リフォームで失敗しない業者の選び方
私が、バブル時代?(正式には、はじけはじめた頃)から勤めていたリフォーム会社は、いわゆるリフォーム専門会社で、当時は3大手といわれていました。
今では、すっかり時代も変わり、その1社であった東急アメニックスは合併で名前が消えたり、私が勤めていた会社は、親会社に吸収されたりして、当時の社員も皆バラバラになったようです。
会社は、親会社の意向もあり、すっかり手法は変わって、方針で提案やプランなどにこだわらないで、メンテナンス主体でとにかく数字=売上らしいとはお聞きしました。
これは、ハウスメーカーの子会社らしいと言えば、らしいのですが、リフォーム部門でも以前の固定給とは違い、新築と同じようによく売った担当者には、報奨金を沢山あげます!という方法のようなので、こうなれば、できるだけ手間暇をかけないリフォームとなるのは見えてしまいます。もちろん一部の人だけなのか、はたまた逆かもしれませんが全ての人がというつもりはありませんのでご理解ください。
自分で色々と提案やプランをするなどの気持ちは一切なくて、協力業者である工務店を連れまわして、見積りさせたり、現場も行かない、派遣社員の女の子に図面を書かさせ、その工務店から上がってきた見積もりに利益を単純にのっけるという手法のようでは、どうだろうと思う。勿論、自社が元請であるにも拘らず。。。
実は、このようなやり方をあたり前にしているリフォーム会社は、いまだに多いようですが、でも、なぜこうなるのだろうか?
これは、担当者として、建築的な事がよくわからないし、その方が楽だし、責任転嫁もできるからであり、時折、システムバスの交換などであれば、メーカーに丸投げもあったりします。
流通経路が、元請⇒工務店⇒卸会社⇒メーカー⇒職人となれば、高くなるのはあたりまえ。
ですので、リフォーム工事をお願いする発注者の立場となれば、これは、とっても馬鹿なハナシなので、依頼しようとしている会社がそういう会社なのかどうかをしっかり見極めなければいけませんが、これを見極める方法がありますのでここでお伝えします。
まず
「今度、工務店(または大工)を連れてきます!」
「次回、メーカー連れて見させます!」
そんなことを口にする会社や担当者は、やめたほうがよろしいです。
理由は、必ずといっていいほど見積もりが高い。
で、丸投げなので、さほどいいものができない。これらは、設備機器の交換だけのようなら価格さえ許すのであればOKですが、提案を求めるようなリフォームをしようとするならはっきり言いますが、その依頼先としては、やめておいた方がいいです。
建築経験がないのにリフォームしている担当者や設備工事関係の会社などによくありがちですが、これ、よーく考えてみてくださいね! 新築でありえます?
「今度プランして見積りする人連れてきます・・・」
・・・あっ! ありえるか・・・不動産会社などはよく言ってますね!
この時点で、依頼者側もおかしいと気づくべきです。
これって実は、ハウスメーカーでもある話です。
特殊でイレギュラーな工事の場合は、元請けであるのに必ずといっていいほど、協力業者である工務店などを連れてきますが、もちろん工務店などでは、ありえない話ですが、ハウスメーカーなどは挙句にメンテナンスまでやらせています。
こう考えれば、なぜ高くなるのか?は、自然に見えてきます・・・よね。
元請けでありながら価格が適正であるかどうかなどを把握しないまま、家づくりが進んでしまいます。
例えば、一緒に現場を見に行ったその工務店が、5万でできる!と思っても、一応8万円と言っておこう!どうせあの担当者は、値段の事わからないし、リフォームって、何があるかわからないし、何もなければ儲けになるし・・・とかなんとか言って、有利で安全な数字をはじき出し、見積りを提出します。
その価格を少し高く感じた担当者は、
「やっぱり、これぐらい必要ですか?」 と質問。
「そりゃ~それぐらいかかるでぇ…」
と言ってそのまま通すか、どうせいつも値切られるのがわかっているから、先にその分計上して10万と伝えたのちに8万にします!?と駆け引きをしたりします。
これ 適正価格がわからないから・・・です。
本来、元請とするならば、自分で見積りをして予期することも、最悪の状態で見積りをしてお客さまに告げておく。
「本来○万円と考えているのですが、工事させていただいて腐りがひどかったら、 △万円を予定しておいてください。もちろん■万円ですんだ場合、その分必要ありませんのでちゃんとご確認いただいてご返却します。」
わからない、見えないというならこれが本来の見積のカタチです。
・・・これ、何かおかしいですか?
素人相手で見積わからないからと言って、費用だけもらって、現場で必要なくなってそのまま工事をしないで返金しない会社が実に多い。
これは、依頼する側が理解していないからが故で、でも、これっていわゆる立派な詐欺です。
さて、先ほどの見積りの計算方法は、仮に協力会社から10万の見積りが出てくれば、0.65で割戻し、15.3万円となりますのでそれで提出すると、これで5.3万円の利益で35%の利益率が確保されます。
自分で見積できない担当者ほどそんな単純な見積りの出し方をよくされます。よくわかるのは、単価部分で3333とか6666という端数の数字を堂々と書いているリフォーム会社は、自分で見積出せない担当者ですので今すぐにやめたほうがいいです。
リフォーム業界は、よく言われる利益率は、30%とか35%
つまり、これって協力工務店の価格のほぼ1.5倍で、1000万なら1500万!!
・・・どうです?
だから、高い金額になるのです。
高い的の得ていない金額にさらに上乗せする。残念ながら、この時点でリフォーム業者としての依頼先の選択として失敗と言えます。いや、新築でも同じことです
では、ここで先程のように「今度、連れてきます!」といわれてお客さまが対抗する話法を教えましょう。
あなたは何しにきたの?
元請なんでしょ?
では、その連れてくるところを紹介してくれるの?
それともあなたは、プロでありながらご自分で判断できないの?
と尋ねればよいのです。
おそらく、これは普通の進め方ですよ?なにがおかしいのですか?と返事すると思いますが、この時点で、何がおかしいのかを気づかない担当者を営業の窓口としているセンスのない会社なので選ぶことは、やめたほうがよい。これだけでも、リフォームの場合は、まず依頼会社の選択としては間違えません。
これって、おわかりいただけます?
新築でもあるんですね この手のタイプ。
もちろんリフォームの事を全く答えれない新築の営業マンなんて山ほどいてます。
正しいリフォーム会社の選び方と進め方