建築家との家づくりの流れの疑問点
建築家との家づくりの流れが掲載されていたので、これを見ながら、依頼する側の注意する点や問題点を指摘しよう。
まず全体の流れはこんな感じである。
この流れは、どんな雑誌でも建築家のホームページでもよく見かける、何ら変わり映えのない流れとなっている。これは、建築家プロデュース会社が絡んでも同じ流れである。
では まず最初の段階
*建築家探し ・・・何をもってその人に絞ることができるのかである。これまでの実例と少しオハナシをした印象でしか、決めることができない方がほとんど。見た目親切なプロデュース会社は、消費者のここに付け込んでいるわけですが(笑)絞り込む理由が明確なようで明確でない。
よって、あたりがよい、売込み上手な方が選ばれる可能性が高いが、その人が設計力や統率力、交渉力や対応力など優れているとは限らない。これは営業マンによる差と同じようなもので、いい営業マンだから、その先素晴らしい家づくりができるとは限らないもの。
特に建築家は、設計の部分に関して大いに期待するわけですから、どんな方にも100%的確な設計という方はお目にかかったことはないので、その点の判断が消費者にできるかどうかです。
*設計相談・・・それでも一人に絞らないといけません
*基本計画・・・まず最初のおおきな障壁です。この段階でもう設計契約の約束事があります。的確なプランをするのかどうかも分からない相手とです。こういう流れになるから、見積するととんでもない価格になった!とトラブルが増えるのです。
契約する前に費用の事についてのファーストプランぐらいは見たいもので、消費者としてのリスク回避はしながら進めたいものです。
つまり 出来のいいものをつくるかどうかもわからない相手に対して設計契約をするので費用は発生します。この契約もしないでプランを出して、不採用としても、そのプラン作成費用を出せ!という族みたいな建築家もいますのでご注意ください。
*基本設計・・・上ですでに設計契約しているので支払いは発生します。時間をかけてすかたん図面を書いても費用も時間も戻りません。どれも戻りませんから、あれちがうな?と思っても進めるしかなくなります
*実施設計・・・見積もりを依頼するためにせっせせっせとオサマリに拘って、仕様や性能にもこだわって、時には特注も書き込んで、大量の図面を整えていきます。
*見積・調整・・・ここが第2のおおきな障壁です。上の流れからして、見積金額もわからない図面と性能と仕様をせっせせっせと長い時間をかけて書かれて、それを整えて見積依頼をされます。
つまり、予算なしの図面ならわかりますが、完全に予算が無視された図面を時間をかけて整えるわけです。何の根拠かもなしで。。。
では、見積金額が、予算とかけ離れた場合どうするのか?であります。大量に書いた図面を消していくのか?性能や仕様 設計者のこだわりは残しながらも家だけを小さくしていくのか?もっと予算は出ないのかと施主に言ってくるのか?などなど
にっちもさっちもいかなくなる前の段階で、方向性は出せたのではなかろうか?基本設計や計画の段階で何故概算を出さない?できるのかどうかもわからないのにいきなり設計契約を何故するのか?
鳥瞰すればすぐにわかることをなぜか彼らはしない不思議な方々。
その癖 同業者には上から目線の方が多い生き物
メンテが大変な素材を採用したり カッコ良さを追求して雨漏れするおさまりを現場にさせる建築家 それを作品と言ってる彼らの感覚は、ずれている感じがしてならないが、経済的な家づくりでは不要と思う
もちろん 家づくりで経済的という言葉が不要な方は、どうぞどうぞ。