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注文住宅という言葉が魔力のつもり⁉

あるお客さまからのまた感謝のメールが届きました。
ありがとうございます。

 

その内容は、ある不動産会社から紹介された土地ですが、その会社の営業マンが 

 

「この土地は、本来、建売住宅を予定していたけど、注文住宅を希望されているので、そのために土地だけ売ってもらえるよう交渉してみます!」

 

と始まったようで、まぁ~なんて親切な不動産屋さん♪と気をよくされて、その返事待ちをしていたようで、しばらくしてからのご返事は 


「分譲建売ではなく、注文住宅が可能な建築条件付きということにしてくれましたよ」

 

というご返事でした。

 

このご夫婦は土地探しを始めて、既に1年以上経過しておりますので、このブログ読んだり、弊社のホームページを見たり、過去の質問などである程度の予備知識はあったのでこの「建築条件付」というものが、どういう意味をがあるのかは知っておられました。

 

結局は、ここがポイントで何も不思議に思わないで、そのまま知らないで進めるのと知っているからこそそこでやめるのでは、全く違う家づくりとなります。

 

もちろんこちらのご夫婦は 建築条件付きがいい条件と思えず、「それなら不要です!」とお断りされたようですが、恩着せがましい営業担当者は

 

 「そこまでの条件をわざわざ交渉したのに断るんですか!」

 

とすごい剣幕で怒ったようですが、建て主を完全になめている対応であり、おそらく営業マンにすれば、予想外の回答だったのでしょう。

 

彼にすれば、キーワードとなる〝注文住宅〟という言葉さえ言っておけば、大丈夫だろうとそんなあんちょこな考えが伝わってきます。情報社会と言われている世の中なのに建築条件付きの事を知らないと思っているのでしょう。

  

同時にこのお客さまがイメージしている事例を見ると、どちらかと言えば、建売みたいなよくある仕様ではなく、建築家が提案するような少し変わった仕様がお好みですので、そもそも建売や分譲では無理ではなかろうかと感じていますので、プランが仮に注文的に進んだとしても、よくある仕様では、希望が叶う事はありませんし、そもそもプランがどこまで融通きくのかも、事例を見る限り、プラン力あるのかも疑問であります。

 

表現が非常にむずかしいのですが、これは洋服で考えるとわかりやすいです。

  
デザイナー住宅的な建築家が絡んだりする作品的な家づくりの場合は、生地を選び、その生地の状態からデザインして創作していくいわゆる一切がオーダーメイド。

 

一方で分譲とか建築条件付きの注文は、生地もデザイナーもほぼ決まっていて、色が選べる程度で体の大きさに合わせて微調整していくだけの企画型セミオーダーで車もこれにあたります。

 
これは どちらが良い悪いではなく創り方がそもそも違うので、オーダーメイドを選ばれる場合は、たしかに注目され、目立つし、作品的なものは多いけど、仕様が特殊であれば、高額になるのは理屈であたりまえで、細かいところまで決めようとすると時間も手間もかかります。

 

一方で、企画されているのは、ルールで色々と決められているので、よく見かける仕様である意味無難ではありますが、オーダーメイドよりは、低価格で時間が短く、決めることは少なくなります。

 
このあたりで大切な事は、ご予算とオーダーメイドとの関係で、ご予算ないけど、どうしたらオーダーメイドで経済的にできるのかは、ひとつひとつの仕様をしっかりと決めていかないといけないわけです。

 

そのためには、自分たちが希望するイメージをまとめる事で仕様が見えてきますし、あとは効率いいプランと経済的に変える商材を使用することを考慮することです。 

 

だからと言ってそのために立派な建築家なんて不要で、それよりご自分たちのイメージを固める事の方が大切なのです。

 

例えば、好みの事例の内装をしっかりみてみればよいですが、意外に壁は白ばかりで塗りかクロスはわからないが、床と天井がはっきりと意見が分かれます。

  

これを写真で伝えるとよくある床材は、普通の新建材。

事例はパナですが、こちらは一般的な床

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でも 同じパナでも下記のような床材を選ぶと表情が変わる

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一方で現在計画中の方が予定している床材は無垢の床である

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ワイルドだろう~です 

ご覧の通り色や柄などでそのイメージは変わります

 

天井もそうです

ほとんどがクロスなので白が多いが木を強調していれば 南海プライウッドでもこんなのがある

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一方で過去事例で希望する無垢で仕上げるとこんな感じ

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白い箱をどのように仕上げるかは 服と同じで建て主の好みである

何をどうしたいのか?何が好みなのか?

もちろんそれぞれ貼る面積が同じだとしても、単価が違うので価格が違うわけです。

例えば、床材が倍以上の価格をしてもそれを採用するかどうか?で、それ以外でもっと安い素材感が好みの床材はないものか?と探すのであります。

 

それが仕様による価格の違いと言えるのです。

 

www.ie-par.jp