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例のあのリフォーム番組のトラブル!?

カレンダー会社も困っているでしょうね。これきっかけに西暦で統一すればよいのにと思うばかりですが、早いもので2018年も3/2を超してきております。

 

住宅業界では、差し迫ってきた消費税10%へ駆け込みさせようとするでしょうし、毎回同じようにして学習されないのですが、その後の空き家問題なども絡んで消費意欲が激減する市場に対しての対策が大きなテーマとなることでしょう。

 

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そんなことを思いながらも イエヅクリノオハナシを。


本日 午前中の相談者である方とオハナシしている時に少し話題になりましたので、その昔にも書いたことがありますが、例の建築家を〝匠〟という言葉で定着させたあのリフォーム番組の問題ってご存知ですか?

 

 

と言っても、所詮週刊誌レベルのオハナシですが、その記事の内容は、大雑把にいえばこんな感じです。


一般視聴者の依頼で、匠と呼ばれる建築士や大工、工務店がリフォームするもので、我々からすれば、この予算でこれだけの改造ができるかな?

 

おそらくテレビ局側が、建築士にいくらか払っているのではないか?
もし払わないなら宣伝としてという扱いで交渉しているかな?

 

などの疑問や懸念を抱きながら、最初の頃は、たまに見ていましたが、どうもそんな簡単なハナシではなかったようで、この番組に応募し、多額の費用をかけてある匠にリフォームしてもらった方が、「わが家を台無しにされた!」と東京の○○区にお住まいの方が実名で告白したとあります。

 

その方は、築48年の中古住宅を10年前に購入したが、敷地に高低差があり、一番大きいのは70㎝もあった。その見積もり価格は、2100万円でリフォームにしては、かなりの高額。

 

しかも、見せられたのは手書きの見取り図だけで、建築士と施主が完成までに会ったのは、たった2回だけのようですから、そりゃぁ~~まぁ~なんという事でしょうと言いますよ。

 

そのできた家に入って施主はビックリ仰天する。70㎝の段差はそのまま残り、外壁の色が違い、二階の部屋は狭く暗くなるし、1階は以前より寒くなってしまったというらしい。そこで局側と話し合い、第三者に調査を依頼すると、リフォーム以前の建物より、品質が悪くなっているという点。基礎、耐力壁、断熱、防火など、あらゆる箇所で瑕疵が見受けられます。

 

その上、匠の選ばれ方にも問題があるようで、ある匠は、「私の所にはホームページを見て 匠、やりませんか?と電話してきた。あの番組は、ショーの要素が強く、施主の希望は通らない」と語っている。

 

2000万円以上もかけて、改造した家なら、以前より快適で、地震や火災に対する性能もよくなっていると思うのは、当然のこと。

 

さて、このクレームのついた物件がその後どうなったのか、テレビ局側は、避けないで、この問題のビ〇ォーア〇ターをやる責任があるはずだ。


というような事が書かれています。
ネットでも詳しくこちらで書かれています)

 

さて、時が経てば、番組終われば、忘れがちになりますが、皆さんは、どう思われますか?どう感じますか?

 
私は、客観的にまず良しと思って、そもそもテレビ番組に頼んでしまった事が原因であり、頼んだ以上は引っ込みがつかないと思いますが、テレビ番組に頼まない皆さんの場合は、色々な対処方法があるかと思います。

 
まず2000万もする時点で、依頼する施主さんとすれば、おそらくどうしよう?と考えると思います。テレビとはいえ・・・ですが、しかもテレビ番組の事だから、ある程度の事は、厳しいようですが、想像できそうな気もしています。この匠(笑)を肯定するつもりは全くないですが、依頼する側の問題もあると考えます。

 

しかも、それが手書きの図面のみで2回しか会っていないという点ですが、そんな状態で普通は、おそらく頼む事はない!と思いますが、いかがでしょうか?

 

この考え方がわかる方は、依頼する際に心配される必要ないと思います。


まぁ~確かに業界人が見れば

  • 派手に壊して解体をまるでショーのように見せている
  • 価格に大いなる疑問 設計監理費含まれない?
  • 要望のヒアリングはしないのか?
  • 収納 減っているやん!!
  • 無理やり昔のものを使わなくても!!
  • それ!違反では?

などなどあきらかにテレビ番組として作っていると感じる部分は多々でそういうものだと思ってみています。

 

それぞれの匠さんも、売れない芸人と同じで、出たからには、いわゆる何か爪痕を残そうと必死も見え、他の匠とは変わった事しなければ…とか、お前そんなに現場で働くか?ほんまかいな?と言うほどテレビ向きに現場で働いてますし・・・

 

私、正直これまで建築家が汗水流して、現場で働いているところ未だ見た事ないです。 

 

匠 という名誉ある称号?がもらえ、宣伝になるので設計監理費は格安とも聞いております


感動させ、涙を流させるためにできるまで現場を見させない!とも聞いておりますが、誰の家のリフォームを誰のお金でしていると思っているのでしょうかね?

 
そんな事を色々と考えれば、ボランティアではあるまいし、このような問題が生じることは、説明段階である程度予測できるかと思います


で、そもそも〝匠〟って言葉がねぇ~~(笑)

  

誰もかれも 建築家 という言葉さえ、私は違和感を感じてます・・・私は・・・です。住宅なのでそれが設計者という表現であれば納得できます。


また、どうしようもなく、こういう時に第3者という次なる建築家が、また余計に混乱を招くような事を安易に口にするから、さらに現場は混乱する事になり、余計に不満がたまり、不安になるのはあたりまえ。

 
そもそも、あんたもリフォーム以前の家を見たわけや調べたわけでもないし、経緯も知らない 予算も知らないのに何を持ってそれほどまでにはっきり言えるのか!?と思ったりします(笑)

 

建築家の世界ではよく感じますが、ほんと嫌な世界で意味のない争いと思います


 トラブルにあう 
    ↓ 
 第3者の建築家にお金を払って調査を依頼する
    ↓
 既にお金をもらっているので何らかの“らしい”答えをださないといけない
    ↓
 経緯や価格など一切考えないで軽い発言をする
    ↓
 さらに混乱、悪化する


つまり、火に油を注ぐような事になりますので、こういう時に依頼する相手は、間違えるとえらい事になります。

 

建築家は、それをお仕事としています
私に任せればよかったのに・・・という深層心理が必ず働きます

 

設計者で建築家である以上これは工務店でも同じでハウスメーカーでも・・・です

 
では、誰に検査を依頼するのかというとそのまま検査会社に依頼すればいいのです。 
自社が設計しない、工事もしない純粋で客観的な検査会社です。

 
利害関係のない人が家を純粋に検査をする。それが一番いい方法です。

 

おそらく、そんな会社も探せば きっとありますので、皆さんはくれぐれも偏った情報やプロのご都合に気をつけてください!

 
この番組をすっかり見なくなった私にすれば、やっぱりもめましたか~!という感じで妙に腑に落ちました

 

■ 有名な番組だからといって正解でもない

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