１枚の住宅業界の売り込みＦＡＸ
最初に言っておきますが、建築家だけとか、工務店だけとか、不動産屋だけとか、ハウスメーカーだけを叩いているわけでもありませんので誤解されないように。住宅＆不動産業界の今のあたりまえのように思っている家づくりがおかしいのではないか？と申し上げているのです。
消費者側の代表として、あちらこちらの可笑しなところを突っ込んでおりますので、これを読んで参考にされた消費者が同じような意見や疑問をプロに申しあげた際には、そのプロが知識と経験だけで消費者を言って負かすのではなく、素人でも常識として真っ当で納得できる説明をしてあげてくださいませ。
売り手が有利だからと、自分都合で適当な嘘を言わないで、正直にお伝えして、どのようにしたら経済的にできるのかなについてプロにご相談されて前向きに検討されているのです。くれぐれも、自己中心的な考えだけで誤解されないようにしていただきたい。
このような住宅業界では、よく一方的に売り込みをするDMやファックスが送られてきます。次の１枚のファックスは、ある著名なコンサルが、その昔にこの事例をあげたからですが、その数は今は減りましたが、当時は多かったものです。
頼みもしないのにこんなの一方的に送ってきて 「はい！是非よろしく！！」なんていくわけないのにね（笑）しかも、こちらが頼みもしていないのに「今後不要なら連絡しろ！」って書いてますが、これそのものが、相手の行動を無視した勝手で私利私欲と言えますが、一方的に送っておいて、なぜわざわざそんなことさせるのか？それが、おかしな営業スタイルであると気づかないその感性が、違う意味で凄いです！
ある程度のリスクも考えてやっておられるので、いい機会なので住宅の業界人ではない
皆さんにも お見せいたします。でも小さく。。。
このようなＦＡＸ営業のパターンは、昔から一緒です
・まず記事のように読ませる
・魅力的な数字が大きく並ぶ
・著名な会社と誤解をさせる
・セミナーも費用をとる
という感じで、大きなコンサル会社の名前も書かれています。
- 集客１８０％ ・・・これは販促したか、していないかの問題だけであり、これはすぐに解決します。例えばですが、１棟が２棟になるだけでもＯＫ。１８０という数字に騙されてはいけません。
- 粗利率３０％ ・・・２０％前後が適正とお伝えしているハウスネットのお客さまは、びっくりするかもしれません。でも、住宅業界でよくあるセミナーでは、どこもかしこもこう推奨されていますが、このように書かれると日頃、利益率に頭を痛めている経営者にとっては魅力的といえます。
・・・でも、よく考えてくださいね。その方法としてこれまでの原価を落とすか、原価がそのままならお客さんに高額で売るしかないのです。 - で、コストダウン２００万円 ・・・これも上と同じですが、メーカーや職人さんなどに対して価格を押し付けるような仕組みで、これをすれば、間違いなくいい職人が離れることになるという事が会社にとって問題になるということも理解されたほうが経営者としてはよろしです。
つまり、理想とされる原価見積が絵に描いた餅にならない事を願っております。 - １棟８００万円代の家 ・・・上の理屈から言えば、利益率３０％なら原価は５６０万円となりますが、そもそもそんな価格で家ができます？ ちょっとしたリフォームで簡単にそんな額は、すぐになる事を考えればわかるものなのですが・・・。もし、できるならなぜこれまではできなかったのですかね？
他には、文章の中にもポイントがあり、低価格の住宅を数多く売っているという言葉もありますが、空き家問題となっているこれからの時代 数多く売れます？
仮にこのローコスト住宅を供給する姿勢や体制が固まってしまえば、もう２度と高級路線やまともな家づくりに戻れないという事も経営者はしっかりと考えなければいけません。
高額で加盟して、得るものもあるかもしれませんが、これまで築き上げてきたもっと大切なものをなくすことも経営者としては、是非しっかりと考えてほしいものです。
１５年ほど経過しても相変わらずのこの手法ですが、未だにセミナーに行かれる経営者っているのかな？この会社は、なんか得体のしれない資格のセミナーも送ってくるし、こんな手法を未だしている感性からしても、コンサルと言えるのかな？そもそも住宅＆不動産業界のコンサルって、結果論やどこかの事例を引っ張り出している事だけが多いですからね～なんとも臭うなぁ～～と思うばかり。
ちなみに世の中には、こんな本もありますので是非興味があればお読みください。
■ ちゃんとしましょう 家づくり！
