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ローコスト住宅ではなく無駄を省いて経済的に!?

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最近 ヤスカロウワルカロウの家を見てきているので〝ローコスト住宅〟というのは、あまりイメージがよくありませんし、既に営業マンもそれを営業トークにしているので全て一括りとされていて印象が悪い言葉になっています。

 

行政の方針に伴い、住宅業界が一方的に創りあげて数年前にブームになり、それらの実績などから、舌も乾かないうちに今では高額で過剰な家づくりを推奨して同業界の方々から


  ローコスト=手抜き=粗悪=欠陥


という印象を与えています。


それらの方が、仮にローコスト住宅で欠陥住宅!という類の記事などを見せられたら、途端に先程のようにローコスト=粗悪というイメージになり、だからきっちりした?家は、高いのである!という洗脳をされて、建て主の方々も気がつかぬまま、過剰で無駄の多い高額な家などに導かれていかれる方が、実はとっても多いものであります。

 

特にネットで情報を仕入れたり、セミナーに行ってる方などはほぼ洗脳されている方が多いです。

 

ここで誤解しないでほしいのは、見学会やセミナーなど行くなという事ではありません。大いに行けばいいのです。ただ、だからといってそのまま全てを鵜呑みにする必要はないということであり、自分の身の丈に合った家づくりをする際の基準やポイント程度に参考にすればいいのです。 


特に皆さまに見えにくい構造体の組み方や工法をしっかりと意識しているかどうかだけで価格は100万ぐらい変わったりします。


同じ坪数でありながら構造が150万だろうが、300万だろうが意識をしているかどうかで無駄を省いて経済的な家づくりにつながるものです。


どうしても見える設備機器や建材だけで調整しようとされますが、元々経済的で無駄のないプランをしているか、必要以上の大きさではないだろうか?過剰な利益を取っていないだろうか?などで大きく変わったりするものです。


例えば、100万のシステムバスを50%で買えるものを40%にしたところで10万しか下がりません。同時に定価100万のシステムバスをそもそも定価50万程度のモノがあるのか?あっても納得できるかというそれも無理な話。


となれば、それらはもちろん検討する余地でもあるのですが、面積や構造、基礎や屋根など大きな費用がかかる部分もしっかりと意識しなければ、根本的に経済的な家づくりにはなりません。


例えば、畳半畳分=910=1Pの壁あるかないかで高さ2.4mの両面でほぼ5㎡弱の面積が影響してきます。この5㎡に対して、構造+下地+仕上げの費用が絡んでくるという理屈になりますし、さらに壁をつくれば、幅木や扉、コンセントやスイッチなどまでも絡んだりします。

 
こういう積み重ねられた見積もりが積算となります。


ですので、ローコストという言葉があまり印象がよろしくないので、無駄を省いて経済的でいい家づくりをということで、ユニクロ型住宅(ユニクロも最近は安くないです…)という発想に変えて流通経路を含めて、質を落とさないで無駄を省いた家づくりという事を考えていきたいと思います。


最後に巷によくあるローコスト住宅の特徴を書いてみましょう。

  1. 構造を徹底的に削っているのはいかがかなものかと。その割にプランが… 
  2. 工事の不出来に予算のせいにする
  3. 見える部分はとかく派手で、見えない部分の構造・断熱・基礎はコスト削減
  4. 手間までコストダウンするのは、必ず職人の技術の問題に影響でます


というのが特徴です。
これは、建て売りでもよくある話です。

 

しかも業界全体で言える事は、日本の林業に関して、さほど意識をしていないという事が問題です。


外来材の集成材を高い仕組みであぁだのこうだのウンチクたれて、中小零細であるにも拘らず、ハウスメーカーのように坪80万も超えるような過剰な価格の家をあらゆる方法で洗脳して、防御できない、チェックできない何も知らない建て主の方々に家づくりのプロとして〝地域で根付くはずの工務店の経営者〟の姿勢として家(木)を売り続けていいのだろうか?


それって数年前に工務店の経営者さんがこぞって嫌って批判していたハウスメーカーとどう違うのでしょうか?経営方針や主旨がない感じがしてならない。


工務店の立場として 

 

  売ればいい 
  売り上げが上がればいい 
  利益が上がればいい 


という時代はもう終わっています。
いつになったらそれに気づくのでしょうか?

 

housenet.jp