面積というのは・・・価格というのは・・・
さて、今日は、現在進行形でこちらで作成しているお見積もりのオハナシをします。
ちなみにハウスネットでは、お見積もりとして2つのタイプがあります。
ひとつは、通常皆さまがされているケースと同じで家づくり会社と直接オハナシをされて、その会社から直接その会社の書式で出されるケースで、これは、これまでのあたりまえ。
一方で、原価が見える家づくりなどでは、消費者との打合せ内容や希望に基づいて要望事項をまとめて仮見積を作成してそれを図面と一緒に施工する工務店にチェックして可能であるかの依頼をします。
もちろん中身も精査しないでその家づくりを請け負うかもしれない工務店が、すぐに契約をすることはない事はお察しつくかと思います。
なお、この点で設計事務所との大きな違いは、見積をさせる図面だけを整えるのではなく、見積に必要な図面と見積を出す。しかも原価をオープンにして・・・という方法ですが、くれぐれも誤解ないように申しておきますが、これは〝仮〟でもなく “本”見積もりの際の事であります。
そのお見積もりの中について、改めてお伝えしますが、算数になりますが、面積というのは、タテ×ヨコ です。
壁の面積というのは、壁の長さ×壁の高さです。壁が両面なら×2、壁が存在しないものは、もちろん0です。その出てきた面積に単価をかければ、その部分の価格が出ます。
その単価は、あたりまえですが、使う材料や性能、仕上げによって違います。何にもしないなら下地の費用だけになります。下地の上からビニールクロスを貼るのか、漆喰や珪藻土を塗るのでは、面積が同じでも価格が違います。
これって、今であればどなたでもわかるかと思います。あれこれしても、同じ価格!なんてことはないのです。
つまり、理屈で言えば、家という空間に外壁周辺の長さに壁がヨコに何枚、タテに何枚で内壁の面積は出されますので、壁を減らすことを意識すれば、内装仕上げのコストは下がるし、外壁含め大きな面積のところは、仕上げを意識すればコストは下がるものなのです。
以前も書いておりますが、壁があろうがなかろうが、坪単価の括りで価格が同じなのがどんぶり勘定の企画住宅なのですが、売る側の立場で考えてみてください。
どんぶり勘定(簡易積算)ができるようにするためにどう対策すればいいのか・・・
壁が多くあると想定して、どんぶり勘定の数値としてそれを面積でゆとりとしてとるのか、単価で余裕をとるのか。どんぶり勘定の仕組みで、企業側だけがリスクを負うはずなどないのです。
つまりそのリスクは、安いと思い込んでいる消費者側が大きく負っているのですよ。
その点を理解したうえで面倒だからなんでもよい!という方に向いているのが、企画住宅であると言えましょう。細かくひとつひとつ見積りをするタイプでは、選ぶものやサイズによって価格が違ってくるのはあたりまえなのです。
サッシを少しさわるだけでこんなに!?
ただいま、ある方のお見積もりをせっせせっせとチェック中ですが、サッシで上げ下げ窓でサイズ幅405×高さ1170の格子付のLOW-Eガラスタイプをタテスベリで、幅300×高さ970のLOW-Eガラスにするだけで定価で1本あたり3万8千円も下がりました \(~o~)/
幅を狭くする事により、人が入れないので防犯上も有利となり、同時にそれにより面格子もいらなくなるという知恵です。
ちょっとした工夫だけなのですが、皆さんもご参考まで。
ただし、上の価格は、定価のオハナシなので、仕入れ価格である原価で言えば、メーカーによりけりですが、おそらく33-40%の掛率になります