大量仕入れでコストダウンという嘘
テレビ番組であるスーパーの価格破壊のハナシを見ましたがその内容が…
『普段この醤油は、他の店なら258円、安くて238円ですが、当社は定番で218円で売る事ができます。その理由は、大量に仕入れているからで、もちろん利益もあるのでご心配なく』との事ですが、これ醤油などの日用品なら大量に数が捌けるので緻密な数の設定はあるでしょうけどある程度理解はできます。
で、この売り言葉を借りて住宅業界でもよく使われてまして、特にローコストだ！と吠えている会社ほどよく使う言葉があります。
〝大量仕入れによるコストダウン〟
ん？ ちょっと待ちぃーな そない言うけど醤油みたいに大量に売れへんやん！年何棟売れとるねん！と突っ込むと弊社はフランチャイズに加盟しているので・・・と返事が返りますが、いやいや、フランチャイズの本部の余計なマージン（利益）が計上されているやん！といえば、それはそれで「それでも安いのです・・・」なんて減らず口を叩きはります。
消費者の立場から考えると少し上から目線で馬鹿にされている感じ
でも、よ～く考えてくださいね。
結局これって、自らさほど選べませんよ！弊社は企画住宅を扱ってますよ！と大声で宣言している事と同じであり、その一方では家づくりは３種３様、十人十色などと言っておられますから矛盾しているといえます（笑）
そもそも、どれだけ安く仕入れても、他でそれ以上の利益上乗せしてんねんから、消費者には少しも還元できてへんやんけ！と思います。
もちろん利益なく経営していたら会社はつぶれますので、利益を取るなとかではなく、それなりのモノをつくろうとすれば、それなりの手間と費用はかかるものであり、もちろんさほどしない低コスト品を高利益が必要となる過剰な販売手法で売られることに疑問であり、さほど良いとは思えない商材が、高額な家づくりの標準仕様としているようなことがそもそも論でいかがなものかということです。
本当の意味でローコスト住宅というならば、まず本部として何かにつけて間に入ったり、月会費を取る仕組みであるフランチャイズ方式の販売が疑問であり、流通経路を簡単どころか長くしている事もよくお考えになった方がいいですよ。
しかしながらこの住宅業界は、建て主を騙す？というか紛らわしい表現で安く見せる営業手法やテクニックを競うことに追われ、本来の本当の意味での流通改革などでコストダウンなどを考えないまま、最も安易な方法として日頃協力していただいている職人さんや取引先まで相手にFAX１枚 メール１本だけで数％カットします！と言って、相変わらず調整をしたりしてますが、これは建設や住宅業界では総決算の時期によくはびこります。
元請である自分たちは、一切どこも何も痛めないで・・・でありますがいつもそう。仮に痛めるとすれば、売れない営業マン、使えないスタッフをあっさり切るだけです。
そうなんです。
時間をかけないで頭をあまり使わないでより高い利益を追求するのです。
だから住宅＆不動産業界は、平成も終わるというのに昭和の時代の売り方が、いまだに続いているんです。
