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利益と業界のカラクリとシガラミ

 

この時期 Tシャツをユニクロのエアリズムに変えると着心地が違います。ほんと凄い開発力です。シャツを着る派の私には、この時期のいい商品です。

 

湿気の不快さとおそろしい暑さですが、毎年の事ですが、肌がじりじり焼けているのがわかりますので、男でも日傘がいります。帽子でもいいかな。。。

 

先ほどのユニクロは、単なるヤスモノだけを製造してむやみに売っている会社ではないです。色々とネットやマスコミなどでも、やっかみ妬み含めて書かれていますが、私は低価格である(実は最近そうでもないとも感じている)が故に、昔からスタイルを崩さずに継続できることは、素直に凄い会社だなぁ~と思っていまして、景気に関係なく、元気がいい会社として、このユニクロが浮かぶと思います。


さて、低価格のこのユニクロの利益ってどうなっているのでしょう。

 

興味があったのでブックオフで買った手元にある本からすれば、店舗は、どちらかというと賃貸が多いようですので、これらは資産とはなりません。おそらくマクドナルドと同じで、駄目とわかれば、すぐに撤収できるためのものなのでしょうか?以前あった動物園前店も、天王寺に大きな店舗ができたのでなくなりました。

 

古い資料ですが、ユニクロの09年度は、広告宣伝費は306億ですから、確実にチラシが家に入り、それに誘導されていますし、コマーシャル含めて完璧ですね

 
おそらく、ある程度コマーシャルでの商品説明で、あと私のような経験者の口コミで特に特価などがあればで店舗誘導型のチラシ戦略なんでしょうか・・・

 

こうなれば、家づくり会社とは違い、上手で効率が良いです


今は社員の比率も全く違うでしょうけど、その当時の資料からになりますが、人件費は、従業員が11037人で、パートが13992人で、847億となっています。

 
その他、色々と細かい事がありますが、結局は、1000円あたりに換算すると原価は500円ほどで経費が340円ほどのようですから、利益は、159円=15.9%となっているようで、純利益率がとっても高いです。

  

ちなみにニトリは、本に書いてあるのは136円=13.6%ほどのようです。

 

なお数字は、全売り上げに対しての経費として換算しているだけのようなので、多少の前後はあるかと思いますが、大雑把にいえばこういう事のようです

  
ですので、売り上げを伸ばせば、粗利も必然と…という理屈になります。

 
では、他の利益はどうなっているのか?を考えてみましょう。

 
まずよく私も愛用するドトールは、ほとんど広告宣伝はしていませんが、皆さんも既に知っていますが、ほんとカフェは、不思議なぐらいほとんど宣伝していませんね。店舗を出す事が、宣伝のようになっていますが、これはこれで、お見事です。

 
そのドトールは、原価が1000円に対し、417円となっていますが、賃貸料、水道光熱費減価償却費人件費などが492円、残りの91円が利益となっています。


では、同じカフェでもドトールと対象的なスタバは、どうでしょう。原価は296円 ところが、ロイヤリティを含む経費が、647円で残りの利益57円となり、意外に低いですが、あの快適性はやはり経費がかかるようです。 


次に子供が好きな回転ずしやバーガー店を見てみましょう。

 
カッパずしは、原価が380円、その他経費が550円で利益は70円。

モスバーガーは 原価が548円で、その他の経費が423円で利益は29円と結構、他の商売と比較してもシビアな世界です。

 
額が大きいので派手に利益をとってるように見えるのが電機屋量販店ですが、ヤマダ電気を見てみると原価が何と748円で諸経費が226円で、利益は26円と薄利多売がよく見えますが、多売ができなくなったので最近さらに厳しそうに見えます。

 
逆に単価が低いので家賃払えるのかな?と思える100円ショップは、原価が649円で、諸経費が346円で利益は、たった5円のご商売のようですが、これもある意味凄いです。

 
最後は、服で安くて商売上手と感じるしまむらを見ると原価が681円で経費が238円 利益は81円と経費率24% 原価65-70%という考え方は、相変わらず、ずっと守られているようです。

 

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一方で、家の価格も、ちょっと高いなぁ~という印象を受ける良品計画、つまり無印商品は、原価が543円で経費が352円で利益は105円となっているようです

 
モノの割に安い モノの割に高い、質と価格のバランスがなんとなーく見えてきます。


これらは、いずれも古い原価が見えると商売が見えるみたいな本からですが、いずれにしても、どこの世界でも、原価というものがありまして、それに対して、広告宣伝費 人件費、減価償却費、開発費、家賃地代、水道光熱費、ロイヤリティというものが経費として計上されます。


住宅業界では、広告宣伝費として、ここで年間棟数の割に費用をかけていると、あたりまえの理屈で経費率は上がる理屈になります。

 
開発費というのは、土地を仕入れて分譲するというのにあたりますが、売れてはじめて成り立つ話なので、在庫が残ると中小などでは厳しいという事になります。

 
またロイヤリティというのが、工法の加盟金や会費、販売するためのフランチャイズなどがこれに当たり、例のタ○ホームも、元々はアキュ○ホームだった事は業界では有名で、それに絡んでいたのは、業界でもなにかと節操のない事で有名な某上場会社で、少し前は、マーケティングのコンサルを受けて成功した工務店のおっさんを煽り○○住宅研○所というのをこさえ、工務店一括りにして、莫大な加盟金を取り、その後は、次の手もなく自然消滅でおっさんは独自で突き進み、次に九州で窓のない家を開発した人を絡ませて、また加盟店制度で工務店をFCとして高い金額で集め、今はあまり噂を聞きません

 
ちなみに一見のこの窓のない家は、住宅業界内で話題となり、どこもかしこも同じようなデザイン住宅を企画する始末で、真似して企画しているうちにオリジナルと勘違いする会社が続出しました。

 

もちろんそんなデザインだけ追及された住宅は、軒ゼロで軒がないので仕舞いが悪く、雨漏れが多いとも聞いています。

 

 

さて ここで皆さんは 気付きませんか?

 
住宅業界のこれらは全て、消費者は一切無視されているという事実です。

 
売れるモノ、売れる方法、金になる方法や手段ばかりで、他の大切な事は問わないで、業界内だけに視野を向けてご商売をされているという事で、これらの経費は、あたりまえに消費者の負担になる家づくりです。


だから年々なぜか、家づくりの価格が高くなるのです。

 
工務店の経営者から時折、〇〇工法に加盟しましょうか?とご相談があるのですが、私は、それよりもっと固定費、経費のかからない方法を考えましょう!とアドバイスをしますが、結局は、それらを深く考えることが、消費者のためになると思うのですが、いかがでしょう?

 
原価があって、諸経費があって、先々のために利益を残して、会社の経営を安定させていく。 


経済的な家づくりを供給するために原価も考え、諸経費も無駄をなくし、少しでも利益を残す事を考えるのが経営というもので、安易に諸経費をあげて、売り上げをあげる。

 

そのために棟数が伸びなければ単価を安易に上げるという発想の家づくりが、これからの時代長く続くはずはないと思います。 

 

そろそろ仕組みなどから見直すべきです


常にそんな事を考えながら、今日もお客さまが購入される予定の土地を見に行ってきます

 

◆経済的な家づくりを一緒に考えましょう!

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