安く仕入れて高く売るのはわかりますが・・・
毎日の買い物では、できるだけいいものを１円でも、ムダをなくして、安いものを選ばれるのに、なぜ、家づくりでは、いいものを経済的に建てることができないのでしょうか？
消費者が意識しないだけでしょうか？
知識がないからできないのでしょうか？
経済的であれば不安だからでしょうか？
例えば わかりやすく床材についてですが、無垢の床材を自然素材というイメージで
好まれる方は多くおられます。
でも、床暖房を設置するか否かがポイントですが、人気があり、よく採用される例えば
このパインの無垢の床材。
新建材であるパナソニックのこの床材よりも原価は安いんですよ。
でも 無垢の床もしんけいざいの床材もどちらもピンキリですからしっかりとどんな床を使うとどれぐらいの差額が出るのかを考慮することなどから始めてはいかがでしょうか？
あと10万円出したら第１希望の床が採用できる。
床を第2希望にしたら洗面化粧台が第１希望の商材が設置できる！
自分たちの家ですからそれぐらいしっかりと検討するようにしましょう。
ちなみにある以前わが家に入った某社のリフォームのパックは、以下のようです
実にわかったようなわからないような表現となっていますが、設備機器４０％ＯＦＦ
つまり、お客さまは６０％つまり６掛けで買う事になります。
これをまず安いと思うかは、これまでご相談をされた上で原価が見える家づくりをする方には、この意味がよくわかるかと思います。上（定価）から引く価格と下（原価）から積み上げる価格の違いはあきらか。
仮にですが、この会社の仕入れ価格が３０％とすると上に示された価格でこの会社の粗利は、なんと５０％！となります。
一方で仕入れ価格である３０％が見えていて、きれいに利益を計上する、例えばその粗利率が２５％としても、消費者は４０％で購入できるという事になり、つまり６０％ＯＦＦで購入可能となるのですよ。
ね！ いかがですか？大手だから仕入れも大量納入とか言ってますが、全然安くないのです。安く仕入れて皆さんに高く売っているだけの構図です。
ちなみに補足説明しておきますと、設備機器は一流メーカーと書いていますが、一流シリーズではない事もポイントです。
事例で言いますと 例えばパナソニックの場合はキッチンだけでもＬシリーズ、リフォムズ、ラクシーナ、Ｖスタイル、ＡＰなどまであり、グレードはシリーズにより異なり、掛け率も大きく違っています。
よって上のように設備機器はフリープランで選び放題というのであれば、高いシリーズ例えばパナであればＬシリーズから選べば、お買い得となるでしょうけど、途端に対応できないと言われると思います。〝設備機器はフリーで４０％ＯＦＦ〟と書いておいてきっとそのように対応することでしょう。
また各メーカー比較するとよくわかりますが、この機器などの定価はあってないようなもので以前同じメーカーの同じレンジフードがメーカーによって低下が違っていたという事もありました。
皆さんが、仮に腕のいいそこそこ経験も豊富である大工さんであるとすれば、日当１万円と日当２万円の仕事ならどちらに行かれますか？それなりの経験と技術があれば、わざわざ安い方に行きませんよね。そういった職人さんたちに支払う価格を含めて、安く仕入れて高く売るしかないのです。
つまり なぜ安いのか？は、根本的に安いのではありません。
安くしている
安く見えている
安く見せている
と言え、もちろんムダをなくして経済的に！とは意味が違いますのでその点もお気を付けくださいませ。
