その家づくりは、責任者が見えますか?
先日ご相談のあった方は、半年近くハウスメーカーとの家づくりをしてきたご様子ですが、どうやら行き詰まったご様子です。
何度もプランづくりに時間を重ねても、素人である建て主が都度、指摘したことを修正してくるだけで、修正すると同時に費用の追加まで言われ、スッキリしなかったようで、次第に何が良くて何が悪いのかが見えなくなっていき、家づくりこのまま進めていいのだろうか?と感じたようです
ハウスメーカーとの家づくりは、このようなケースのように根競べで最後にはあきらめて踏み込む方がおられますが、家づくりってそんなことではないです。
私は、ハウスメーカーの家づくりに関して、仕事がら興味はありますが、これから先もしようとも、あれが家づくりの到着地点、正解であるとも思っておりません。
結構、契約するだけでその後の無責任な営業担当者、口うるさい割に仕事内容が伴っていないできの悪い人を見たからだろうなと思います。
営業というからには、人を相手に商売するわけですから空気を読んだり、配慮が必要だと思っているのですが、色々とある場面でそれに欠ける人が多かった。逆に言えば、人から紹介されて会ったことがある建材メーカーや不動産会社のトップ営業マンは、色々な場面での気遣いが素晴らしかったですが、そういうものだろうなと思う。
住宅と不動産業界では、そんな営業マンが売って何ぼと言われ、どんな方であろうと売りさえすれば、役者で言えば花形のように扱われて、裏方になる役割である設計や工事、企画に事務の方々よりも、お給料はいいようになっている意味が分かりません。
映画やドラマ プロ野球の世界でも必ず裏方さんのおかげで、しっかりしたお仕事ができるのです。もう一度言います しっかりした・・・です
もちろんその裏方であっても、優秀な方ばかりではなくできの悪い人もおられますが、普通に給料の評価になっていますが、しっかりと仕事をできなくても、会社にふさわしくないクレーム要素を持った方(あえてお客さんとは言いません)と契約をしても報奨金として評価されるような仕組みであるから人が育たないのです。
効率化という事でプロとは言えない設計力でありながらも、仮に新人であっても、営業マンにプランニングをさせる会社もあるようですが、どのお客さまに対してもいい商品をご提供するという姿勢であれば、本当にそれが最良の方法だと言えるのだろうかとよく感じる。
プロ並みの設計できなくていいんです
プロ並みの工事管理できなくていいんです
販促の事など考えなくていいんです
整理整頓や雑費の処理は事務に
集客は企画に任せる
何のご縁なのか担当になったお客さんと契約して、説明不足や誤解、追加が多数などであとでトラブルになろうが、何をしようが、そもそも契約後の事なので関係ない!という事が成り立つ立場のお仕事とも言えます。
そうです。責任のないお仕事とも言え、もちろんこれは個人の見解と価値観にもよりますが、でも、そのように取り組むことも可能となり、実際に無責任な契約をしてくる方は、言った言わないでどの物件もトラブルになっていましたので、責任がなくても契約さえすればそれで仕事している といわれます。
・・・他業界でありえます?
それこそ、それなら営業マンは、全員契約社員でいいのでは?と思ったりしますが、この経費などの事を考えるとハウスメーカーの営業マンがそうなる時代が来るのではないでしょうか・・・
『すみません アナログで・・・』といって、都合よく事務作業をパソコンでしなくても、なぜかどんぶり勘定の見積り作成はもちろん、報酬の計算やチェックはパソコンでしっかり入力したりすることができるようですが、普通のサラリーマンよりほとんどの方は年収は多く、年収1000万や1500万近く貰っている人が多いらしいですから、それに十分見合う仕事をしているかな?とよく感じさせる人が多い業界であります。
普通のサラリーマンで 〝販売する〟という立場のお仕事であるのに過大評価といえ、おかしく感じるほんと不思議な業界であります。
だからこそ、ハウスメーカーなどのように窓口に営業マンが存在するような営業主体となる会社との家づくりは、私自身が今一つ信頼ができないのは、この問題点がいつまでたっても回避ができないのです。
というのが、いくら窓口となる営業マンが、素晴らしい人であったとしても、その後ろのスタッフの方々が素晴らしいとは限らない!ということであり、それらは設計担当者やコーディネートに工事担当者や職人さんまでです。
これを突き詰めると大きな会社になるほど経営者や責任者は、余程の事がない限り会う事はありません。その余程の事は、大概トラブルになった時ですが、それでも大きな会社の場合は、所詮、責任者が出てくる程度でそこで対応をされますが、この点なんですよ、信頼ができない事。
あやまり慣れているというか、それが私の仕事です的に対応され、その対応に心がこもっていないから、以後修正することもないし、何か問題を定義しても捌かれ感が満載となり、気がつけば、誰の責任でもなく、以後のチェックもないし、そもそも同意したし、理解できないままハンコを押した建て主が悪い!嫌ならハンコを押さなければいい!と言いだせるような仕組みとなっています。
一方では、中小(零細含む)の工務店や会社などは、必ず責任者が見える家づくりとなっていますから、注意喚起してもすぐに修正され対応に変化が出ますが、大手や組織が大きな会社では、トラブルを巻き起こす営業マンは、いつも同じようなメンバーのようであり、残念なことに会社内で成績優秀と言われている営業マンも、よくトラブルになっていることをよく見てきた。
おそらくこれらの違いは、その問題を色々な方に迷惑かけたと感じて修正をする姿勢で仕事を取組んでいるのか、あんまりうるさく言うから、自分の責任でも何でもないが、仕方なく対応しているという雰囲気を醸し出しながら対応さるかの違いと言えそうですが、客観的に見ていても〝お客さまに対して、今後の会社の取り組みとして、それは〝おかしいのでは?〟と感じる事が多いです。
しかしながら、不思議な事に会社内では、よくトラブルを巻き起こす成績もすぐれない営業マンである場合は、担当者が悪い!と言われますが、成績優秀な人のトラブルの場合は、なぜか最後にはお客が悪い!と判断しているケースが非常に多かったりします。
ほんと不思議な業界の姿勢でよく成り立っているなぁ~と感じるのは、だから紹介リピート率が悪い業界であり、高額な費用を投資つづけて新規客ばかりを集める事を繰り返されます。
ついでに申しますと契約後にトラブルになった時などは、工事担当者は、よく下請け業者や設計担当者が悪いといい、その設計担当者は、営業が悪いとかいうケースも多いです。
つまり、結局は、責任転嫁できる仕組みや流れで、たらいまわしして誰も悪くないという事になり、そのしわ寄せが現場に影響していくことになったり、心無いお詫びをされたりします。
だから、もし皆さんも紹介する立場となれば、こんな仕組みの家づくりですが、あなたは安心してご紹介できますか?となるのです
■ハウスメーカーと上手な家づくりをする方法