商談始める前にまず支払い条件を見てから…
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さて 今回の回では、ハウスメーカーでないある住宅会社のオハナシをします。
ちなみにこの会社は、建売分譲や不動産も手掛けているので、資金繰りはそれなりに大変だろうと予測できます。
在庫なしでいつも売り切れであるという状態なら、なんのご心配もないのですが、皆さんもご存知のように土地は、ある程度の場所であるなら、2000万以上はします。それが5区画も売れなければ、1億の借入となるわけです。(実際は購入時に価格を叩いていればそうであるとは言いきれません)
だから、できるだけ早い段階で費用の回収をしようという動きをされます。
ちなみにお客さまからご相談されたこの会社。以前お話ししたハウスメーカーの支払いより、さらにひどく契約する際に契約金として半額=1/2を請求したらしい。
だからといって、1/3を契約前に請求したハウスメーカーの方がまだましとか思わないようにご注意してくださいね。どちらも異常でどちらも常識ではないのです。
そもそもなんで何もしていない段階から急いで半額を入れて欲しい!と相手は望むのか? 素人の方にそんなリスクを負わせるのか?が、かなり不自然とも言え、家づくりをする会社なのにある程度の運転資金が手元にないのかと感じとれます。
もしないなら、出来高払いでも十分ですし、建て主が先に支払う、プロ側が早く回収する必要はないのです。
ここで消費者である皆さんが先にお金を渡すと場合によっては、そのお金が戻らなくなるケースもあり得るのです。同時にそれを人質(金質?)にとられて、なにかとお断りしにくくなったりしますので、こんなことを要求する会社は、建て主の立場を考えていないと言われても仕方がないのです。
確かにこれまでの傾向を見るとトラブルが多い会社ほど、早い段階で皆さんからできるだけのお金を回収しているところが多いです。
例えば、ハウスメーカーの利益率は、少なくとも35%以上と言われていますが、多い会社では40%越えている事も耳にした事があります。
つまり総額の2/3=67%相当を早い段階で手元に残せば、それだけでお断りされても、原価は確保できているのですので損をすることはない。だから中間金まででそれが条件となっていたりします。
で、契約書でそれを戻さない!とする内容を何も知らない、理解できていない消費者である建て主と契約をしっかりと交わしておけば、途中で商談がとん挫して実際に家を建てなくても、利益率がある程度、確保できるわけです。
・・・おわかりいただけます?少し粗い説明ですが、こういう理屈です。
そこでなにかとご都合のいい工務店の経営者も、これはいい!と気付くとハウスメーカーでやっているような契約の形態で、何もしていないのに早い段階でお金だけ回収する工務店や家づくり会社がとても増えてきています。
ですので、皆さんもよく契約書の支払い条件をしっかりと考えてくださいね。
商談始まる前にそこだけでもしっかりと確認してからはじめてもいいかもです。
払う対価物がまだないのにお金だけを多く回収して、他の支払いに充てるというのは、これ、自転車操業とも言えるのです。
なので、その支払い条件を聞いて ん?おかしいな?と思う会社とは、家づくりを進めないことです。人間関係ができてからは断りにくくなりますし、代金回収と契約が目的となっているので契約する時がピークであって、そのあとの家づくりは、大きく期待できない場合が多くなります。
これ、これまでのサポート経験でよく見てきたことです。
あなたもプロ側のご都合主義の家づくり業界に騙されないように!
契約はお互いが納得の上で・・・であります。