誰を大切に思い誰のための家づくりなのか?
迷っているなら純粋にわかりやすく「家づくり」を考えてみましょう
あなたは きっと
自分の家は、できるだけ無駄な費用を使うことなく
価格に見合った性能で 納得いくプランで
基礎や構造もしっかりとして できるだけ経済的に
予算に合った適材適所のいい家を建てたい
と思う事が普通でしょう。
そりゃぁいいけど そんな大きな家は無理
そんな外壁全面タイル貼りなんてするお金はない!
そんなこともある程度は判断つくかと思います。これは私を含め、この業界のプロは、自分の家を建てる時には、あらゆる可能性を探り、知恵と知識とブレーンを使い、無駄を徹底的に省いて建てようとしますが、これは、あたりまえの心理であることはわかるかと思います。
さて、今度は売る側に立って考えてみましょう。
あなたが経営者や営業マンとすれば、目の前に家を建てたい!という方がおられたら、どのような心理が働くでしょう。
今回は、営業心理は横において価格だけのことで考えてみると
できるだけ高い工事価格で契約をしたい
もちろん高い粗利であってほしい
前の損を取り戻したい
雑誌への高額な掲載費用をこの契約で回収したい
粗利目標を達成したい
報奨金が○○円ほしいので・・・
そんな心理があなたの家づくり1棟で働くわけです。
・・・いかがです このギャップ
その家の相談をこの少しでも高く売りたい人に相談するしかなかったから、これまでの家は、いくらでも高くなる仕組みだったのです。
しかもそれらは、あなたがローンが組める範囲でギリギリで融資枠いっぱいの家づくりを提案されてきます。
それはやり過ぎで過剰です!
予算に合致していません!
優先順位を決めた方がいいですよ!
という歯止めをする人が誰も存在しないまま、家づくりが粛々と進められていきます。
こんな家づくりの売る側と依頼する側のギャップについて、おかしいと思っているからこそ サポートが必要である!と今の家づくりでよく感じます。
ハウスメーカーの営業マンも、工務店の経営者も、設計事務所の建築家も少しでも高い売上と利益をあげることが目的です。先日のお客より利益率が高くても問題なし、そもそも先日のお客さんの利益率なんて知らないから、取れる人から取ってしまえという感じです。
それは、消費者であるあなたが希望する家とは、真反対の考えである!ということをよく認識して家づくりに取り組んで欲しいと願っており、それが今の家づくりの流れとなっていて、全主導権が、売る側にあるので、サポートで依頼する側である消費者に主導権を持つようにしましょう! だからサポートが必要なのです。
色々な方の色々な考えの家づくりをサポートしていてよく感じることは
自分が同じ立場であるならどうするか? であります。
それを考えたら それが皆さんへのサポートサービスとなります。
プロは、冒頭でも申し上げたように自分が建てる際には、ベストな家づくりをします。ケースバイケースではありますが、工法・プラン・予算・機器などその時に一生懸命に考えます。それを真面目で前向きで経済的な事に一生懸命に考えるお客さんの立場になって、一緒になって考えればいい。それが本当の家づくりだと思っております。
そのためにはいいお客さんといい会社をマッチングさせなければいけません。どれだけいいお客さんであっても、姿勢も態度もふるまいもいいプロでなければ、不幸な家づくりになります。これは逆も然りです。
いい家づくりをする会社とは、性能のウンチクなどを競っているわけではありません。技術力や現場の施工力や提案力や対応はもちろん大切ですが、自分たち目線ばかりではなく、お客さん目線で物事を考えているかであり、大切にしているものがあるのかどうかです。
「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者坂本光司さんが、いい会社というのは、〝5人〟を幸せにすると言われています。
その5人とは
1 社員とその家族
2 社外社員(下請け・協力会社の社員)とその家族
3 顧客
4 地域住民 とりわけ障害者や高齢者
5 株主 出資者 関係機関
ということですがたしかに・・・。
でもこれをしっかり守られているのは、全体の2割程度だけらしいですが、まさしく2:8の法則であり、構造的不況企業は、この5人を幸せにできていない企業と言え、5人を幸せにしている企業は、どんな時代でも生き延びます。企業とは、そもそも環境適応業。人間思い、社員思いで時代のニーズに合った経営をおこなう。そうした正しい物差しを・・・との事です。
さて、この住宅&不動産業界で考えてみると残念ながらこの逆のケースがほとんど。
①も②も③も満足しない
④には見向きもしない
⑤は、さほど中小企業には関係ない
という感じの企業が多い。
①や②に配慮ができ ③はもちろん④にも積極的である会社を応援したいものです。
ハウスメーカーは、特に②に関して、配慮が少なすぎるという感じで、よく耳にした話が、決算が厳しくなったら 紙切れ一枚のファックスで
発注金額5%減額のご協力のお願い!
と書いて送るだけで5%の利益が、さらに確保されます。このようにする場合、責任者が、社外・社員のその家族に一人ひとり説明してほしいものです。
以前、ある上場しているハウスメーカーの方が言われていましたが、5の株主のために仕事している感じです!と言われていましたのが印象的です。
◆相変わらず古い体質のままの住宅&不動産業界です