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住宅業界にいて理不尽に感じた事

この住宅業界に長くいて、傍で聞いていても、よく『理不尽だなぁ~』と感じた事は、営業マンの違いや時期とタイミングや競合先との状況などにより、契約時の想定利益率が大きく違っていた事ですが、これって普通におかしく感じませんか?

 

これって日用品で言えば、同じ会社で同じものを買っても、レジによってその価格が違うという事と同じになります。

 

業界人は、いえいえ違うよ!というかもしれませんが、違う事はない。一般社会で言えば、同じことです。


しかも、住宅価格なのでそれは数円程度というレベルではなく、数十万円や時には百万単位であったりするのですが、高い利益率をとられるその方に何の罪があるというのでしょうか?


以前、会議に参加した時にあるお年寄りご夫婦の家づくりで、想定利益率が通常より10%以上も高くなって契約したことをその担当者は、どや顔で鼻が伸びて、態度も大きく、自慢気にハナシをしていたり、それについてまわりの営業マンは絶賛したり、誰一人そのお年寄りに申し訳ないとか、値引きして調整して還元するなど誰も口にしませんでした。

 

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かと言えば、逆にその想定利益率が、超薄利の実質赤字物件であっても、同じ会議で報告されたりしていますが、先程のお年寄りご夫婦が、さて何か悪い事をしたのでしょうか?

 
もちろん会社の経営があるので、利益率は大切です。しかしながら、このあたりを時期によっては、会社の数字が足らないから、安易に利益率をあげたり、協力業者から消費税分の価格を強制的に値切ったりしたり、とても雑で曖昧なものであります。

 
誰もチェックしてないのだろうか?
方針や考えないのだろうか?
何をもって顧客満足と口にされるのだろうか?

 

誰も責任感も心もない、その場限りの個人任せのやっつけ仕事で思いつきの施策なのでしょうか?

 
私がリフォーム会社時代の営業マンの時も、会社からは、利益25%以上を必ず守るように!出来ない場合は、始末書(作成する時間が惜しい)もんで、できれば、さらに+5%以上を!!できるだけ、追加工事を取るように!などを言われていましたので、もちろんそのお立場や事情は理解しておりますが、ただ営業マンや時期により、価格そのものの想定が変わるのはいかがなものかと思います。


まぁ~それだけ信念がなくて、そもそも誰のための家づくりなのかの違いで、数字だけを追っかけているとこのような価値観になる家づくりと化してしまいます

 
おそらくこれらの経験もベースになって、私が携わることになった価格が見えてそれをチェックする家づくりになったと思いますが、それにしても、高利益で契約をされた何も知らないお年寄り夫婦は、お人柄がきっといい人なんだろうな~と思うと余計にやりきれない気持ちになってました。

 

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