家づくりの出来・不出来と会社の大小は関係ない!?
国民生活センターというところをご存知でしょうか?
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住まいに関しても多いようですが、よく読んでみると営業マンさえちゃんとしていれば、その多くの問題は防げるように思います。
約束したことと違う
急かされた
説明と違う
など契約に関しては、いい営業マンであれば問題にならないのでは?と感じ、おそらく営業マンが存在する家づくりでは、それぐらい窓口の方が大切とも言えます。
また分譲マンションや建売とは違い、契約する際にカタチがない家づくりの場合は、この営業担当者で、家の出来不出来が左右される・・・と言っても過言ではなさそうで、ハウスメーカーが世にできる前の家づくりというのは、もともと工務店というより大工さんが中心となり、工務店の経営者は、その棟梁であったり、親方であったり、現場が営業の場とされていて、経営者である棟梁などと話をして、仕事を頼んだり、頼まれたりされていました。
ですので、経営者があらゆる家づくりに関わり指示をしたり、管理をしたりして、同時に依頼する建て主との人間関係も形成していくというのが普通の家づくりでした。
ところが、ハウスメーカーができ、車のような発想でプレファブ住宅の大量供給ができるように(実際にできているかは別)営業・設計・工事を分業化して、仕組みを作り、効率化を一方的に進め、近代化されました結果、信頼関係も希薄な関係のもとに、家づくりも、伝言ゲームのように引き継がれていくので、クレームなども増えはじめたのです
それが、ほんの4・50年前程度のまさしく高度成長期の発想の事なのです。
こういう分業化になった途端に 営業担当者は、売ることが仕事。契約することだけが目的となり、そのモチベーションを維持するために安易に歩合制にして、競争をあおり、いい家づくりを追求するというより、ただ売ることに専念させました。
建て主が、ローンの支払い率がきつくても、ローンさえ付けば、あとの支払いについては、責任も感じず、建て主が結果的にローン破たんをしても、とりあえず自社が契約して売上が上がり代金回収できればよい。使い勝手が悪くても、性能が劣る商品でも、売ることだけが役割。
残念ながら、同じ営業担当者であっても、これまでの現場の棟梁という姿勢から、契約するまでの役割・・・そんな家づくりとなってしまいました。
その営業マンは、今の時代2カ月に1棟の契約をすれば、普通という感じで、例えば 年間100棟も建てる家づくり会社では、100/(0.5×12カ月)=16-17人の営業マンとなるのが、今のハウスメーカーであります。
もちろん月一棟以上あげる担当者は、花形選手として、地場の工務店の経営者より、高額な給料を取っているのがほとんどであり、これだけの待遇の差を見ても、工事価格が営業マンがいるハウスメーカーといない工務店が同じ価格になるはずなどない事は見えてくるかと思います
一方、工務店などは、営業担当は、ほとんどのケースで経営者が担当するので、年間5-10棟もしていれば、結構忙しく、バタバタされている会社だと言えますが、経営者がしない場合は、ツメも甘く、とっても歯がゆい商談になるケースも多いかと思います。
特に工務店の場合は、リフォームや増改築も対応しなければいけませんから、ハウスメーカーの営業マンは、リフォームになったらさっぱりわかりませんので、家づくりのプロとは言えない方が多く、設計は、設計者、工事は工事担当者となれば、営業は、さて何の仕事をしてくれるのか?となります。
ローンの審査や融資額の枠などは、建て主自身が調べればできますし、プランについての質疑応答は、設計ができます。
となれば 自分たちは、一体営業マンに何を期待しているのか?
営業マンという存在は 何をしてくれるのか?
本当に必要なのか?
をよく考えて、営業マンが一人もいなくても、家づくりをしている会社が多いという事も改めて理解したうえで、依頼先を考えるべきであります。
ハウスネットでは、家づくりをサポートしておりますが、営業マンなど存在しなくても家づくりはできています。しかも楽しくです。だからこそ逆に何をする役割なのかが見えないです。
そんなことだから
急かす
押し付ける
売り込む
などをして、家づくりの問題が起きているとは、なぜ認識しないのかも不思議で仕方がないです。
つまり、あまり家の出来か不出来かと会社の規模は関係ない話で、建て主含め、関わる人がどれだけ前向きに楽しんでものづくりをするのかに尽きると思います。
家づくりの過程で本当に営業マンが必要なのだろうか?