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それを相見積もりと言わないですよ⁉

相見積もり」という言葉を消費者の立場でも、よくつかわれます。

 

その相見積もりは、口利きとかで談合や賄賂で話題になる役所などでもよくやりますが(笑)基本、複数の業者に同じ条件で価格を比較するものであります。

 

スーパーでの日用品の買い物や電化製品などでは、わかりやすいですね。今では、簡単にネットで比較できるのもよくわかるかと思いますが、目的は、もちろんできるだけ安い金額で商品を買うために相見積りで金額の比較をされています。

 

電化製品なら品番もあるのでとても比較しやすいですが、リンゴや卵などは味が絡んできますから比較したから一概に同じ品質とは言えないものです。みかんやトマト好きな私は、味はすぐにわかるが、価格まではわからない。安いのが全て不味いわけでもないし、高いのが全て美味しいわけでもない。

 

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これって 家も実は同じ。

 

相見積もりは、同じ条件で・・・とありますが、プランも仕様も性能も違う間取りを比較して相見積もりとは言わないのです。正確にはそれは、単純に何社か比較しただけであります。

 

さらに細かく言いますと 対応 腕 メンテ に加え、これらが仮にすべて同じだとしても、売られる価格は会社の利益にもよるのです。

 

しかも、建売以外は、完成品が売られているのではないし、ほぼ同じ家はなく、その完成品でも見えない部分がよくわからないまま売られているから消費者は判断しにくいのです。

 

一度購入したら買い変えも、買いなおしも簡単にできないから慎重にならざるを得ないのです。

 

一方で設計事務所の場合は、見積するための設計図書を整えるために設計契約をした上で時間をかけて設計図書を整えてから数社に見積もり依頼されますので、この部分では理に適っていると言えます。

 

でも、このような進め方では、時間とお金をかける割に理想のプランや予算でできるのかどうかが不明なままで設計契約などをすることになるので消費者にとってはリスクがあるばかりです。

 

ですので、理想は、見積ができる最低の素材を用意して目途がたてば図面を整えていくという流れにすれば良いのですが、建築家の方々はどうもまとまった金額となる〝契約〟を目的とされているので消費者目線で物事を進めてほしいものです。

 

この見積できる最低の素材は、いわゆる建て主である消費者の要望書みたいなものでそれをまとめてから見積りを依頼して、その内容をしっかりとチェックした上で、依頼先を検討して絞り込んでから、その依頼先と細かい内容を打合せたのちにそれを現場で反映させる為に図面を整えていく これが消費者のリスクを最小限にした正解の進め方かと思います。

 

その要望書をまとめるのが私の役割ですから、プランもしたり見積りも把握したり、プロたちに交渉したりします。

 

ですから この要望書さえあれば相見積もりはどなた様でも相手はどこでも可能となります。

 

おわかりいただけるだろうか?

 

簡単に相見積もりをしているつもりであっても、工法も仕様も間取りも性能も違い、姿勢、体制、会社の規模までも違う3社を比較しても意味がないのであります。

 

こういう場合 唯一〝営業力〟だけを比較していて、窓口の営業マンの笑顔、対応、言葉づかい、振る舞いなどだけで「相見積もり」をして依頼先を決めることになったりしています。

 

もちろん、ハウスメーカーなどのように営業マンが窓口になる場合はその方との相性や対応なども大切ですが、それは契約までの話でその先もしっかりと比較したうえで依頼先の検討をしなければならないのです。

 

仮に営業窓口もプラン対応まで良しとして、価格高い、性能悪い、低仕様、アフター悪し、評判悪し、腕悪し、現場も悪し、経費の無駄使い多しであっても頼むでしょうか?

 

ですから、それなりのお金を掛けてでもこの契約前の提案で、きれいなツールや冊子、イメージ写真やイメージ図などを高いソフトを買ってでも皆さんに必死のパッチでお見せされるのですよ。私が言いたいことは、そういうことが重要ではなく、もっと大切な事は他にいっぱいあるという事です。

 

◆家づくりで大切な事

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