い理屈になります。
他には、バルコニーについてはこんな事もできますし
こんな事もできます
ただ、これらの案の場合は、お隣さんなどからの窓からまる見えもありえます。これは中庭でも同じです。光の空間を取ったら、お隣さんからの視線の空間にもなってしまうという事です。
だからこそ、次のような方法で対応することになるわけです。
↓↓ 格子で対応をする
アルミ性ならそこそこしますが、木製ならコストダウン。でもメンテが大変となります。
↓↓ 高い手摺壁で視線を隠すが明るい
ただし、デザイン最優先のこんなバルコニーは、洗濯物が全く干せないので要注意。住まい手としての想像をしっかりしてくださいね。
◆発注するはじめての消費者もプラン力を!