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【ご質問より】古い長屋に住んでますが・・・

 

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京都にも大阪市内にも 味のあるいい長屋は存在していますが全てがそうとは言い切れないのも事実ですが、大阪市内の長屋にお住まいの方からのご質問のご案内をいたします。

 

このご相談で皆さんも、是非とも何かご参考にできる部分がありましたら…と思いますが、早速そのご質問内容はこちら

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こんにちは。中央区谷町の○○と申します。空堀商店街に近い3戸1の角屋で、築推定80年以上の建物を店舗兼住宅として使用したいのですが、大規模リフォームにするか、建て替えにするか、判断できない状況にいます。建て替えでどれだけの1階面積がとれるのか? またリフォームで安全快適なものができるのか?1年~2年のうちに使用できるように今準備したいと思っています。一度相談を依頼したいのですが、面談は可能でしょうか?また面談可能であれば、その際こちらがそろえておくべき資料などはありますか?何ヶ月もずっと悩んでいます。何卒よろしくお願いいたします。

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さて あなたが建て主ならどうされますか?一度お考えください


>>>では、私の回答です。

 

家づくりをはじめると1年というのは、あっという間なので早く準備することは、とってもいい事かと思います。同時に時間がなくて、バタバタと計画的でなく、決められた方のほとんどは、もっとじっくり ゆっくりすればよかった…と後悔される方は多いです。


その新築か建て替えかということですが、まず建て替えのリスクとして、連棟の場合は、解体後のお隣の壁の補修や解体に伴い、お隣の家の中の壁がどうなった、こうなった…とか何かと言われることがあると覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
 
つまり、お隣の補修のための費用も確保しておかなければいけません。
もちろん結果的に何もなければ、それに越したことはないのです。

 

あと長屋で建て替えする場合は、必ず今より狭くなります。ギリギリに建てたとしても狭くなります。これは、ハウスメーカーなどに依頼した場合は、特に企画住宅の場合は、企画外となりますし、単純に足場の分だけ狭くなるという説明を受けられます。

 

それでも工事を希望する場合は、高額になりますけどそれでもされますか?と説明する担当者もいると聞いております。 

 

実質 気をつける点はそれぐらいであり、他に解体撤去費が必要なぐらいで、あとは新築する場合と理屈は同じです。


次にリフォームの場合となれば、店舗だけならまだいいのですが、住宅として考えているのであれば、どれだけの耐震性能があるのかが心配となってきます。

 

どういった補強をして、どう安全なのかという点であり、この耐震基準というのも癖ものでして、大きな地震があるたびに基準法の耐震基準は変わってきています。最近では、あの耐震構造偽造問題の事件がきっかけで、大きな基準法改正があり、業界はとんでもない状況となった・・・というのはなんとなくご周知かと思います。

 

ですので、時折チラシやホームページで〝耐震診断無料〟と書かれているものが多いですが、築30年以上の建物が今の耐震基準に合うはずがないので、全てが〝適合不可〟や〝危険〟となるものが多いので、その狙いはそれらをきっかけにリフォーム工事や耐震金物などを売るためのものであったり、中には、過剰で高い工事をさせるためのものであったりしますので、くれぐれもご注意ください。

 

つまり、今回の○○さんの要望でリフォームは、どこまでなら可能なのか?
リフォームで進めた場合、先々お隣などは取り壊しをする予定はないのか? 
また 暮らしの安心をどこまで根拠が出るのか?

というところも判断基準で、建替えでもそれらのリスクを背負う覚悟があるのか?などもポイントになってきますので、悩む理由は大いにあると思いますので、しっかりと比較検討して、考慮して進めるべきであり、見切り発車はくれぐれもお気を付けください。


またご面談についてですが、お伺いしてお会いすることはもちろん可能です。特にリフォームが絡む場合は 今の状態を見てお話をした方がわかりやすいと思いますので、このような事は遠慮しないでください。耐震や検査については指定する既存住宅検査会社などもおりますのでご相談くださいませ。

 

・・・というようなご回答となりましたが、ただしリフォームと建て替えの場合の融資については、どなた様もしっかりと検討しなければなりません。建て替えなどは、しっかり担保があるので住宅ローンは組みやすいですが、リフォームの場合は、担保がないので・・・というケースが多いですが、お借りできるローンを用意している銀行もあります。 


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