ハウスメーカーで建てる方必見!! 突っ込み付き
住宅展示場のモデルハウスはとにかくでかいですが(笑)ハウスメーカーと建てる際の長所をできるだけ探してみましょう。
① ブランド力
まずは、これについての期待はあるだろう。会社の組織的に考えても、会社が上場していることで精神的に安心につながるようである。
② 実体験ができる
近くにある住宅展示場にいけば、空間や仕様がわかるようになっているので、これも安心できる材料です
③ 営業マンの対応
選んだ理由として一番多い理由である。銀行や税金のことなどの資金の事から、不動産業会社の紹介や仮住まいから引越しなどの細かい点まで手取り、足取りに教えてくれる
④ カタログ
豊富にそろっているカタログでイメージがつかみ安いし、わかりやすいようである
⑤ スピード
プランや見積り、プレゼンボードに時折、模型までくれたりする会社もある。そのスピードが魅力で一気にその気にさせてくれる
⑥ デザイン
今流行のデザインの商品がわかりやすく提案される
⑦ サポート体制
アフターメンテナンスなども充実しており、設計・工事スタッフ、協力業者までもしっかり教育されている
⑧ 商品開発
専門のスタッフがおり、開発に励んでいる。施工のマニュアルがきっちりしているため
品質が安定している。
⑨ 大量の仕入れ
全国展開している分 価格交渉力もあり、商品の仕入れ価格は安い。
・・・と まぁこれぐらいでしょうか?
基本的にこの住宅業界の事やカラクリなどを知っている私自身が、ハウスメーカーで建てる気がないからかもしれないので、思った以上に書き並べることができない。
『ハウスメーカーで建てるメリット』なる本も念の為に読んでみたけど、突っ込み所満載で全く説得力がないのである。
いずれにしても、ハウスメーカーで建てる人は、上記のどれかで決めているのであろう。
では、これらについて大阪人らしく、ひとつひとつ突っ込みを入れてみよう!
① ブランド力
これは家づくりに関していえば、全く関係ないことである。特に高度成長期ではあるまいし、今の時代、上場しているからといって安心とはいえない。どこに頼むにしても 倒産というリスクはつきものである。
得てして、上場しているからこそ、思い込みも強く、融通がきかないのも事実であり、そもそも建てた家にブランド名がついて売れるわけでもないので、服や鞄などと一緒のように考えないことである。
ブランドで高級というのであれば、なぜよくできているとは言えないプランを提出したり、対応含めた全てにおいて、さすが!と納得できる対応をされるべきだが、なぜこれほどトラブルが多いのか?それを言い訳並べておかしな自分たちの都合のよい常識感を振りかざして、結局、なぜ最後に消費者のせいにする?その線引きは中小零細とどう違うのか?営業という担当がいるかいないかだけで他は価格だけではなかろうか?
② 実体験ができる
といっても、所詮売るために建てられたモデルハウスである。そもそも予算も規模も違う。それらが合致するなら大いに参考になる。廊下の幅も仕上も規模も夢の家である。営業しやすい、説明しやすいように考えられて作られているので、営業マンにとっては、未だに漁師の網であり、これさえあれば、何か引っかかるという感覚ではなかろうか。
あまり希望の家と合致していないモデルハウスより、希望に近い予算や規模で実際に住まれる方の工事中や完成された現場を見るべきである。その方がリアルでわかりやすい。これまでの実績から探せばよい。それとも案内できない理由はあるのだろうか?
となれば、わざわざモデルハウスでなくてもいい
③ 営業マンの対応
親切だから・・・ということなのだが、そりゃ~親切である。それが仕事で、会社で評価されるためで、それに対する報償もきっちり頂いているのである。気にいってもらえれば、信用され安心もされるので少しでも高く売ることができる理屈。そうなれば、自分に入る報酬も増えるし、上司や会社からは褒められるのである。そんな相手に嫌な顔はするはずがない。だから残念ながら、ほとんどの営業マンは契約の判子でフィニッシュ!
④ カタログ
それなりの利益をとっているし、全国展開までしているので、いいカタログは作れる。これは、中小零細の工務店にはできないことである。できても限度がある。半年に1回は、作り直しているので、広告宣伝会社としては、かなりおいしいVIP客である。
ただデジタル化されてもいいし、手づくりであっても、見てくれだけ違うが伝えることは同じ・・・いやそれ以上のことを提案しているところもきっとあるだろう。ハウスメーカーが使っている設備機器などは、ほとんどがオリジナルのものではない。取っ手の一部を変えてもらっているだけでオリジナルと言ったりしている。それ以外は、基本どこの工務店でも使える。それを一部だけ変えてオリジナルと称して標準仕様としているだけで、ほぼ自社の工場でつくっているわけではない。
おそらく工法だけだろうだが、そもそもその会社しかさわることができない工法で、長期的視野を考えてもそれで本当にいいのかを考える必要がある。在来工法は、どこの工務店でも触ることができ、その一般的な在来であっても、全否定して不思議なほど関わらないさわらないハウスメーカーもあります。消費者目線でそれで良いのか?である。
⑤ スピード
時間がない人にとって最適であり、相思相愛。だから、急かされる、だから、短期間。だからこそ、どんぶりの見積りである。組織内では、営業や建て主ひとりひとりの利益がてんでばらばらでも、平均値で何でも考えるのであるからそれ含めて一式の考えである。
⑥ デザイン
これも、融通の利かない特殊工法は提案しか変えることができないが一般的な工法の会社は、どこかの会社で建てる家を結局は、真似している事が多い。白壁、ガルバ、キューブ型、丸窓などよく見ればどこかわからない。いずれの仕様もどこかのメーカーの商品でオリジナルはほとんどない。また、敷地条件により提案しているので、住宅展示場のモデルハウスで気に入った商品どおりのデザインで建たない敷地であることを理解すべき。
また翌年には、次のデザインが流行り、5年後にはデザインは古くなる。おそらくご近所にもきっと建っています。数年前に流行ったデザインの家。
工事中は外部シートなどにブランド名は書いていますが、工事終われば、どこの会社が建てたのかはほぼわからないですが、皆さんは、車のようにご近所の家を見てすぐにどこのメーカーかわかります?ほぼ興味ない私にはさっぱりわかりませんし、仮にわかったとしても社会に役立ちません。
⑦ サポート体制
そのハウスメーカーの協力業者が一番大変である。何でも連絡させる。その割に社内の連絡や連携がうまくいっていないケースが多い。とかくしわ寄せはすべて協力業者である。アフターメンテナンスも以前は、ほとんどしていないが、新築市場が冷えるとみると途端に力を入れ、マスコミ通じて発表する(笑)
リフォームは、ほとんどは子会社にさせて、そこでも保証という脅迫てきなものでメンテの延長でリフォームをして競争なき見積り価格で大きな利益を取るつもりであるので、お気をつけて。
でも、あなたの家がどのような経緯でできたことなど細かいことを会社は知らない。知っているのは、当時の営業担当者だけですが、メンテの頃にはその担当者は退職していたりするが、ただいくらの利益があったかどうかは、資料が残されている
⑧ 商品開発
流行や仕様などに関して、毎日研究している専門のスタッフは、本当に素直に凄いと思ってます。ご自身でも誇りに思っているだろう。
ただこれがモデルハウス 営業マン 設計 工事 会社組織 協力業者という様々なフィルターを通すと途端にあらゆる点で胡散臭くなるし、色々なシガラミは、永遠に排除できない
⑨ 大量の仕入れ
商品の仕入れ価格は、確かに安いが、そのまま利益を懐に入れるだけで消費者に多大な還元しているのではない。利益が増えただけ。どれだけ安く仕入れても高い利益を計上したら、高くなるのはあたりまえ。結局は、自社の利益率がさらに上がっているだけである
いかがですか? これおそらく全て図星。
ということで、結局、こうなってしまいますが、でも、こうひとつひとつ考えるとハウスメーカーの家づくりの問題点もよく見えますし、自然と高くなる理由もわかります。
いやいやというならぜひ消費者のために仕組みそのものを変えてほしいと願っております。
消費者もこれを理解した上でご依頼するのと知らないままで契約するのでは大違い。頼むつもりなら、しっかりと納得できるように対応してもらえばいいのです。
でも、これらだけで普通に300万から1000万ぐらいは差が出ますが、それでも頼むか?です。・・・1000万ですよ!!1000万!!(←これまでの最大)
もうちょっと足せば、小さい家がもう1件建ちますね。
車は、何台も同じ車を見るけど、家は、同じ家がない。
全国、皆が同じ敷地の広さと同じ方向で同じ住まい方であればいいが、それはありえない。機会があれば、彼らのワンパターンの営業トークも書きます。
彼らが発する言葉と本音。ハウスメーカーで考えているあなたは、もう一度冷静に色々な会社と見極めてくださいね
きっと時間をかければ、あなたにぴったりの会社や人とめぐりあうでしょう。。。
ただし、根気とやる気さえあれば。
■それでもハウスメーカーと建てたいあなたは